日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

思い違い

2009-03-23 11:47:44 | 日常
妹が、夜中に隣に行こうとした。
「朝、新聞を配達してくれる人が困らないように、って
おじいちゃんが、いつも玄関の灯りを点けていたから。」
と言う。
妹よ、それは、違うよ。(*´∇`*)

あれは、もう10年も前になろうか。
ある夜中のこと、物音がしたから、と、おじいちゃんのことを心配して、
あなた(妹)が隣に出向いて、そっと様子を見てきた時のこと。

あのとき、おじいちゃんが灯りを点けてくれたんだよ、とっても助かった、って
(妹が)言ってたことを、あたしがおじいちゃんに翌日伝えたのよさ。
おじいちゃんは、黙って聞いていただけだったんだけど。

それ以来、おじいちゃんは、一日も欠かさず玄関の灯りを点けておくようになったんだよ。
おじいちゃんは無口だったけど、いつも他人のために優しさを持って接していたんだから。
自分がやったことをひけらかしたりしないけれど、いつも、そうだったんだから。
あの灯りは、新聞配達員さんのためではなくて、あなた(妹)のために、だったんだよ。

そうだったんだ・・・・・。

妹は、下を向いていました。
それ以外は何も言わなかったけれど、二人とも、おじいちゃんのことを思い出してました。

不自由な体だったけど、ずっとずっと優しかったんだよね。
最後は、熊みたいになっちゃったけど、本当は、優しくて温かい人柄だったこと。
つい忘れがちだけど、忘れないで居ましょう。

今日は、送り彼岸です。
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4 コメント

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Unknown (まきぼう)
2009-03-23 17:20:42
つい忘れがち、なとこまで、心の傷が癒えつつあるなら、よろこばしいこと。
おじいさんにとって一番嬉しいことは、彩ちゃんたちが笑っててくれること。
おじいさんのことを覚えていてくれるかどうかは、おじいさん本人にとっては、それほど大きな意味はない。
だけど。
残された者は、おじいさんが大好きだった。
何かをしてあげたい気持ちがたくさんあって。
せめて忘れないでいよう、と思う気持ちも、わかるなぁ。

不景気だから、なかなか職はないだろうけど。
いずれ教職に戻りたい気持ちは、あるのかい?
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ほんわか (ぽこ丸)
2009-03-23 18:48:47
優しい灯りだったのですね
その優しさがお2人に伝わって
くるくる温かな輪が伝われば
おじいちゃんも喜ぶと思います

最近は物騒なことがやたらと伝わって
1番人間として大事な事を忘れてしまいそうだもの
返信する
送り彼岸か… (あむろ)
2009-03-23 21:22:33
読んでたらなんか胸にせまるものを感じちゃって泣いちゃった。

亡き人のことを「偲ぶ」っていうのはこういうことなんだよね。

盛大な法要をしたり、大きなお墓を建てたり。
それをどうこう言うわけではないけれど、彩女ちゃんや妹さんのように折にふれて亡き人のことを思い出して涙ぐんだり微笑んだり。

それが一番の「ご供養」だろう、と私は思います。

でも、そんな風に「偲ぶ」ことができるようになるまでには時間がかかるよね。
返信する
みなさま、ありがとう( T△T) (otikomi)
2009-03-23 23:04:24
>まきぼうひゃん
痛い目にあってしまうと、どうしても「昔は優しかった」こと、忘れがちです。
痴呆症が入ると、どんどん人間性を亡くしていく。
淋しいことですが、本当は「こう」なんだよ、って
ちゃんと覚えていますから(*´∇`*)
覚えていよう、と、思いますから。

教職、やりたい気持ちはありますけど、もう、たぶん無理でしょうね。
今頑張っておられる方々も、必死ですから(;´▽`lllA``)
家での仕事も、たくさんありますし。。。。
しばらくは、猫さまのお世話係で過ごしますよ。とほほ。
代わりに、と言ってはなんですが、妹、四月から就職します。
頑張ってますよ、ずっと介護ばかりでしたからね~。

>ぽこちゃん
何か話しかけても、返事もしないけど、ちゃんと「やりたいこと」は存在してて
自分で(若い頃のように)やってみたい、やれる(つもり!)と思っているようですよね。
周りからどんなに惚けたと思われてても、本人の心の中には
「いつもの自分」が、ちゃーんと居るんですものね。
そこを、解ってあげられたら、摩擦は少なくて済むのでは?と思います。
えらそうな事言いまして、ごめんだす。(;´▽`lllA``)

>あむろちゃん
そうよね、時間、かかると思うよね~。
あたしは、まだ、自分のバッグにおじいちゃんの遺灰を入れて持ち歩いているよ。
いつも、いろんな所に一緒に行ってたからね。
出歩くのが好きだった人だから、きっと一緒に歩きたいんだろう、と思うから。
割り切れる日がきたら、お墓に戻そうと思ってる。
和尚様にもお話ししてあるからね、粗末にならないように、気をつけて暮らしているよ。
・・・まぁ、思い切りが悪いんだろうな、とは思う。(ー_ー#)ショゲッ・・・
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