松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆熟議の市長選挙㉞ネット政策討論会(三浦半島)

2017-08-12 | 1.研究活動

 新城市の熟議の市長選挙は、ネット上で、政策課題を論じ合う仕組みづくりの話になった。

 白井さんの提案は
 ①白井さんが、ブログを開設し、他の2人にパスワードなど必要なデータはお知らせする。
 ②カテゴリーを作成する。例えば、
 カテゴリー①…山本氏から白井への質問(回答は質問に続ける)
 カテゴリー②…穂積氏から白井への質問(回答は質問に続ける)
 カテゴリー③…山本氏から穂積氏への質問(同様)
 カテゴリー④…白井から穂積氏への質問(同様)
 カテゴリー⑤…穂積氏から山本氏への質問(同様)
 カテゴリー⑥…白井から山本氏への質問(同様)
 以上の様にすれば、各自の主張がカテゴリーから確認できる。
 ③質問は、各自が相手を指定(カテゴリーを明記)して行う。質問された場合は、できるだけ早く(市民への情報提供という主旨をお互いが自覚する)回答する。
 ④質問には番号を付ける(例えば質問①、質問②と続けていく)。回答は質問①の回答を回答①とする。
 ⑤質問回数に制限は付けない。告示まで続ける。

 要するに、質問・回答によるネット政策討論会である。

 しかし、なぜ、熟議の市長選挙が必要なのか。今、苦労してそれをなぜ作ろうとしているのか。その趣旨は、「立候補者の選挙」から、「有権者の選挙」に変えようというものである。有権者自らが、新城のまちの課題を理解して、それに対する3者の政策を比較して、有権者のそれぞれが、自分の意見を決めて、判断(投票)できるようにしようということである。政策の選択によっては、膨大な補助金や借金を伴う場合があるので、有権者に覚悟が問われることになるからである。

 白井さんの案は、この目標に一歩近づくものではあるが、いまだ「立候補者の選挙」が色濃く、「有権者の選挙」という点では不徹底だと思う。
 質問・回答方式は、まるで議会答弁のようで、そのうち、質問に答えていないとか、いや答えたといった、一方通行の質問・回答になってしまうような気がする。これではちっとも、議論が深まっていかない。

 何よりも、市民にとっては、煩雑で、あっちを見たり、こっちを見たりしながら、3者の主張を比較する作業をしなければならず、面倒である。ときには同じ政策課題について,AさんとBさんは、さかんに応酬しているが,Cさんは、蚊帳の外という場合も出てこよう。

  有権者が知りたいのは、新城のまちの課題について、立候補予定者のそれぞれが、どのように解決しようとしているかである。人ごとの質問・回答方式よりも、新城市が抱える政策課題ごとのテーマ方式のほうが、有権者にとって、わかりやすく、比較しやすいだろう。

 人口問題、高齢化問題、産業育成、産廃問題など、立候補予定者の3人が避けては通れない共通課題はすぐに決まるだろう。これを順次やっていけばよい。余力があれば、若者政策のように、これまでやってきたものを続けるのかどうかも議論になるとよい。

 熟議だから、相手の弱点を責めるばかりではない。その議論の中で、きらりと光るいいヒントがあれば、「それはいいアイディアだ」と共感しあえばよい。そして、誰かが市長になったときに、このときでたアイディアを早速採用して、市政をやればよい。そうしなければ、せっかく使った時間やエネルギーがもったいない。

 ネットというと非難中傷、程度の低い書き込みというのが通り相場であるが、それに対して、このネット政策討論会は、健全な批判の場であるとともに、まちを創造・発展させる建設的な知恵を出す場、提案の場となるように、要するに熟議のネット政策討論会にふさわしいように、制度設計し、また運営してほしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(白井さんのブログから)

2017年08月11日 ネット討論会のやり取り

 僕のネット討論会提案に対してのやり取りです。

【8月11日午前7時15分返信(穂積氏からから山本たくや後援会、白井へ)】
白井倫啓様
山本たくや後援会御中

 三者の準備協議に入れるようになったこと、それぞれの方々のご尽力に感謝いたします。さて、白井倫啓氏から提案のありました「ネット上の公開討論」に関する現段階での私の見解を申し上げます。

①3者による共通サイトを立ち上げる、または3者が共通に信頼できる方が開設しているサイトを一部お借りする、そこで合意された共通のルールに従い運営する。このような場合は大変意義があると考えます。

②白井氏の提案する各人開設のブログ欄等を通じて質問ー回答のやり取りを繰り返す、という方式は、首肯できません。見る方も書く方も煩雑になるだけですし、共通ルールがなければ本当の意味での論点整理にはならないからです。

③上記2点はあくまでも現段階での私の見解です。白井氏もしくは山本氏から合理的で納得のいく運営方法が提案されれば、積極的に検討し、理解ができれば参加することに障害はありません。

④日程調整中の3者準備協議の場での審議対象に加えることも、検討してよいかと思います。

以上回答といたします。

穂積 亮次

【8月11日午後5時57分返信(白井から穂積氏、山本たくや後援会へ)】
穂積 亮次様
山本たくや後援会殿

 ここまできてあれやこれや考えれば、結局先延ばしにしかなりません。穂積氏から各自のブログでは合意できないとの意向なので、以下の様に提案します。

①僕がブログを開設します。他2人にパスワードなど必要なデータはお知らせします。

②カテゴリーを作成します。例えば、
カテゴリー①…山本氏から白井への質問(回答は質問に続ける)
カテゴリー②…穂積氏から白井への質問(回答は質問に続ける)
カテゴリー③…山本氏から穂積氏への質問(同様)
カテゴリー④…白井から穂積氏への質問(同様)
カテゴリー⑤…穂積氏から山本氏への質問(同様)
カテゴリー⑥…白井から山本氏への質問(同様)
以上の様にすれば、各自の主張がカテゴリーから確認できます。

③質問は、各自が相手を指定(カテゴリーを明記)して行う。質問された場合は、できるだけ早く(市民への情報提供という主旨をお互いが自覚する)回答する。

④質問には番号を付ける(例えば質問①、質問②と続けていく)。回答は質問①の回答を回答①とする。

⑤質問回数に制限は付けない。告示まで続ける。

以上で、特に問題なく実施できるのではないでしょうか。この方法でどうでしょうか。返答をお願いします。了解となれば、すぐにでもブログ開設します。


 

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