続・床屋の穴掘り。

王様の秘密を知ってしまった床屋のように、時には穴を掘って思いっきり言いたいこともある。そんな日記。

54.彼の左手に肉球。

2009-05-09 09:27:58 | ほのぼのSIREN日記。

さて。前回にて、屍人達のあまりの厳重警戒に思わず舌打ちした竹内センセイ
それでもめげずに活路を見出すべく奮闘を続けます。

それにしても、センセイが何かを飛び越える際に出す「ヴぁッ!」という声が
何とも言えず野太くて笑えます。
屍人の巣はかなり入り組んだ構造になっており、段差をよじ登ったりする局面が多いので
その度にセンセイの「ヴぁッ」が緊張感を和ませてくれます。

センセイが向かった先は近藤家
というのも、センセイはとある考えから電気設備へ向かおうとしているのですが、
ジャックしてみるとその道はいつもの強敵である拳銃屍人が頑張っている為、何とか陽動をして
通り抜けたい、という理由からです。
不法侵入も何のその、近藤家へ入ると何やら懐かしい感じのする部屋へ。
壁にはアイドルのポスターが貼ってあり、レコードプレイヤーまであります。
ところで、センセイは以前のステージ・宮田医院の院長室にて、なぜかレコード針を入手済み。
機会来たれりと早速プレイヤーに取り付けてみます。
逸る気持ちを抑えて、いざ。。。カマンDJ!

ちなみにプレイヤーに置かれているレコードは、東エリというアイドルのもの。
アーカイブで見る事が出来ますが、それによると 


「私の彼の左手に肉球」でデビュー。
瞬く間にその年のヒットチャートを席巻しスターダムを駆け上ったが、
年末の歌謡祭の授賞式に向かう途中トラックに撥ねられ死亡。
夭折を惜しむ声は今なお多い。

と何やら薄ら寒くなるようなエピソードが書いてあります。

このように、作品中にアーカイブとして登場するアイテムが凝った作りこみをされており
それがSIRENの魅力のひとつでもある訳ですが、このレコードに関しても別のアーカイブ
(No.067「週刊粕取」)の表紙にも「呪いのレコード」として
登場しているという細かさ。
レコードジャケットを飾っているのは、SIRENのサウンドディレクション及び効果音を担当した我妻氏。
東エリの芸名も彼女から取られたとの事(公式完全解析本より)。

センセイが実際に再生してみると、そのデビュー曲が聴けるというサービスぶり。
曲名からも想像出来るように(ヤングには無理だが)、かの有名な「私の彼は左利き」のパロディソングです。
私に色々してくれる彼の左手に肉球があった、という猫大好キーな私だったら狂喜、
そうでなければ戦慄を覚える内容の歌詞になっています。
音飛びの為全部は聴けませんが、このステージに来たらぜひとも聴いてみてください。
笑えます。

しかし、そうのんびりもしていられません。
元はと言えば陽動の為のレコード再生。
名残惜しい気がされますが、屍人が来る前にさっさとおさらばしなければなりません。
そそくさと近藤家を後にすれば、やって来ました。陽動された屍人が。
おとなしく佇んでいるところを見ると、もしやファンなのか?
まあ屍人の音楽やアイドルの好みまで気にしている余裕も筋合いも無いので、ここはありがたく
先に進ませてもらう事にします。

すると、おっと!あと一歩のところで行く手を阻む屍人が。
手には何やら長い棒状の物を持っていますが。。。まさか猟銃?
センセイがパッと身を翻した所で須田くんにバトンタッチです。

 


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