高知 桂浜
土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
中国の航空識別圏の勝手な設定によって、東アジアのみならず、全世界に中国の俺様ぶりを露呈してしまいました。
手な付ける直前であった韓国でさえ、TPP参加を模索する有様です。
TPPは、とかく関税の撤廃項目が着目され勝ちですが、参画するには、
原産地規則や、厳密な知的財産の規定など、貿易国としては当然の信用が必要なのですね。
国家ぐるみの海賊版貿易を行っている中国は、この規定をクリアできていなので、参画できないのです。
まぁ、発足企画者が当初から、中国はずしをするために、このルールを作ったか否かは存じませんが、(笑)
このルールがあるためにTPP自体が、貿易面における中国包囲網となっているのは事実です。
参加表明をした韓国が、TPPに参加できるだけの、国際的信用があるか否かは・・・?
私は、詳しくは存じません。(爆笑)
とまぁ、これまで外交を中心に、日本の国防面について記して参りましたが、
今回は少し日本の、否、日本は民主主義国家ですから、日本人の覚悟の程を問うて見たいと存じます。
リバイアサンとは、旧約聖書に出てくる海の怪獣です。
世界から見れば、海洋国家である日本は、海の怪獣に見えているかも知れません。
大東亜戦争時の日本海軍は強かったので、欧米諸国からリバイアサン見えていたと思いますね。
さて、これまで記してきたように、戦後の日本は、国防面に関しては、表向きには何も工夫をしてきませんでしたから、
これは裏を返せば、「これから打つ手は、ふんだんにある。」ということです。
政治的にはともあれ、現場の自衛隊や防衛官僚が優秀であったので、
中国と日本の軍事力そのものは、悪くて拮抗しているレベルです。
核兵器の使用がなければ、日本が勝つでしょう。
政治的に無策であったのに、これだけ強いのですから、政治的に一工夫すれば・・・。
もう何をいわんやですね。(笑)
我が日本は、そういう状況下にあるのです。
つまりは、民主主義国家である日本の国防は、ただ単(ひとえ)に、日本国民の判断に懸かっているということです。
日本の自衛隊が強いからといって、油断は禁物です。
中国が台湾を取れば、日本は窮地に追い込まれます。
それのみならず、フィリピン、ベトナムが中国傘下に入れば、日本は太平洋側からも攻められる位置にあります。
日本人は、こと戦争に関しては、とても慎重な国民性だと私は考えています。
それは明治以降の戦争において、その全てが、追い詰められてから、戦争をするかしないかを考えている節があるからです。
これはカテゴリー、「誇るべき日本の歴史」で、私が再々訴えてきたことです。
その以前に、相手国に戦意をなくさせるアクションは取れなかったのかと、歴史愛好家である私は考えます。
たとえば、西郷隆盛たちが征韓論等で、朝鮮半島を問題にしていた時に、
実際に朝鮮半島に何らかの行動を起こしていれば、日清戦争はなかったかも知れません。
兵法で言えば、清と対峙するならば、朝鮮で足場を固めての方が、はるかにリスクは少ないのです。
どうせやらなければいけないのであれば、西郷隆盛説の方が、軍事的には王道の判断なのです。
また、日清戦争で獲得した遼東半島を返還していなければ、日露戦争はなかった可能性があります。
このように、戦争の前の外交等での判断の失敗があって、結局にっちもさっちも行かなくなって、
日本は無謀でキツイ戦争に、最後は突入している歴史ばかりを歩んでいるように、どうしても思えてならないのですね。
ですから今、私は本当に心配しております。
今の日本を取り巻く外交や国防の考え方などが、日清・日露・太平洋戦争前の日本と、ダブって見えて仕方がないからです。
台湾・フィリピン・ベトナムなどは、日本にとってのシーレーンに位置する国々です。
ここらあたりが、日本に敵意を持つ国の傘下に入るという事は、
大東亜戦争前に、アメリカや連合国側に、海上封鎖されたときと同じ状況となります。(ABCD包囲網)
つまり大東亜戦争の反省を、原因と結果の連鎖で見るならば、
侵略的発想を嫌い、民族差別を嫌う日本人が、シーレーンの安全を死守する事こそが、
日本が今後も、無謀な戦争をしない、つまり、日本の平和の条件となると同時に、結果的に日本だけでなく、世界を平和にするはずだと私は考えます。
かつての日本が護ろうとしたシーレーンを、日本の代わりに今、戦勝国であるアメリカが護っていると見るべきなのです。
だとすれば、アメリカは日本に戦争を仕掛けたために、軍事費面で大損をしていることになります。(爆笑)
とまれ、今の時点で、日本のシーレーンを護りきるにはどうするかと言えば、
今シーレーンを護っているアメリカ海軍と、日本の海上自衛隊との、コラボレーションしかあり得ないのではないかと考えます。
4年間、世界の覇権をかけて闘った、日米両国の最強海軍連合があれば、中国の覇権主義的野望を阻止し、
あきらめさせる事は十分可能なのではないかと思うし、実際にそうだろうと思います。
そのためにはやはり、日本の集団的自衛権行使宣言が、どうしても必要ですし、
憲法9条前文除外国家の設定も、当然必要だろうと思います。
それに、プロジェクト ビッグマックセットを絡めれば・・・。(笑)
これで日米は、本当の意味で共同で、シーレーンを護る事ができます。
これで事実上、日本からアラビアまでの海は、日本の海となって行くでしょう。
平和国家である日本が、この地域の制海権を握ってしまうことです。
フィリピンやベトナムは、アメリカに助けを求めるのは、ともすれば躊躇するかもしれません。
彼の国には、アメリカとの歴史問題があるからです。
しかし、日本ならどうでしょうか?
日本が仲介となり、アメリカを巻き込めば、話は全然変わって参ります。
日本は今後、少なくともシーレーンの安全と平和に責任を感じ、そして責任を果たすための法整備をするべきです。
これは、日本の国益に反しません。
そして日本のシーレーンが確保できていれば、日本には、戦争をする動機そのものがないのです。
そしてそれは中国の日本化、すなわち、平和的民主主義国家への選択へと、必ずつながるはずです。
中国は自国が持つ矛盾を、期限までに解決しなければ、内部崩壊へと向かうのは確実だからです。
それには、期限までのどこかで共産主義的政府を捨て、日本的信用の大国へと変貌しなければならないのです。
日本が国家として、シーレーンの安全に責任を持つこと。
それがとりもなおさず、これらの地域、西太平洋とインド洋の国々の平和と繁栄を、
未来まで約束する事になるだろうと、私は信じて疑いません。
ここ数年の日本人の決断は、人類の未来にとって、とても重いものとなるでしょう。