憧れの人

近年恋愛に関してチープになっていたと思う。
相手の気持ちも私の冷たさも。

ふと思い出した心の底から好きだった恋。
時を経ても出会えてよかった幸せだったと思う。
決して手の届かない憧れの大人の彼をまっすぐにせつなく愛し続けた片思い。

僕が大学一年生の夏に出会った二個上の先輩。
控えめで大人で、会話が面白い彼に本当に電撃的に惹かれた。
休部されていて部活になかなか現れなかったけれど好きで仕方なくてメールのやりとりをしてあえた時は嬉しかった。

ていねいに接してくれる人で律儀で空気が読めて気遣いも嫌みがなくて自然に格好いい人。
安くない、上質な人。

自分を謙虚にさせてくれて本当にポジティブによりよい自分を目指せていたよ。
一番あの頃が美しかった。


あの頃みたいな美しいまっすぐな恋もう一度したい。

健全万歳

恋愛は毒である。
薬であり劇薬だ。

痺れて腐らせる産物だ。ないと物足りないように感じていたが、なんて平和で穏やかで自分が大切に護られている優しい中で生きているのかをありありと実感した。

他人が僕に踏み入ろうとする、汚れが存在する。恋愛は悪だ！
私は拒絶する、無断で好きになるなよ。

ビジョン

最高の自分になるために大事なことはたくさんあるけどまずはビジョンにつきる。理想形とどうなりたいのかをしっかりどこまで真剣に描けるか、ポジティブに楽しみながら目指せるかだ。
固まったらあとは手法や頻度や状況補正と努力を重ねる運びになる。

前向きビジョンの想定と叶えるための無限大なやり方だ。

恋に欠けてたのは最初からラストまでの想定不足。途中でまどったり多少出たとこ勝負のアドリブだったそれを正しいと一般論で戦ってたからよくない。
昔の私はもっと自分にしかできないアクションで策をいくつも持って挑んでいた。しっかり何がしたいかを提案してはっきりさせてきたからブレなかった。

自分らしく全力で挑んだことをまっすぐ肯定したい。相手ばかり見ない。自分がその人とどう歩んでいきたいのかをまっすぐ伝えていきたい。

復活だ！

結晶

ますます洗練され美しくなるにつれいよいよ強靭に遠くなる。完全を求めて磨く過程は心の裡を暖めた感情を失うようだ。
本当の心からの想いは行き場を求めて馳せるものだ。
いてもたってもいられない、自分を動かす原動力であったものだ。
好きだから強くなれる、見ていてほしいから、次に会えた時にもっと好きな自分でありたいから。
関わりの中で特別に想って惹かれ合うこと、それがよかったのに。
普通だったそばにいるのが、なのにひどく残酷で確かな痛みを残したのだ。
素直でない作り物の感情が笑顔で君を見送った。

ないものねだりでなくて代わりでもなくて、自分のほしいものをまっすぐ揺れずに求めよう。
その確かな瞳で伝えたい。
なににも折れないまっすぐな好意を持ち続けていられるように。

ぐるぐる

【朝が来て君を想う。
何度でも君を浮かべて会う度愛おしさが増していく。出会えたことを感謝しよう、貴方だけだと思えることを。】


そんな詩のような恋愛はもうしばらくない。
恋の機会はあるけれど、どれも同じだ。

恋愛に一番大事なことは世界観でありドラマがうむ感動なのだ。
そこには感動がなければならない。
人の心を揺れ動かす大切なファクターだ。


無感動で安易で苛立ってばかりいる。
吐いて捨てるほどいてどれも同じだ。



この要因は何だろう。
バカバカしいとどこかで思ってるから？
愛おしいと思ってもまた揺らぐから嫌い。
あてつけで曖昧でこじつけで

夢中で

霧の真っ只中でもがいているようだ。
君のことばかり思い出して、今までのことが、表情や仕草でどんな気持ちでいたのかなんて、簡単に会えなくなってから気付いた。

夢中で想っても君はいなくて。また過ちをしてしまいそうで気付いた。
進むことではなく進まないことで初めて後悔して二度とつながらなくなったことが蘇った。
必死に手を伸ばさなければならなかったのに伸ばさなかったから切れた。

大事な人に大事だと伝えた強固な絆は会ってなくても離れていても離れてる気がしなくていつでもつながっていることができる。
だけどどんなに強く想っていても淡くあっけなく切れてしまう。会いたい、好きな気持ちを自覚したらいてもたってもいられないよ。

惚れた。

－君に出会えた時本当の居場所見つけた－

君を見つけた時に瞳に飛び込んできた時に嬉しさと眩しさを覚えた。
洗いざらしの行儀良さと猫のような様子に胸が高鳴った。目で追いわしなかったけど意識せずにはいられなかった。
声をかけるにも言葉を選んでいて可愛い笑顔にいてもたってもいられない。

成長している真っ只中で本気で頑張ろうとしている姿勢が好ましくて嬉しかった。
最近直接じっくり話せなくてもどかしいけど充分伝わった。

ずっと今まで先のばしにしていた私の気持ちだけど、昨日会って確信した。

私は彼が好きなのだ。
まっすぐで謙虚で遠慮がちで負けず嫌いで内気で恥ずかしがり屋の全部まとめて好きだったんだ。
いつもどこかしら頭のすみにあって意識しだしてた。会う度に満たされて気になっていた。
大事にしたいと思った。

決定するのに戸惑いがあって先のばしにしてたのに強く好きだと思った。

惚れた瞬間

惚れ直した。
本当は会いたくて仕方なかった、嬉しそうに微笑んで近くに来ると安心した。
隣にいるのが嬉しかった。

髪を短くして肌もきらやかで可愛らしくなっていてドキッとした。
愛しくて仕方なかった。
目を伏し目がちに近くにきたのがらしいと思った。

気持ちを新たにやる気あるとことか言わずとも伝わって嬉しくて仕方なかった。

また惚れた。確実だ。

ジョバイロ

よくあるおとぎ話。
博識ある重臣の賢者かまたは勇敢な隊長が猫のようなジプシーに心奪われる。
順調に築いてきた自分らしさが心惹かれていく。

まるで正反対な狡さとか弱さや不完全さに顔をしかめながらもわかっているのに心待ちにしている自分がいる。
正統で可憐な王妃でなくて不完全な猫に心惹かれることが肯定できないのに、その言葉に耳を澄ましているんだ。

懸想

君から届いた便りを見て君が感じていることを伝えてくれた。
私はなぜだかわからないけど涙を流した。
痛みや想いが私を動かしていく。そばにいられないことや残すこと。
その意味の大きさや受け取りがまだ実感わかない。

強く信じて志を果すこと、自己実現していくことに迷いはない。
不安がないっていったら嘘になるけど絶対自分らしく成長してみせる。

うらはらに芽生えてくる感情とか思考が追いつかない涙とかに戸惑う。
君が僕の思考の知らなかった感情に触れて僕は惹かれる。
なにひとつ伝えられずになにひとつわからずにただ愛しさが増していく。