いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

「平家物語」講義~資料を添えて~

2019-01-20 17:34:23 | 人生


図書館で、「平家物語」講義、
という催しに参加した。
民間の研究者が、
レジュメと写真を用意し、
平家物語の内容をわかりやすく解説する、
というもの。
内容が豊かで、
興味深い話だった。
琵琶法師の物語、
能や浄瑠璃、歌舞伎との関係、
江戸時代に障がい者が手厚く扱われたこと、
祇園精舎とはなにか、
といった内容が
わかりやすく語られた。

としょかんの「この、1冊」コンクール

2019-01-20 17:11:21 | 読書


地元の図書館で、
「この、1冊」コンクールというものが、開催された。
自由参加で、
書物の内容を200字以内でまとめ、
表紙の写真を添えて参加する。
一定期間、館内に掲示し、
人気投票をする。

そのうえで、
人気上位の作品に賞を与え、
全作品を1冊の本にまとめて、
参加者全員に配布する、というもの。

写真は、その表紙である。

80作品の応募があった、
とのことである。

わたしも2件作品を出した。

各々に、感謝状も配られた。

学界に出す論文ではないから、
気楽なものである。

上位3作品に賞が授与された。

絞首刑は違憲か?~憲法第31条をめぐって~

2019-01-20 12:16:10 | 憲法


日本では死刑制度が認められている。
執行方法は次のとおりである。

処刑台の床は抜けるようになっている。

執行官が、
椅子に座った死刑囚の首に
皮膚に触らないよう注意しながら、
綱を首に巻く。

処刑ボタンは、3つある。
3人が同時にスイッチを押し、
その瞬間、床が外れて、
宙づりになり、やがて死ぬ。
ボタンが3つあるのは、
「自分が押した」という思いを緩和する趣旨である。

これは、憲法の唱える
「残虐な刑罰」にあたるかどうか、
が、問題になる。

憲法36条 ……残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。

最高裁は、死刑が「残虐な刑」にあたらない、
と判示した。

しかし、
1989年に国連総会で採決された「国際人権規約B規約」では、
「何人も、恣意的にその生命を奪われない」とされている。
ただ、死刑制度自体を禁止しているわけではない。

日本国憲法は、法律の定めがなければ生命を奪われないことを
規定している。
裁判所は、この「法律に反しなければ」死刑も認め得る
としているのだ。

死刑制度を認めるかどうか。
難しい問題である。

憲法第31条

何人も、法律の定める手続きによらなければ、その生命若しくは自由を奪われ、又はその他の刑罰を科せられることはない。







「現代版画の可能性」展~茅ヶ崎市美術館にて~

2019-01-20 11:29:37 | 美術


美術館が、歩いて4分の所にある。
もともと美術に関心があるし、
注目される展覧会も多いので、
よく足を運ぶ。
現在は、「現代版画の可能性」展
をやっている。
まさに、可能性を感じさせる作品群で、
興味深かった。

印象に残る版画家は、

馬渕録太郎
馬渕聖
小野耕石
など。

65歳以上のシニアは、
無料であるのも助かる。

耳垢除去は耳鼻科医の守備範囲?

2019-01-19 21:42:48 | 医療


耳垢がよくたまる。
それで、3か月に1回は、耳鼻科に行って、
除去してもらう。

以前は、綿棒を使っていたが
自分では取り切れないので、
耳鼻科でとってもらった。
耳鼻科の主治医の意見では、
「ぼくのところに来なさい」
ということだ。

それで、耳鼻科にはよく行く。
他の方は、耳垢はどうしておられるのだろうか。
綿棒を使うと、
かえって、垢が内耳迄入り込んでしまうことがある。
しかし、
世の中の人がみんなそのために
耳鼻科に通うとは思えない。

耳垢をどうやって取り出すのだろう。
哲学的問題?(笑)

親殺しは重罪?~憲法における法の下の平等~

2019-01-19 20:02:21 | 憲法


かつて、
刑法は、
尊属殺という規定を設けていた。
自分や、配偶者の直系尊属の殺人は重罪、
として、200条で、
特に重い刑を定めていたのである。
この問題には、
最高裁判所が違憲判決を出した。
そして、
1995年に刑法を漢字ひらかなに直す機会にあわせ、
国会での審議により、
尊属殺は刑法上存在しなくなった。

確かに、尊属を大切にすることは
重要だが、法律上、そうしたことを規定するのは、
憲法違反だ、
という結論を出したのである。

憲法第14条1項 すべて国民は法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済         的又は社会的関係において、差別されない。

表現の自由はどこまで許されるか~憲法の立場~

2019-01-19 19:36:18 | 憲法


日本では、よほど極端でなければ、
表現の自由は保障されているといえるだろう。
オウム真理教事件とか、
悪のマニュアルとか、
自殺の推奨とか、
特殊な場合を除き、
表現の自由は保障されている。
検閲の禁止、
出版の自由。
後者については、
「悪徳の栄え」や
「四畳半襖の下張り」
などの問題は、
例外的である。

政府を批判する意見は、
堂々と表明されている。

某国のように、
政府を批判すると獄に入れられるとか、
死刑を宣告されるとか、
ぶっそうなことは、
まず起こらない。

過去の大統領が、
次々に犯罪者にされてしまうような国に生まれなくてよかった、
というのが、日本人の共通した感想であろう。

憲法第21条

第1項 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保証する。
第2項 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

将棋は因果な趣味?

2019-01-19 19:14:35 | 将棋


将棋は、因果な趣味だ。
なぜなら、勝つか負けるか、
で、すべての結論が出てしまうからだ。
勝てば、100点。
負ければ、0点。
どちらか、である。

これが、絵画、文学、陶芸などと違うところだ。

絵画なら、
選者の好みがあるとか、
選者の批評眼に問題があるとか、
時期が悪かったとか、
さまざまな要因が考えられ、
まあ70点だな、とか、
これなら90点だな、とか、
相対化することができる。

文学、陶芸なども同じである。

これらと違い、
将棋では、
勝つか負けるかということで、
結論がはっきりするから、
言い訳が効かないのである。

100か0かの評価。
これが、将棋を指す人の宿命である。

対局日誌~その41~地域にて

2019-01-19 18:52:34 | 将棋


地域の将棋サークルで指した。

初めは、Sさんと2局。

1局目は、
四間飛車対居飛車。
端から攻めてきたが、
角と香2枚の2枚換えながら、
成香をつくって徐々に有利になり、
中押し勝ち。

2局目は、
四間飛車穴熊志向対居飛車。
穴に入ることを拒否し、
駒得を拡大。
右四間飛車に組み、
有利を拡大。
そのまま押し切り、
詰めてしまった。

3局目は
高段者Hさんとの
駒落ち対局。
勝勢から、
竜を活用して
勝ったと思ったが、
頓死してしまった。
駒を与えてはいけない。

4局目は、
会長のHさんと対局。
32金型四間飛車対純粋四間飛車。
棋勢は膠着状態で、
混戦となり、
中盤で思わず20分の長考。
さすがに考えすぎたかな、
と思ってHさんをみると、
目が怒っている。
怒ったところを見たことがないから動揺したのか、
そこから
坂を下りるように
悪くして、
即詰みに打ち取られてしまった。

明日は、読書コンクール表彰式。





                                 






なぜ短歌や歌人評伝を読むのか

2019-01-19 10:30:04 | 短歌


短歌や歌人評伝を読む意義は?

古典和歌を読むと、その時代の問題が良くわかる。
歴史学の本より、真実をつかめることが多い。
政治史や経済史、民俗学を学んで、
ある時代を分析することはできる。
しかし、そうすると抽象的な理解に頼ることが多くなる。

それに対し、
歌集を読むと、その時代の雰囲気や
時代を生きた人の感覚がうつされており
学問を修めるだけではわからない事実が
多く、わかってくるのである。

歌人には、
貴族、支配階級の人、庶民などある。
明治以降、作家に庶民が加わるようになった。

古今集の時代は、
貴族の間で、
技巧を凝らした歌が多く作られた。
ただ、4人の選者は社会的に恵まれていたとは言えない。
紀貫之など、あまり出世しなかった人たちである。

新古今集の時代の選者6人も、
そういう意味では、傑出していたとはいえない。

明治以降、
正岡子規らにより、
短歌は革新された。
庶民も詠むようになった。

そうした歌や歌人の評伝から、
時代と歌人のかかわりが見えてくるし、
具体的な生活・時代の思想が
いきいきと伝わってくる。

現代の歌を読むと、
おもしろい視点に気づかされたり、
普段意識しないことを発見したりする。

そうしたことが、
短歌や歌人の評伝を
読んでいくことの楽しみに繋がるのである。







唯一の哲学的な歌~小椋佳~

2019-01-18 20:42:35 | 趣味


現代には、
唯一、哲学的な歌謡がある。

小椋佳。

難解な内容の歌の数々を歌っている。

未熟の晩鐘
道草
マグマ
真夜中のキャッチボール
山河
何処から何処へ何のために
誰かに背負われて

など、
挙げるときりがないが、
難解な、思想的な歌が多い。

哲学的な教養や知識を持っていないと、
キッチリ理解することはできない。
他の作詞家には、
とても作れない歌の数々である。
味わい深く、
人生の意味を考えさせてくれる。

シクラメンのかほり
愛燦燦

など、
人口に膾炙する歌もあるが、

深い人生訓を含んだ歌の数々を
愛さないわけにはいかない。











クーラーのない生活は憲法違反か

2019-01-18 20:01:59 | 憲法


クーラーのない生活は
憲法違反か?

生存権の問題である。

少し古い時代(1994年)の事件だが
埼玉県の桶川市で、
生活保護受給中の高齢者が、
猛暑の中、ケースワーカーの指示で、
クーラーを外すことを求められ、
結果として、暑さのために倒れる
という事件があった。
国の意見で、
場合によっては、
「違憲」となりうる
ということが言われた。

当時の国の判断では、
「7割以上の普及率になれば生活保護受給者にも
備えることが認められる」
ということであった。

今では、クーラーのない生活は考えられない。
生活保護受給者に
設置を認めない自治体はあまりないだろう。

そもそも、
憲法上の「生存権」の考え方は、
1919年のドイツワイマール憲法に由来する。

第2次世界大戦後は、
ほとんどの国の憲法で、
認められるようになった。

資本主義の発達により、
やむを得ない事情(病気、けが、失業など)が
生じ得ることが認めれられ、
生存権の保証がなされるようになった。

日本国憲法でも、
第25条で、
「生存権」が認められ、
第1項、第2項で次のように書かれている。

第1項 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
第2項 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び
   公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

この問題は、
憲法問題を考える際、
ぜひともおさえておきたい。




対局日誌~その40~

2019-01-18 18:48:41 | 対局日誌

本日は、
地域の将棋サークルで
将棋を指した。

第1局。
四間飛車対三間飛車。
序盤は互角にわたりあったが、
終盤、一気に攻めつぶされた。
完敗。

第2局。
またも
四間飛車対三間飛車。
これも、
序盤は互角。
中盤、相手の一失をとがめて優勢に。
終盤は、競り合い、
互いに一手10分、15分の長考の応酬。
ついに3手必至をかけ、
勝ったと思った。
ところが、
中盤で91に成った成桂があった。
これを使って、
即詰みに打ち取られてしまった。

反省、
反省。

明日は、勝つぞ。

思想的にすぐれた男は、駐米大使になった

2019-01-18 18:29:17 | 学問


高校時代、
成績を競った友人がいた。
いい男だった。

ただ、
わたしが何か意見を言うと、
「それはくだらん」
と、
一刀両断に切り捨てる。
それで、
どうも、自分には思想的な部分の才能が
足りないのだろう、
と思っていた。

しかし、それは、比較して、
ということだ。

おれだって、捨てたもんじゃない
と思い直した。

そう思ったのは、
彼が、
後年、大出世し、
思想的に大変優れた男だったと
わかってからである。

彼は
外交官試験を1番で突破し、
後年、外交官の最高ランクである、
駐米大使になったのだった。

悪童たちの数学

2019-01-18 18:20:15 | 学問


高校時代、
数学は苦手であった。
成績も伴わず、
悩みの種だった。

あるとき、
自己最低点をとった。
クラスの悪童たちに
ぼろくそに言われた。

数学には、ほんとうに
悩まされた。

ただし、
それは
比較的、
ということである。

わたしをあざ笑った悪童たちは、
みんな、わたしよりはやく
東大に入ってしまった。

比較の対象が悪かったのである。