土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

国防プロジェクト リバイアサン 2 (新三国干渉と日本の宿命)

2013-12-03 06:29:07 | 土佐のくじら国防論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。

今回も前回記事に引き続き、日本の覚悟を再確認したいと思います。
前回記事では、要するに、シーレーンを、日本が護ることに責任を持てば、世界平和が訪れるだろう・・・
ということが、私は言いたかったのです。

http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/e/26cc42449d5c55b22c454282de0711dc

しかし現実は、それとは逆の方向に向かっているようにも見えます。
安倍首相は、盛んに東南アジアやモンゴルなどと交流してはおりますが、具体的な法整備には至っていませんし、
中国には、尖閣上空を含めた空域に、明らかに日本を牽制する、航空識別圏を設定し、侵入者は撃つと威嚇してまいりました。

私の見解では、日本の外交面、内政面での決断が、近未来の日本の平和、そして世界の勢力図の流れをどうするのかを決めます。
そういった、重要な判断の時期に、今という時代があります。

昨今の、竹島(韓国)・北方領土(ロシア)・尖閣諸島(中国)での近隣諸国からの動きは、
現代に復活した、新たな三国干渉と言えると思います。

かつての三国干渉は、日清戦争で日本が得た領地である遼東半島を、
フランス・ドイツ・ロシアが「清に返還せよ。」と迫ったものです。

このときの日本は、新たな戦火を避けるため、渋々三国干渉を飲み、遼東半島を清に返還しました。
しかしそれが、日露戦争の要因となったのは、歴史に詳しい方ならよくご存知のことと思います。

明治の三国干渉の後10年あまり、日本は、強国ロシアと国家の存亡を賭けた戦いを強いられました。

もしも今、竹島や尖閣で起きていることが新三国干渉ならば、今現在は、
これらロシア・韓国(朝鮮)・中国との、国家を賭けた争いに発展する、その要因の時代であるかも知れません。

歴史とは、繰り返すものだからです。

仏教理論で言えば、問題の原因が解決していなければ、因果の理法によって、同じ問題が、何度も何度も繰り返すからです。
それは個人であっても、国家のような共同体であっても同じなのです。

さすれば、朝鮮半島を、親日にするか否かで、日清戦争が起こり、
三国干渉での、日本の判断の誤りが、その後の日露戦争を招き、
石油ルートの確保のために、大東亜戦争をせざるを得なかったならば、

今起こっていることは、これらを全て包括しておりますので、
日清・日露・大東亜戦争の要因をひとまとめにしたような、とても大きな国難であるという視点に立った方が、
国の行く末を見誤らない、歴史からの教訓を得た、賢い選択なのではないでしょうか?

結局、日本の歴史的な戦争の要因は、何一つ改善されているわけではないのです。
つまり、朝鮮半島は日本のすぐ隣にあり、日本の位置は、大陸から見れば防波堤のような形をしており、
日本は相変わらず、資源の産出されない国家であるという事実は、過去の事例の時代と、全く変わった所はないということです。

そのような状況であるにもかかわらず、左翼的、自虐史観的に、ただ「平和平和」と叫んでみたところで、
それは、不健康な生活をしているにもかかわらず、健康になりたいと願う愚かな人と同じです。

日本を永遠に平和としたいなら、真に歴史から学ぶべきです。

歴史から学んだのであるならば、やることは単純化されます。

近隣諸国とは、最低限、同等以上の国防力は持つ。
全朝鮮半島を、反日政権下にしない。
石油などの、輸入物のルートを、安全に保つ。
 
 


外交、内政レベルでの努力において、これ以外の、選択の余地はないのです。
それが日本の位置する、地理的な宿命なのです。