DIVE TO BLUE

上へ上へ!心と体力急成長中!
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新たなる挑戦の日々。

ある風景。

2007-01-14 21:45:53 | 恋愛
メールが届いていた。なにか画像が添付されていたらしかった。
見るのが億劫になっていた。
心の中でまた冷たく暗い感情が目覚めるのを感じた。

自分に傾倒した者への驚くほど冷たい意地悪い暖かな冷え切った眼。
そんな嫌な予感がした。

幸せになれると思っているのかとふと思った。私は幸せにしたいと思う。
だから誰にも私の心の真ん中に入ってきてほしくなんかなかった。
人といるのがなによりも好きだけど、心の手前で待っていてほしかった。
誰かに幸せにしてもらうのは嫌だった。思いあがりだ。余計なことだ。

ずっとヒメを描いてぼんやりしていたかった。男の見栄と勝手な陽気さに
振り回されるのにはうんざりなんだ。優しくなんかしないでほしい。
だって最後まで優しくなんかしてくれないんだ。勝手に離れていくくせに。


家に着いてどっと疲れた。私を表立って味方してくれる人はいないのだ。
いつも笑っているから傷ついているとも知らないで。弱音は吐かないから
ますます気丈だ。

そしてメールを開いた。そしたら海があった。ひろくて青くて遠くて
光でキラキラしていて。どこまでもつながっていくようなきれいな海だった。

一瞬で心が穏やかになった。なにかが戻ってきたような感覚だった。
落ち着いた。優しい気持ちになった。返信をした。ありがとうの言葉に
たくさんの思いがこもっていることまではあの人には伝わらないだろうけれど。

いつもとちょっとは違う気がする。本気の恋ではないけれど、遊びでもない。
私にとって必要でほんとは欲しがってたもの。全面的に寄りかかるのが
苦手な僕のそばでなにもせずにそばにいてくれるかもしれないって少しだけ
思ってみる。もう何にも期待なんかしないんだ。他人には期待しない。
確かなのは自分の実力と成果だ。頼るべきものだ。


海をみて思い出した。中二の野外活動で泊まった海。きらきらしてた。
あの時確かにヒメがいた。いたんだよ。あの7年前の初夏に君ははしゃいで
輝いていた。無邪気に浜辺を駆けていた。はじける笑顔で楽しそうに。
まぶしかった。遠くで見ていればよかったのに。

本気で好きになった人には自分の想いはひとかけらも伝わらないんだ。
悔しくて歯がゆいよ。ヒメはある時言ったんだ。「俺のこときらいでしょ?
ねえ?」って。責めてさ。そんなわけあるかよって。それか好きって言わせ
たかったのかもな。ひねくれてて素直じゃないからまっすぐ伝えられなくて。
自分は否定することで精一杯だった。なんでかな。まったく。

本気で好きになったことはたった2回。というかヒメを一生忘れないで
ヒメをずっと好きでいると思ってた。なんだかんだで7年間ずっとだ。
だけどヒメ子に出会った。苦しいばっかだけどね。

なんで真剣に恋をすると苦しいばっかなんだろう。そうなんだよ。
なんか色々考えてしまうからかな。責任とか幸せにせなとか
意気込み考え過ぎて暴走してでも空回りしてばっかでほんとの肝心な
とこが伝わらないっていう。

だから一緒にいるとお互い傷ついてしまうんだ。たぶん。ほんとに
好きだから近すぎるとダメなんだ。遠くで見ていたかった。できれば。


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