土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

軽自動車増税に、土佐のくじらは怒っています!

2013-12-26 14:36:20 | 減税興国論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
前回記事は、下書きの段階で保留していたものが、投稿されておりました。(笑)

私の見解の途中記事ではありますが、まぁ、言いたいことの大半は網羅できているかなと思います。

まぁ今でも続いておりますが、特定秘密保護法制定のドサクサの合間に、軽自動車増税を決めたとするならば、
本来は国家機密保護法であり、国防機密保護法である、国家の安全が前提の、超重要法案を出汁に使ったということになりますね。

これまで安倍政権は、東京オリンピック開催への、オールジャパン体制での取り組みと、
来年4月からの消費増税決定は、今から思えばセットメニューだった可能性があり、
今回の特定秘密保護法という国家機密保護法設定は、軽自動車増税とセットであるのかも知れませんね。

だとすれば、第1次政権時代に公務員削減法案によって、官僚のサボタージュ攻撃に懲りた安倍氏が、
税制面では、官僚の言いなりになっている可能性もあります。

つまり、首相ご自身の政治活動を、好景気が大嫌いな官僚に対しては、
増税を合法化することで取引をする形での政権運営を、今現在なさっている可能性があるということです。

だとすれば、政治家としての安倍氏は、
国防への定見はそこそこあるが、国家経済面での定見は、それほどでもない・・・という結論に、残念ながら達してしまいます。

そこの部分、安倍氏の国家経済面での定見のなさが、来年4月以降の消費増税がなされた後、
安倍政権の終わりの始まりを告げる可能性もあるし、現在の既成政党そのものの存続が危ぶまれることに、
ひょっとしたら発展するやも知れませんね。

歴史的に言えば、税金は革命の卵・・・だからです。

さて軽自動車税の話に戻しますが、ここ数年の日本の軽自動車の進歩は目覚しいものがありました。
日本国内規格である軽自動車は、海外にはほとんど輸出されておらず、総生産数では少ないので、
自動車メーカーとしては、採算があまり取れない分野でもあり、新たな投資がやりにくい分野でもあるのですね。



ですからつい数年前までは、非力で重いので、燃費も商品のクオリティーもイマイチでした。
しかしその分野での、ここ最近の技術革新は凄まじく、上級小型車を凌ぐまでに成長したのです。
採算性の低い軽自動車において、自動車各メーカーの努力は、涙ぐましいものがあったはずです。


消費者は賢いですから、そのことはちゃんと知っておりまして、今や新規購入される自動車の、約6割が軽自動車です。
これはただ単に不景気だから云々ということではなくて、日常の足として軽自動車が十分な粋に達し、
軽自動車以上の小型車の商品的魅力が、相対的に薄まったからなのですね。



たとえばビールに対する発泡酒などと、同じような状況が自動車業界にも起きているわけです。
発泡酒がなぜ安いかと言うならば、元材料が少ないからです。
少ない原料から、高濃度のアルコールを精製するには、とても高い技術が必要です。
発泡酒メーカーは、これに果敢に挑戦し、上級の味を低価格で成し遂げることが最近ではできるようになりました。



発泡酒も軽自動車も、値段を高くできない制約がありますから、
その中でクオリティーを上げるのには、尋常ではない努力が必要です。

なのにその発泡酒もある時から酒税が上がり、また今回、軽自動車の税金を政府は上げます。

役人よ、もういい加減にしなさい。
国民の努力を、いったい何だと思っているのですか?

発泡酒も軽自動車も、長年の努力の結果、やっと市民権を得た段階での増税です。
日本は、努力した者が損をする国ですか?

むしろお上ならば、そのような企業的努力をした国民に対しては褒め、優遇するべきではないですか?

そもそも日本は、諸外国と比べて、自動車税が極端に高いのです。http://www.jidoushazei.info/zeigaku.html

日本の自動車税は、イギリスの2.4倍、ドイツの3倍、フランスの16倍、アメリカの49倍です。

ですから今後、TPPなどの経済面での国際的努力をし、諸外国との垣根を取り払っていかなければならないはずです。
でなければ高すぎる日本の自動車税は、事実上の貿易障壁となる可能性があります。

アメリカの自動車税は、プレート税制度といって、排気量にかかわらず一律です。
このようにすれば、採算率の高い高級車が売れるようになって、国内の自動車業界も助かるのではないかと思いますがね。

まぁですから、今回の軽自動車増税は、極端に安い軽自動車税を、高いほうに引き上げた形ですが、
私は むしろ、高すぎる普通車税を、軽自動車税に近づける形での平均化が望ましいし、その方が国際的に見ても妥当だと思う のです。

自動車なんて、今の日本ではもう、贅沢品ではないのですから。