１１月２２日のこと

わんにゃんの日、らしいのだが。
縄文スタンプラリーが、１１月３０日で終了、というので、隣の県まで足を伸ばした。
数日続いた悪天候が、ようよう晴れた日に当たった、のと、わたしの健康回復とパパさんが気が向いた、という奇跡の二乗の、お・か・げ♪
パパさんに運転してもらうと、自分はあちこち眺める事ができるので、つい、おしゃべり。

県境の、女神男神の岩。
しばらく前から、女神の方が崩れそうだという噂だったのだが、見たら、減ってるみたいだが崩れては見えない。
修復工事、したのだろうか？と尋ねたら、パパさんの答えるに「聞いてない～」と言う。
新聞とかに、載ったかもしれないけど、なにせ他県の話題だし、自分も通院続きだったし、・・・しょうもな（しかたないな）。
好奇心が半折れで、少しモヤモヤ。

お昼、どっかで・・・と探す。
縄文スタンプを置いてあった施設の二軒隣に、スーパーがあった。
よし、スタンプもらって、そのあとスーパー♪
と、行く先を決める。

一件目。パパさんが駐車場に車を置いている間に、スタンプをもらおう、と、先に下車。
本題のスタンプ・・・・店先（施設なら入り口付近）に、置いてある、という話だったのだが。
キョロキョロ、探す。
あった♪
ついでに、お手洗いを拝借。。。。うっわ、一番奥の方に、あるし、何かのイベントみたいで、大人数がわさわさしてる。
こっそこっそ、トイレに。。。。う、電灯のスイッチが探せない。。。
もそもそごそごそ。

こっそ～～～、っとドアを開けたら、まだ大人数が移動中。
イベント終わったとこ、なのかな。

人間に当たらないように、そろそろり、と、（よろよろと？）動きながら出口に向かう。
　その気になって観察したら、酔拳に、見えなくもない動き？だったかも（笑
　あぶない、ってば。（汗
出口付近、やっと人混みが切れた。
ほっと一息つきながら、ドアに向かった、ら。
入り口付近に駐車してるうちの車、無人だし。
あ～、パパさん、あたしが遅いんで、探しに出たのね、と、また建物に戻り。
あぁ、こんなに広くて立派な施設なのね、と、真剣に眺め。
さっきは、スタンプ探そうとキョロキョロし、トイレはどこだとキョロキョロし、で、見てなかったんだもんね、と思いつつ。
あ、そうだ、パパさん！
どこだ？
人間が多くて。。。。えっと・・・・見えないよ、こりゃまた、困ったね。
お？
廊下の突き当たり、庭が見えるじゃないですか。
光が、すごくきれいな角度に当たってて、ついうっとり、眺めてみたり。

したら。
奥の方から、たくましくも美しい男性が、すたたたた～、と、走るような速さに歩いてきた。
優しい誠実な笑顔で、あたしを見下ろし。

　　何かお困りですか？
　　どちらからおいでですか？

えっと。連れを探してたんですが・・・

と、答えながらそこらを見たら、パンフレットが置いてある衝立付近から、ひょい、と顔を出す、パパさん。

あっ！居ました、見つけました、どうもありがとう、と、くだんの男性に笑顔を向け、そそくさとパパの方へ歩いて。

どこに行ってたのよ、探したわよぉ、とごにょごにょ言ってたら、かの男性、ホッとした顔で、戻っていった。

そのことを話したら、パパさんのいわく。

　あ、それ、徘徊老人に間違えられたんだよ、きっと。

なんでも、つい先日、徘徊老人が増えている、という話をテレビの特集で流してた、っていうのよね。
あ。
たしかに、方向性もなく、あっちこっち、うろちょろ、して見えてた、かもｗ←他人として考えたら、そうだよねぇ。
我ながら、苦笑するしか、ない。
ご心配、おかけしましたなぁ。いたみいりまする。深謝。
　内心、新手のサギか？と一瞬ドキドキしちゃった、ことは、秘密にしとくに限りますなぁ、とも。（笑

気を取り直して、スーパーへ。

お弁当調達して、そこらの公園で食べようとしてた、のに。
ついつい、特売の「いらんもん」に、目が向く。
うーーーー。
目が向くとたんに、パパさんが「それは要らない！！」と、叫ぶ。
友人の言う、「うちの姑がうるさくて・・・」は、我が家の場合、パパさんにあたる、のだ。
母、姉、祖母、の環境で育ったパパさんは、結婚したとき、「姑か？」な態度しか、知らなかった人。

ま、しょうもな。（内心うんざりするも、５０年も変わらないと、もうなれっこ）
お弁当買って、お箸ももらって、店から出たら。

みぃ～～～～みぃぃぃ～～～～

消えそうな声で、しましまの子猫がよろよろ、歩いてくる。

え？なに？迷子？？捨て猫？？？

足を止めたあたしにぶっつかりそうになって、パパさん、猫を目にした瞬間、あとずさり。

拾うなよ！！拾うんじゃない！！！

　声が裏返ってます（苦笑

カウンターに戻って、駐車場に子猫がいます、と、伝えた。
そうしたら。

あら～、さっき、そこの公園に捨ててきたのに、また戻ってきたのね～～～

えぇぇぇぇ？？？
そういう話？？

瞬間湯沸かし器になりかけたあたしを、パパさん、車に押し込み、発進。

自分で運転してきたのだったら、と、泣きながら戻った。

そんな一日。

癌になる前だったら、絶対、深夜でも他県でも車をとばして、助けに行っただろう自分が、もう、どこかよそのお話みたいで
情けなさに泣ける、夜。

うちの庭猫。

ぜったい、捨てないからね、と、つぶやく。