かまやつさんが亡くなったってね

バンカラ、と聞いても、今の方々は「なに？それ。美味しいもの？」とか言うかもしれないけども。

あたしの高校時代は、まさにバンカラ真っ最中みたいなもんだった、もので。
特に、ほんの少し前までは男子校だったものを、共学にした、ばかりのわが母校は、バンカラであふれていた。
男女比は９：１。女子が格段に少なかった。ほとんどが女子高に行ったし。その先へ進学する女子が少なかったから、ね。

鬼より怖い応援団、とか。
団旗を持った人のふんぞり具合を、今も覚えてる。
あれ、ものすっごく重いんだよね＾＾；

学生服、臭い！腰に手ぬぐい、あったあった。
頭は坊主刈りで、長髪を許可せよ、とアジテートしてた連中も居たけど。
とうとう卒業まで、全員が坊主頭だったっけなぁ。
ヒゲを生やしてた、のは、けっこう多かったけどね。

下駄、居た、居た。ガラゴロ、ガラゴロ。下駄箱には、蓋なんか無かったし。
ズック素材の肩から提げるカバンだったっけ。←男子のみ、ね。
中学時代の幼さを持ったまんま入学して、『どわっ！！オヤジだらけだ！((((( ; ﾟДﾟ)』と、びびったっけ。
連中は、女学生の方向には目を向けなかった。みんな、そっぽ向いてたよね。
誰からも嫌われてる、って、入学当時は本気で悲しかったよ。
だんだんに話したりするようにはなったけど。
卒業した後で、『アンタ、先輩たちから可愛がられてたよね♪』って聞いても、全然ピンとこなかったし。

まだ、誰も女子が参加したことが無かった、学園祭の最後のキャンプファイヤーに、坂の上から、いきなり両手をつかまれて
駆け下りて、初参加したっけ。
あのとき、右手にはあっちゃん（三年生）、左手にはえっちゃん（二年生）の、それぞれバスケット部の先輩。
一年生のあたしは、目を白黒してたんだが。
男子たちからは、怒声、罵声の嵐。
『来るな～！！』『こっちに来い！』が入り乱れ。
野太い男の声が、数百人（千人居たかも？）分のうねりになって襲ってくるんだもん。
あたりは薄暗くなってて、中央に、それは大きなかがり火が轟々と燃えてて。
その火に照らされた大集団の中に、突っ込んでいく、たった三人の、女子。

　　怖かったんだよ～(T^T)

後の伝説に、あたしが先輩女子を引き連れて飛び入りで百年の伝統（最後の火祭りは女人禁制）を破ったのだ、とか聞いて、びびったぞよ。
それ、違うから、ね。

その時代を象徴するような歌詞の歌が流行って。
よしだたくろうさんの作詞だというが、同じ時代だったんだろうね。
下宿のオバサンは、わが子のように世話をやいてたっけな。なつかしいっす。
信念とか友情とか、熱い心意気が、まだまだ生きていた時代。
徹夜で、日本の将来についてとか、真剣に語り合ったよねぇ。
携帯とか、無かった時代だったよ。人のつながりが密だった、なぁ。



遠く、なっちまったよ、ねぇ。。。

なんか、さみしいなぁ。

笑って見送ればいいのかもしれないけど、涙は勝手に出てくるもんで、ごめんなさいよ、と。
ご冥福、なんか、祈らないぞ。
迷って出てきて、歌ってよ。
まだまだ歌って・・・・ほしいよ・・・・