ヨガにおけるエネルギーのこと

2011-02-19 12:48:06 | Yogaを教えています
ヨガの理論を勉強中です。 

東洋医学でも同じですが、昔の人は体をこう考えていたんだな・・・と思うのですが、
それが西洋医学の概念でもおおよそ一致するのが凄いです。(厳密に同じかどうかは別として)

ヨガの場合、きっちり定義しすぎない、というのがひとつの知恵。 こういう考え方で、体という小宇宙を捉えています、くらいのことなのです。 


■ ヨガにおけるエネルギーの種類

エネルギーをプラーナ(=気)と呼びます。プラーナには5種類があります。

①プラナ: 気。生命力。呼吸。気力。枯れるときは死。

②アパナ: へそから下半身。毒素、老廃物の排泄。(リンパ?)
③サマナ: 胸~へそにかけて働く気。新陳代謝、栄養分を全身に運ぶ。
④ウダナ: 鼻~頭にかけての気。上昇する力が強い気。(気性が荒い、などの気、Temper) 

⑤ビヤナ: 全身の循環系。体温。

プラナ+アパナ=サマナ。西洋医学風に置き換えると、呼吸(プラナ)と老廃物の循環(アパナ)が
合わさることを新陳代謝(サマナ)が良くなります、となります。

確かに人間の体で働きかけることができるものとしては呼吸が一番ですよね。
呼吸を良く利用すると新陳代謝も良くなるのか。ふむふむ。


■ ヨガにおけるエネルギーの考え方

ヨガではエネルギーを呼吸と考え、呼吸の流れをコントロールすること、呼吸の制御を
プラーナーヤーマと言います。 

電気の流れに例えると、変電所にあたるのがチャクラ、回路をつなぐスイッチにあたるのがバンダ。

スイッチを押す=バンダを締める。

スイッチがつながらないと電流が流れない、という感じです。


■ バンダ Bandhas

バンダのそもそもの意味は、”結束点”なのだそうです。 抜くと流れ、閉めると滞る。

バンダは、3つあります。

プラーナ(エネルギー)の流れを絞めたり緩めたりして、誘導するのに使う。そのこともバンダと言います。 

これは、雑誌 『Yoga』 のサイトの説明

ーーーーーーーーー引用ーーーーーーーーーー
「縛る」の意。ハタ・ヨガにおいて、プラーナ(エネルギー)を逃がさないように、身体の各部の締めつけによってコントロールするテクニック。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

★ムーラ・バンダ

 会陰の持ち上げる。副交感神経が刺激される。
 手法:Cat 片足の前屈による会陰の刺激
 
★ウディヤナ・バンダ

  みぞおちとへその辺りを引き上げ、腹部をロック。交感神経を刺激
  
  手法:ダウンドック、腹部を圧迫する前屈。
  注意: 空腹時に行うこと。トイレ後。

★ジャランダーラ・バンダ

  首と頭の付け根。副交感神経を刺激。

  手法: 鋤のポーズ ハラーサラ。
  注意: ネディショダナ呼吸(=片鼻呼吸)とあわせる。

★ トレタバンダ
 3つを同時に行うこと。  

  手法:逆さ座禅 ダウンドック
  
バンダは、動きとしてみると、ちょっとピラティスに似ていますね。
というのは、バンダを締めるのは、とくにポーズを取らなくてもできるからです。
ポーズ中にやれば、ポーズが良くなる。あるいは、締めないとポーズが取れない。

バレエでも、引き上げ=ジャランダーラバンダ、みぞおちを締める=ウディヤナバンダ、
お尻を締める=ムーラバンダに対応する感じです。感覚としては非常に似ている気がします。

『ヨーガ・スートラ』では、バンダする、締める、には段階的な習得があるそうです。

★バンダの段階的習得
1段階目:筋力(外筋)
2段階目:インナーマッスル
3段階目:静止的 脳で考えただけ
4段階目:観照 

これはバレエでも初心者の頃は力みまくってポーズを取るのに、上達につれ力まなくても
インナーマッスルでポーズがとれ、プロになると、ほとんど自然体そのもの、という状態である
というのとなんだか似ています(^^)

■ チャクラ

チャクラとは? エネルギーのコントロールセンター。「車輪」「円」の意味。

チャクラはウィキペディアにも記載があります。ここ
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%A9

チャクラは全部で7つあるのですが、下から第1、第2・・・と数えます。ヨガでは身体を胸から、上半身と下半身に分けます。

胸の第4チャクラ(アナーハタ)から見て・・・
 上のチャクラ(喉、眉間、頭のチャクラ)が内向性、
 下のチャクラ(骨盤底、下腹部、へそ)が外向性、
を表すとされています。

   頭、眉間、喉 ⇔ 胸 ⇔ へそ、下腹部、骨盤底


★第7チャクラ  サハスラーラ(SahasrAra) 

  頭の真ん中にある説と頭上にある、という説があるチャクラ。お釈迦様の後光。 直感。
  
  手法: 瞑想
  身体: 突き抜けるような頭上の軽さ
  心:  自分を超越した視点であらゆるものを見渡し、見守る。

  神聖、光、自己超越、はすの花、宇宙、朝日、紫、

  
★第6チャクラ  アージュニャー(Ajna)

   眉間。第三の目と言われる。客観。理性。

   手法:バランス系のポーズ
   身体: 頭脳明晰 頭をクリアに保つ
   心: 客観的に見つめ、受け入れる

   落ち着き、見守り、超越、静寂、ひんやり感、藍色、雪原、月

★ 第5のチャクラ  ヴィシュダ(Vishuddhi)

   喉。 通り抜ける空気や風。コミュニケーションを象徴する(声)

   手法:橋、鋤のポーズ
   身体: 首や喉をスッキリ伸ばして、頭を支える。
   心: 感情を適切に表現。   

   風、水色、清清しさ、滞りのない状態、なめらかさ、 
 
   ここが詰まると、ネガティブな言葉が増えたり気持ちと反対のことを言ったりする。

★ 第4のチャクラ  アナーハタ(Anahata)

  胸。愛のチャクラ。
 
  手法: Cat、後屈系のポーズ
  身体: 呼吸を開放し、緊張をほぐす。
  心:  周囲との調和

  はすの花、南国のさわやかな木々、緑色、平穏、調和、愛、思いやり、開放


★ 第3のチャクラ  マニプーラ(Manipura)

  腹部。腰、へそ。 第2のチャクラを方向付ける。

  手法: 
  身体: 良い姿勢、無駄のない動き。
  心 : 集中力、ヤル気、意思、良い自信
 
  日、木の幹、黄色、集中、意欲、無駄のなさ、Efficiency

★ 第2のチャクラ スワディシュターナ(Swadhisthana)
  
  下腹部。単なるエネルギーそのもの。方向付けられていない。

  手法:スクワット系のポーズ
  身体: 腹が据わり、全身に力がみなぎる
  心: 活力、情熱

  荒々しい海、マグマ、溶岩、オレンジ色、情熱、圧力、熱意

★ 第1のチャクラ ムーラ ダーラ(Mooladhara)

  会陰。骨盤の底。Home。

  手法: Cat, タダサナ
  身体: 土台の安定。姿勢の基礎。
  心:  安心感、落ちつき

  大地、木の根、赤色、安定、根、自信、力強さ、土台




チャクラは見えるとすると丸い球体なのだそうです。 『ドラゴンボール』の”カメハメハーッ!”(笑)
アレみたいですね(^^) 香港映画とかにも出てきますから、東洋ではおなじみの概念なのでしょう。
英語ではForce? スタートレックか・・・(^^;) しかし戦うのに使っていたら禁じ手のような?

第7のチャクラが開くと、それは悟りを開いた、というような凄いことになるのですが、そんなすごい悟りを開いていなくても、愛のチャクラさえ開いていれば、シンボルは同じ蓮の花。 ロータス・・・
そこがいいですね!頑張らなくても大丈夫って感じで(笑)。

ただロータスだけが普遍的とはあまりいえない。とっても東洋的。日本ではレンコンでおなじみですが、海外では蓮といっても見たことがないとか連想できない人が多そうです。

■ ロータス効果=自浄作用

そこで蓮の花のことを調べてみると・・・ ロータス効果というのを発見。自浄作用だそう。はすは
海外どころか日本でもあまり見かけなくなりましたけど・・・自浄効果、発揮してほしいですよね~(笑)

ーーーーーーーーー引用ーーーーーーーーーー
ロータス効果(Lotus effect)は、材料工学において、ハス科の植物に見られる自浄性を指す用語。ハス効果とも。

蓮は泥の多い池や沼を好むが、その葉や花はきれいな状態を保つ。

ヒンドゥー教では蓮華は純粋さや善性の象徴とされ中国や日本では「蓮は泥より出でて泥に染まらず」と言い習わして、やはり蓮を愛してきた。

植物学者により、天然の自浄機構が備わっていることが発見された。

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あんまり良く知られていない蓮の花ですが、もっと身近にあればいいのにですね。

 

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