人間が死を恐れなくて良い理由

2013-04-02 18:40:07 | 読書ログ

ひょんなことから面白い記述にぶつかりました。

人間の脳の話です。 男性と女性では、ものごとの感じ方が違う、というのは、改めて脳科学者が言わなくても、普段、実感するところだと思います。むろん、性差より個人差も大きいのですが。

人間の脳は、年を取ると、赤ちゃんの頃と同じように、思念空間が狭くなるのだそうです。自分の身近な家の中と家の中にいる相手とぐらいしか知覚できなくなるのだそうです。それがボケという風に若い人には見える。

したがって、死という概念も遠くなり、最後の最後は麻薬中枢が活躍して痛みも恐怖も感じなくなるのだそうです。

『キレる女 懲りない男』  キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学 (ちくま新書)

■ 50代半ばが一番賢い?!

人の脳は、50代半ばに連想記憶力という力がピークに達するのだそうです。

連想記憶力というのは、経験によって培われた知識ベースを使い、素早く的確な出力をする脳の力。

人の脳は50代に洗練を極め、ものごとの本質が見えるようになり、人の道のありように気づく。

「ああ、このために生きてきたんだな」とわかるようになるのだそうです。へぇ~!

15才~28歳 がむしゃらな入力装置の頃

30代 脳は失敗したがっている
40代 物忘れは進化である
50代 本質的になる。ただし気を付けておきたいのは、自分の人生しか見えなくなること。
    他者に依存して生きてきた人は「愚痴と堂々巡り」の達人となり、無難に生きてきた人は
    「心配と依存」の達人となり、自分の足で歩いてきた人は「発見と発想」の達人となり、

    エリート街道を順調に歩いてきた人は「知識の踏襲と選別」の達人となる
    50台を過ぎた脳はもう直せない。

60代 知を楽しむ年代 

振り返ってみると自分もそうしてきたかもしれないと思い当たりますね~。

人間の脳の性差、は、胎内にいるときにできるのだそうです。ヒトはすべて女性で、胎内で男性ホルモンが形成されることで、脳梁が細くなり、それが男性の男性らしさを形作るのだそうです。

アダムとイブの話では、アダムの肋骨からイブが出てきたことになるのですが、実は反対ですね。

ゲイの人はなんらかの拍子に脳幹が細くなりきらないまま(男性になりきらないまま)生まれてしまったのだそうです。脳が女性的なのだとか。だからやっぱりゲイ差別は良くない。

脳の機能的に見ると、女性脳は目先のことに集中し推察力洞察力がある。つまり子育てに適した脳。

男性脳は、女性脳よりとらえられる時間や空間の領域が広く、ものすごく先の未来や構想に向かって努力することができる脳なのだそうです。

ただこれらの言説の根拠となっているのが、男性は狩りに出て獲物を、女性は木の実を摘んで…なので、なんとなく根拠としては微妙に固定観念に縛られている気がしますが(^^;)。

ただ脳の性差がもたらす軋轢については思い当たる節が多かったので、知識として、男性脳、女性脳には違いがあるものだという概念を知っておくと、男性も女性もお互いに相手を許しやすくなるかもしれません(笑)。

女性脳 

・感情を垂れ流しにする
・実体験とその時の感情が付随していない情報(うんちくなど)には反応しない

男性脳

・目の前のことには疎い。自らの感覚を絶って、客観的な判断をしたり、遠くの未来を見たりする。

 

 

 

 


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