いわゆるインスタ映えってもうあきません?
昭和生まれのおじさんには、いやもうそろそろおじいさんだけど、あんなのは写真じゃないって思ってしまいます。こう見えても昔はバリバリの硬派でなぁ、いまでも写真は絶対非演出、絵でも描けそうな画面だったらCGでも描けばいいじゃないかっておもっています。 昔、始めて天才アラーキーの写真集「東京物語」を買った時以来あんな写真が撮りたいっていつも思っていました。
僕は天才じゃないけどもくもくと努力はしているつもりです。つもりじ努力じゃないですけどね。 およそ観光客がみてもつまんないようなこんな路地裏ソイの裏側とかを撮って歩いていました。
表通りも撮りますが。建物が人がトゥクトゥクもまるでセットみたいでした。
信号待ちで行き交う人もまるで旅行者の僕になんか目もくれずに行き過ぎます。東京だと最近はうるさくなってしまってファインダー覗く事すらためらいます。
バンコクの街角はどこをどう切り撮ってもだれかがなにかしていてくれて、なんでも撮れる気分にさせてくれます。
だからタイにいきたいんだろうなぁってつくづく思います。タイのなんでもない風景をなんでもないように切り取って歩く幸せ。写真やっている人だったら解ってくれると思いたいのですが。
あの頃はフィルムも潤沢に入手できたし、それこそ湯水のようにこんなつまんないスナップをして歩けました。フィルムの時代の最後の華やかなりし時代でした。
(マメ知識:タイ入国の際フィルムは5本まで、カメラは1台だけって決まりがあります。 うそっ!それ1日で消化しちゃうじゃん!いままでなんども違法に持ち込んでいました。フィルムもカメラも)