日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

外は吹雪です

2015-03-05 00:47:21 | 日常
もう、この時間帯は、外は真っ暗で、この時期になるとどうしても思い出してしまいます。
もうすぐ四年になります。

あの時は、何日も停電が続くなんて考えてもいなかった。
毎日毎日、吹雪でした。
店はことごとく閉まっていて、たまに開いていても、棚には物が無かった。
物流は途絶え、仕入れがいつになるのか、誰にも判らなかった。
道は遮断され、情報は入らず、車のガソリンも買えなくて。
電気が無いことは、ストーブも点かないし、お湯も出せないということだった。
ひもじくても、冬の終わり頃なので、畑にも何も無かったし、備蓄の品も底をつく頃合だった。
周りの誰もが、同じだった。

仏壇の、小さなろうそくが、頼もしく思えた。
手をかざして、ほのかな暖をとった。
箱買いしてあったラーメンやお茶が、役に立った。
ガスが使えたのは、ありがたかった。
幸いに水は出ていたので、ガスでお湯を沸かして、なんとかしのいだ。
でも、ガスボンベが空になったら、補充ができる保障は無かったため、風呂には入れなかった。

何をどうしたらいいのか、皆目見当がつかなかった。


忘れてはならない。
伝えなければ、と、今も思う。
いざとなってからあわてたって、遅いのだ。
日ごろの心がけ。

雑音しか聞こえないラジオに苛立った。
遠くの局しか放送していなかったから、それも仕方なかったと、あとから知った。
中継局が壊滅状態だった、とかで、ナビや電波時計は狂いっぱなしだった。
最初は気づかず、なぜ壊れたのか?と考えたが、機械が壊れたのでも電池が切れたのでもなかったのだ。
あのとき、知らずに乾電池を新品と交換してしまったが、もったいないことをした。

いろんなことを、脈絡もなく思い出す。
寒かった、ひもじかった、暗くて怖かった。
それが一番強く残っている。

もっともっと怖い思いをした方々が大勢居たのに。
なんだか、申し訳ない思いに、暗澹とする。

静かだった。とても。
そして、空気がきれいだった。
晴れた日は、空がとてつもなく澄んでいた。ため息が出た。

にんげんは、ちっぽけです。
そして、誰もかもが、優しかったです。
心の底から、いろんなことに感謝の気持ちがわきました。不思議なことですが。

あたしは、今でも、夜に外灯を消すことができません。

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