いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

稀勢の里連敗~注目される去就~

2019-01-14 18:02:43 | スポーツ


稀勢の里は、
昨日御嶽海に敗れ、
今日も逸の城に敗れた。
横綱審議会からの
勧告もあり、
取り組みは、
注目を集めている。

今日ばかりは負けられない、
という解説が多かった。

久しぶりの
そして、今唯一の日本人横綱である
稀勢の里であるが、
力の衰えは、
もはや隠せない。

今日、あるいは明日、
重大ニュースが流れるかも知れない。

対局日誌~その38~

2019-01-14 16:51:49 | 対局日誌

無料対局道場にて1局。

相手はSさん。

無料道場になじむきっかけを作ってくださった方である。
対局態度が穏やかで、
初級、中級者と指すときも、
終局後
解りやすく解説してくださるので、
棋友の評判も、とても良い。

戦型は四間飛車対居飛車。
お互いに美濃に組み、
激しい戦いになった。
序盤、中盤はSさんにしては、
緩かった。
終盤も、粘りを欠いた手があった。
しかし、
相手と力が違う場合、
緩める、という意識がなくても
極端な集中をしなくなる、
という場合も多く、
責められることではない。
終盤も、
相手がライバルであれば
5~10分考える、
という局面であったが、
ライバルが待っていたので、
簡潔に指されたのだろうと思う。

あまりむきになりすぎず、
力の違う相手には
勝たせてあげる、
ということができるのは
強いからであって、
いいことである。

だからこそ、
余計、
強くなりたい、
という面もあるのだ。




岩田正のひょうきんな歌~晩年の歌風~

2019-01-14 12:03:50 | 短歌


岩田正の晩年の歌は、
ユーモアにあふれていることで
有名である。
若い歌人が、恥ずかしくて上手に歌えないことを
次々に歌にしてしまう。
何時読んでも、
ほのぼのとした温かさが伝わってくる。

‥‥‥

餓鬼ぼくら女湯のぞけどあこがれの女の子にはちんぼなかった

もらったので悪いと思ひ読むふりするわれにもたまにはくれたるティッシュ

いまからでもおそくはないと半世紀前の初段は木刀ふるふ

作ってる耕してゐる売ってゐる無能無策の俺買ってゐる

屠られてきりきざまれてあまつさへ鮪は怨念すらも食わるる

追求する歌心~岩田正~

2019-01-14 11:41:24 | 短歌


岩田正の歌には、
写生と叙情がバランスよく含まれている。
多くの歌人が、評価するゆえんである。
1首目は、
母を歌うもの。
年を経るにつけ、その感慨は、
身に沁みる。
老境に至っても、
感謝の念が消えることはない。
2首目は、
見た儘を詠んでいるが、
細かな描写が光る。
3首目は、
妻を詠んだ歌。
「背」を見ればさびしく感じられるものだが、
妻の背はいっそう実感をもって歌われる。
4首目は、
相撲観戦の記。
ひょうきんな味がある。
5首目は、
日常の中から
一場面を切り取った歌。
ふだん、何気なく鳴っている音に気づく。

‥‥‥

在りし日もかなしと思ひ死してなおかなしかりけり母といふもの

花分くる花圃のをとめの指の先たれよりもいま美しき指先

見送るは背なをみることひとの背はさびしく愛しまして妻の背

抱き合ひて落下をしたりそのままにしていけばいいに軍配上がる

オヤ遠き祭りの音がきこゆると冷蔵庫の音に耳をすませり


ユーモアの岩田正と、妻馬場あき子

2019-01-13 20:47:29 | 短歌


岩田正は、
晩年、ユーモアに満ちた作品を数多く残した。
夫岩田正と妻馬場あき子のエピソードがある。

歌会の折、
岩田が「馬場君」
と批評し、
馬場が「岩田君」
と呼ぶ、
というほのぼのとした
様子が、
居合わせた歌人の記憶に残っているそうだ。

岩田正の歌を読む時、
微笑を禁じ得ないことが多い。
本人の歌論にも、
そうした作品の理論的根拠が
はやくから備わっていたことを
察することができる。

ユーモアにあふれた作品を3首。

‥‥‥

この曲のここ美しといひし我に目を閉ぢしまま君はうなづく

俺は柿生霊園に入る谷中墓地に他流試合のつもりできたる

魘されし理由はをとめ救わむとして斬られしと妻には言へず

浜田到「天体のごとき量感」の歌

2019-01-13 20:34:36 | 短歌


死に際を思ひてありし一日のたとえば天体のごとき量感もてり

‥‥‥

浜田到の代表作のひとつである。
医師として働く途中、交通事故で亡くなった
浜田到であるが、
スケールの大きい歌を残している。
49歳の若さで亡くなった故に
生前の歌集はないが、
中井英夫に見いだされて、
死後、歌集が出た。
象徴的なもの、ことを
さりげなく歌った短歌が多い。

‥‥‥

にくしんの手空に見ゆかの高き尖塔のうへに来む冬を待つ

哀しみは極まりの果て安息に入ると封筒の中ほの明し

対局日誌~その37~

2019-01-13 18:21:31 | 対局日誌


善行将棋サークルで3局。
今日から新年度。
3人の新しいメンバーが加わった。

1局目。
四間飛車党のSさん。
四間飛車対三間飛車。
今年初対局。
激しい攻め合いになった。
この間不覚をとったので、
慎重に進める。
制勝。

2局目。
今日から加わった
Bさん。
佐伯九段将棋サロンでも会う
仲の良い友達。
気さくな人なので、大歓迎。
はじめて指す人と
緊張して対局するのもおもしろいが、
気の合う人と、
軽口をたたきながら指すのも
楽しい。
将棋は、
相手居飛車、こちらは四間飛車。
相手は、46銀右戦法できた。
定跡で、「こう指してはいけない」
とされる手を指してしまい、
1手負け。
定跡の勉強を再開しなければ。

3局目。
角換わり相掛かり。
力戦模様から
徐々に駒損し、
詰まされる。

楽しく指した。



スケールの大きい大滝和子の「白鯨」

2019-01-12 19:41:01 | 短歌


地球儀に唇あてているこのあたり白鯨はひと知れず死にしか

‥‥‥

大滝和子の歌である。
この人は、スケールの大きい歌を作る。
地球儀に唇をあてている。
何を思っているのか。
メルヴィルの「白鯨」を
思っているのかもしれない。
孤独や老いを思っているのかもしれない。
いずれにせよ、鑑賞の幅を大きくしないと、
受け入れることができないだろう。

次のような歌も作っている。

‥‥‥

なぞなぞの通勤鞄乗せながら無限の道を走りゆく橇

海草を買いたるのちにおのずから牛車の外で三日月あおぐ

岩戸から羊歯の葉激しくあふれ出せみどりの活路いずこに向かう

椋鳥の群れ飛び立ちてわが裡に未知の駅らの連なるけはい

宮柊二の戦後短歌~茂吉や文明との違い~

2019-01-12 18:19:17 | 短歌


戦争中、
戦争賛美の歌を詠んだ歌人は多い。
斎藤茂吉など。
また、
空襲にあったり
家を焼かれた歌人も多い。

それらの歌人の多くは、
戦後、たちどころに
民主主義賛美し、
新しい希望を説くにいたったのであった。

ところが、
宮柊二の短歌は、
そうではなかった。
一兵卒の気持ちは変わらない、
と、人生に一貫した姿勢を
とり続けた。
そのことは、
大いに評価してよいと思う。

歌人として、
「コスモス」
を主宰し、
多くの歌人を育てたこととともに、
そのことを
心に留めておかねば、
と思うのである。

岩田正の「窪田空穂論」

2019-01-12 18:03:39 | 短歌


岩田正は、
いわずとしれた歌人である。
馬場あき子の夫である。
昨年、93歳の長寿で亡くなった。
早稲田大学で
窪田章一郎に師事した。
卒論には、
私淑した窪田空穂論を選んだ。

ところが、
章一郎が父の
窪田空穂に見せたところ、
「これじゃ的外れだ」と言う感想であり、
岩田正は、切ない思いをする。

空穂論書きて空穂になんだこれ俺かよと言われし夜あり

空穂論読みし空穂に君若しまあまあともはら若さ褒めらる

その後、
岩田は、
何度も空穂論にいどみ、
数冊の書物を出版している。

対局日誌~その36~

2019-01-12 17:53:14 | 対局日誌


本日は、
地域のサークルで、指した。
コミュニティセンターを使う。
相手は、ライバルの中級者。

1局目は、
先手三間飛車に、38飛車、
と応じて力戦。
桂交換から駒得を果たし、
飛車を生け捕って、
中押し勝ち。

2局目は、
相横歩取り。
相手は横歩取りに慣れていないので、
徐々に優勢を拡大、
最後はキレイに詰ませた。

棋力は伯仲していて、
いつもはいい勝負である。
それで、
長く楽しい感想戦が始まるのだが、
今日はSさんが不調で、
そこそこのところで切り上げた。

地域のサークルの指し初めであった。


詩「志おとろえし日は」

2019-01-11 20:28:03 | 文学


「志おとろえし日は」

こころざしおとろえし日は
いかにせましな
手にふるき筆をとりもち
あたらしき紙をくみのべ
とおき日のうたのひとふし
情感のうせたなきがら
したためかつは歌いつ
かかる日の日のくれるまで

こころざしおとろえし日は
いかにせましな
冬の日の黄なるやちまた
つつましく人住む生路
ゆきゆきちょうと海を見る
波の声ひびく卓に
甘からぬ酒をふふみつ
かかる日の日のくれるまで

戦争直後の宮柊二の歌

2019-01-11 20:06:53 | 短歌


よく知られているように、
宮柊二は、一兵卒として
戦争に参加した。

戦争で死にきれなかった、というのが
彼の思いであったようだ。
戦後、
近藤芳美と並んで短歌界を引っ張った。

しかし、短歌価値なしとする
いわゆる「第2芸術論」
には、関与しなかった。
戦争体験者として
死にきれなかった元兵士として、
ひたすら歌を詠み、
「コスモス」を創刊した。

戦後、
8月下旬に、
自死をもくろんで、
黒部をおとずれる。
その際に読んだ歌5首を挙げて、
その心境を探りたい。

‥‥‥

たたかひを終わりたる身を遊ばせて石群れる谷川を超ゆ

河原来てひとり踏み立つ午どきの風落ちしかば砂のしづまり

砂わけて湧きいづる湯を浴まむとしつぶさに寒し山の狭の

山川の鳴瀬に対かひ遊びつつ涙にじみ来ありがてぬかも

めぐりたる岩の片かげ暗くして湧き清水ひとつ日暮れのごとし












運転経歴証明書~免許返上者への特典~

2019-01-11 18:29:01 | 人生


高齢、病気、等のため、
運転免許証を返納する制度がある。
返納した時困るのは、
免許証を身分証明のために使えなくなること。

そこで、
そうした需要に応えるため、
新しい証明書が発行されることになった。
「運転経歴証明書」。
身分証明のために使える。
料金は1500円。
期限はない。
ただ、加齢に応じて
顔が変わり、
適切な写真でなくなることがあり、
再度、交付を受けなければならなくなるのが
難点である。

運転免許更新~細かな運転車種規定~

2019-01-11 18:16:01 | 日記


運転免許を更新した。
優良運転手の場合
必要な時間は30分程度。
かかるお金は人によって違うが、5000円前後。
私の場合、事故を起こしたことはない
(そもそも運転したことがない)ので、
優良運転者。

運転できる車種は、
細かく規制されている。
わたしが学生の頃に取った免許では、
大型、中型くらいの分け方でしかなかったが、
今は、多様な車種のうち、
運転できる車種は限られる。
私の場合、今は、
中型8トン車だけである。
ほとんど運転することはないのだが、
いざという時のために
あえて更新した。

視力検査があり、
講話、とビデオの説明あわせて30分聞けばよい。

なによりも、
身分証明の際に重宝なので、
当分は、更新し続けるつもりである。