
今年は、雨が多く、梅雨らしい梅雨が続いている。そんな梅雨の晴れ間の日曜日、思い立って軽井沢へ行くことになった。
日曜日の朝、いつものように原稿を書いていると、起きてきた連れ合いが、久しぶりのいい天気なので、軽井沢へ行こうという。もちろん、異議はなく、行こうということになった。
横浜駅で、新幹線の切符はなんとか買えたが、どの電車もほぼ満席。帰りの新幹線などは、仕方なく自由席にあふれたお客さんで、車内販売が通れないとのことであった。確かに軽井沢は、東京から75分なので、ちょっと出かけるには、手ごろなのだろう。我が家のように、朝、いい天気なので、思い立って出かけようという人も、きっと多いのだろう。
軽井沢では、旧軽井沢の別荘地のなかを散策した。さすが鳩山通りあたりは、広い敷地、立派な別荘も多い。不動産屋さんの物件案内を見ると、旧軽井沢の別荘地は1億円近いものがあった。軽井沢在住で、別荘地を散策している夫婦といいたいところであるが、他人の家をバックに記念写真を撮る姿は、明らかにおのぼりさんである。
軽井沢の別荘地を歩きながら到達した境地は、「軽井沢に別荘を持つことはできなかったが、軽井沢の別荘地に来ることができた。それで良しとしよう」というものである。多くを望まず、つつましい望みの我が家らしい名言だと思う。