京都へ行くので源氏物語を読みはじめた。
細やかな心と優雅な物腰がやんごとなくて美しい。
なんと美しくもこの感情の素直で本物らしいことか。
千年前とは思えない同じリアルだ。そしてこの大胆さ。
誰かを想って苦しくなるとか悩ましい気持ち。
めくるめくる美しい多くの魅力的な登場人物。
禁忌と愛情の間で思い煩うその理。
現代人にもう少しゆとりがあったら四六時中悩んでられるのに。
思い煩うまでのかの気持ち。いつまで持ち続けられるのか。
千年前から変わらないのなら共感できる。
それほどまでに強く想うことも、立場と愛情で揺れ惑うことも。
それぞれの人を恋い慕うのも、ちょっと疎遠になってまた通うのも。
歌を詠むことがメールになったりこっちから攻めるようになっても同じ。
私のこの性格は登場する女性に似てて思い入れするとこがある。
それと恋を求めて色々通うのは源氏に似ている。あそこまで大胆でないけど。
たくさん手紙を書いて、会いたくなって、忘れられない愛されたい人には
逢えなくて、大事にしたい人をそばにおきたいのにまた他を見たりして。
ちょっとこの物語は人事ではないのです。
まるで僕を言い当てられてるみたいで、紫式部おそるべし。
現代だからよかったけど、自分がこの時代なら大変だった。
強く想い過ぎて恋煩って病気するわ、年下との
スキャンダルやひとめ見ただけで求婚されるわとかありそう。
恋愛中心の人生では私はまず身分剥奪です。