Persistency

2010-06-29 10:17:26 | 福岡&中野&メルボルン時代
私は結果(アウトカム)への執着心がこちらでは何かを(と言っても
何かの情報を得るとか、正直”些細”な事ですが…汗)
成し遂げるのにことさら必要だ、と感じましたが、そのことを
今日はDonと話しました。

■ 引用

“NOTHING IN THE WORLD can take the place of persistence.

Talent will not; Nothing is more common than unsuccessful men with talent.

Genius will not, unrewarded genius is almost a proverb.

Education will not; the world is full of educated derelicts.

Persistence and determination alone are omnipotent.
The slogan "press on" has solved and always will solve the problems of the human race.”

Calvin Coolidge (1872-1933) 30th U.S. President


これを引用してくれました。ふむ~。


■ 石の上にも3年?

私は、”石の上にも3年”は信奉していません。 
最初からうまく行っていないこと(石)を3年辛抱しても何も変わらない。 単なる我慢は何も産まないと思います。

そのことを話すと、Stubbornessと言っていました。スタボーン、は日本では石頭とよく
訳されます。頑固さ、ですね。こちらではスタボーンは悪い資質です。

頑固さは日本ではむしろ好意的な意味にとられる資質なので、むしろPersistanceという言葉を頑固さ、と訳したほうがいいのかもしれませんが。

日本語で執着というと粘着質なA型気質の、小さいことにこだわって
前へ進めない人を思い起こします。
あるいは、物欲と関連付けられています。

例えばWlikiペディアにはこのような記述が・・・

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執着(しゅうじゃく、abhiniveza अभिनिवेश (sanskrit))とは、仏教において、事物に固執し、囚われる事。
主に悪い意味で用いられ、修行の障害になる心の働きと考えられている。

執著とも書く事がある。仏教術語というより、一般的な用語であり、現代語の執着(attachment)に
よく似た意味で、煩悩の術語としてのraaga(愛)あるいはlobha(貪)に近い。

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ひとつの資質をとっても、こうも大きく受け取り方が違うのですが、
大抵の人が翻訳者の苦悩を分かってくれないのは、こうして翻訳の
過程でネガティブとポジティブが入れ替わってしまうのです。

そこが大きな誤解を招く原因になります。その誤解を取り除き、
本来の意味を伝えるためには、辞書以外のものが必要なのです。
それが生の体験。 それは大変時間が掛かる作業です。

例えば、Persistencyひとつの意味を正確に知るだけでも、海外で
誰もがいい加減な情報で適当に人をあしらう中で、自分の求める
成果を得るために、あきらめずに頑張る経験をしないといけない(汗)

このことを一般の翻訳依頼者がわかっているかというとわかっていない。だから翻訳業・通訳業はやってられないのですよね~(余談ですが)

■ 日本人に特に必要な資質かも

成果を得るためにとことん頑張る。後へ引かない。ともかく前へ進む。

これが正確なPersistancyの意味です。

Persistence is never giving up until you have made it.

そして、海外へ出たら最後、日本人にとってはもっとも強化が
必要な重大課題です。

特にちょっと指示するだけで、何もかも優秀な部下が面倒みてくれる
管理職(含: おい、というだけでお茶が出てくるオトーサン)には
最大級に欠損している資質です。

私が見るところ、日本では女性のほうが海外の生活となじみやすいのは
自国内でもこのような恵まれた環境にないからだと思いますが
どうでしょうか…(笑)


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