土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
私は今、当ブログにおいて、日本の国防に関する可能性全集を書こうとしております。
同盟国アメリカを中心としたプロジェクト・ビッグマックセットから、主に外交面における取り組みを書いて参りました。
ただ、ここ2本ほど、日本人の覚悟を問いました。
私は迷っていました。
外交面において書くならば、どうしても朝鮮半島国家のことを書かざるを得ないからです。
朝鮮半島は、日本の国防を語る上で、避けて通るわけには参りませが、どうもこの国のことは、書きたいという意欲が沸かないのですね。(笑)
ですから、朝鮮ネタを避けて、日本ネタを2本入れました。(爆笑)
日本の外国との戦争と平和、これはもう、神代の時代から、朝鮮半島との間柄で、ほぼ決まっていると言い切れます。
これはカテゴリー、古代日本のミステリーの、メインテーマでもあります。
教科書的には、日清戦争の要因は、朝鮮半島の利権をめぐっての争い・・・と、今でもなっていると思います。
本当にそうでしょうか?
当時の朝鮮半島国家、李朝朝鮮は、喩えて言うなら、今の北朝鮮のような国家です。
さて、このブログ記事をお読みになっている皆様に質問します。
あなたは、北朝鮮の利権が欲しいですか?
北朝鮮を、自国の領土としたいですか?
現代日本人なら、ほぼ全員が、「NO」と答えるはずです。
当時の日本だって、状況は同じだと思うのです。
文明開化前と言っても、当時の日本は李朝朝鮮よりも、はるかに豊かで、はるかに大国だったのです。
人口だって、既に3000万人を超えていました。
これは、今のフランスと変わりません。
日清戦争は、朝鮮半島の利権が日本側の理由ではなかったのです。
李氏朝鮮に、日本人が欲しいものなど、何もなかったのですから。
それは今の北朝鮮に、現代日本人が欲しいと思うものが、何一つないのと同じです。
ではなぜ日本で征韓論議論が起こり、日清・日露戦争や日韓併合が行われたのか?
それはひとえに、国防論によっておこっているのです。
幕末日本は、欧米列強から侵略の危機を受けましたが、彼らは遠距離を船で日本にやってくる必要があるため、
列強諸国は大量の陸軍を、日本に送ることができませんでした。
陸軍が強くなければ、占領はできません。
占領できないのであれば、ビジネスとしての侵略は失敗です。
費用(投資コスト)が無駄になるからです。
ですから100万人の武士を持ち、内戦に備えて大量の武器を保有する日本が、
内戦を起こさず、中央集権国家になったことで、日本を攻撃はできても、占領することができないために、
列強は日本侵略を諦めたのです。
これが明治維新の、大きな成果でした。
しかし朝鮮に、欧米列強の触手が入れば、全く事情が変わってきます。
朝鮮半島は日本に近く、朝鮮人を配下にして、最先進兵器で日本を攻め続けられたら、到底護りきることはできないからです。
ですから日本は、当時の朝鮮を、親日本的に近代化しようとしたのが、日清戦争の原因です。
当時朝鮮は、清の属国だったからです。
清の近代化は遅れていましたが、清国内に、欧米列強を抱えており、清の近代化は時間の問題でした。
日本が先例を見せたからです。
近代化された後の清の存在も、当時の日本にとっては脅威でした。
当時の清は、GDP世界第1位の超大国だったからです。
清がその気になり、朝鮮を配下に日本を侵略すれば、元寇の再来となります。
同様に、不凍港を欲して南下するロシアとの関係で、日露戦争も起こっています。
朝鮮半島に超軍事大国ロシアが入れば、日本の運命は風前の灯だからです。
本当に朝鮮半島の利権が欲しかったのであれば、日・清・ロ三国統治だって可能だったはずです。
その方が、よほど現実的なはずです。
この、日本の国防における、朝鮮半島の地理的条件は、全く変わっておりません。
今後とも、大陸の移動や陥没がない限り、永延に続くものであるということを、
日本人はもうそろそろ知らなければならないし、学校教育等でも、そういう歴史的視点を教えないといけないと思います。
でなけば、正しい歴史的視点や正しい政治的判断を、国民が見誤る原因となりうるし、歴史が教訓とならないです。
ではどうすれば、日本の念願である平和を実現するために、この難しい国家を親日的な存在とできるのか。
自民党に在籍していた故金丸信議員は、韓国北朝鮮両国に、人的パイプがあり、時折両国を訪問しておりました。
彼の偉いところは、彼が朝鮮半島を訪問すると、なぜだか、南北両国の仲が悪くなったそうです。(笑)
故 金丸信氏
私が考えるに、故金丸氏は、日本の国防を考え、南北朝鮮が中が悪くなるように、何かを吹き込んでいたに違いありません。(爆笑)
南北朝鮮が仲たがいしていれば、矛先が日本に向くことはないからです。
この金丸外交が意味するものは、もうひとつあります。
それは、南北朝鮮が、反日理念で統一されたら、日本は窮地に陥るということです。
日本人は、この厳しい現実から眼を背けてはいけません。
金丸氏のような、個人的政治資質によるものではなく、制度として、
また実質的で、永続的なものとして、日本と朝鮮半島との関係を良好に保つ策はないものか。
次回からしばらくこの、ややこしくもうっとうしい(笑)テーマに、私なりに挑戦してみたいと思います。