焼津の自治基本条例推進委員会の雑談で、自治基本条例の昔話になった。
そのなかで、「松下死すとも地方自治は死なず」の話になった。自民党が野党のとき、当時の民主党に対抗する意味で、自治基本条例に否定的な報告を行った。それを受けてネトウヨが勢いづいた。
自治基本条例の講演会や研修会にいくと、こうしたおっさんたちに、囲まれるようになった。大半は、顔色の悪い、表情の乏しいおっさんたちだった。何が起こるか分からない時世であるし、なかには激高して突飛な行動に出る人もいるかもしれない。
もし刺されたときの心構えが、この「松下死すとも地方自治は死なず」である。もちろん、板垣退助の「板垣死すとも自由は死なず」のパクリであるが、刺された場合、「痛い」などと言っては、みっとっもないので、ここはばっちり決めよう。そこで、あらかじめ、言うべきセリフをインプットしておこうと考えた次第である。
家で、この話したら、「お父さん、そんな危ないことしてるの」とあきれられた。幸い、そうした事件もなく時が過ぎたが、そんな昔のことを思い出した。
自治基本条例ができるまでの話をしている中で、唐突に思い出したが、みんなにはオモシロかったようだ(市民集会の講演でやってほしいという声もあったが。これは座談だから面白い)。自治基本条例には創生期から関り、さまざまなことがあったので、これ以外の面白いエピソードは山ほどある。思い出して、記録としてまとめると、結構、面白いと思った次第である。