ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ゲイとして市役所人権啓発課に行ってみた!

2006-10-15 01:05:31 | Weblog
先週予告してたあれ、松山市の人権啓発課に同性愛者などの性的マイ
ノリティの人権問題について話に行ってきました。

武井たか子市議と一緒に訪問してくれたおかげでしょう、人権啓発課の
課長さんと女性の担当者の2人が丁寧に対応してくれました。

同性愛者の立場や実状などを話して、松山市の人権施策方針に
なぜ「性的マイノリティ」が重要課題にああって無いのかを聞いた。

ざっくばらんに答えてくれたのですが、
方針作成のときに人権問題に関する専門家を集めたらしいけれど、
その時に「性的マイノリティ」のことは上がらなかったとか。
また人権啓発課側から「性的マイノリティ」のことは検討しなくてよいのか?
といった提案はしなかったらしい。

今回俺などが訪問する機会によって問題意識を感じ始めたところだとのこと。
次に検討する機会の時には提示しなくてはならないことだとは約束してもらえたが・・。

人権問題が同和問題だけでなくなったのはこの10年のこと。
どうしても同和問題から始まったものなので現状も多くはそれに割いている。
それ以外の人権問題は10年たっているとはいえまだまだ。

市民意識も同性愛者への理解はほとんど無いのが実態だから
大きく扱う段階に無いとか・・そんな発言も出た。

おいおい、人権に関係する部署の皆さんが無理解であったり勉強不足で
あったりしてはだめでしょう。
特になかなか表に出にくい同性愛者の立場を考えてほしいとは投げかける。

でも、なんとも手ごたえの無い調子。

とりあえず方針のその他に「性的マイノリティ」も検討課題であるのだから、
まずはホームページなどので何も触れられてないところは直せないのか?
と聞くとこれまた歯切れは悪い。

しつこく言っていれば考えていきそうな気配はあったが・・。
何かはっきりしない、これくらいのこと課の裁量でやっちゃえないの?
と課長さんには突っ込んどいたけど。

講演会などで、おすぎとピーコを呼ぶと面白いな、なんて課長さんが言うので
尾辻加奈子さんが良いのでは?と聞くとマイナーすぎるとのこと。

おすぎとピーコさんはこういうことは受けないのではないかと思うし、
もう少し別のイメージ発信をしたいところ。

確かに同性愛者の有名人がもっとカミングアウトしていれば、
いろいろ出来るだろうなとは思えた。

市役所内で半年に1度くらい行われる職員向けの人権啓発講演会があるらしい。
その講師を俺にやってみないか?と言ってくれた。
それはいずれ是非としておいたけれど。

松山市には人権指導員という方が7名ほどいて、各学校を回ったり公民館を
回って人権啓発指導?を行っているらしい。

皆さん元学校の校長先生とか。定年後の・・・?
60を過ぎた過ぎた元校長に同性愛者のことを話してもどこまで
とは思うけれど、今度この人たちと話す機会を作ってもらうことにした。

まあ会ってみてからでしょう。一応人権指導員なのですから。

この人たちがどこまでの資質があり、どのような仕事をしていて、
影響力があるのかも分からないけれど。毎日出勤しているそうだ。

まずはこのあたりから関係を作って人権啓発課への出入りをさせてもらう
ところからのスタートのようです。担当の人もつけてもらったので
いろいろ世話してもらおうと思ってます!

今度、商店街で人権啓発のブースを出したり展示をしたりするらしいので、
そこに何かチラシをおくことも出来ますよと言われたが、
ちょうどよいものが思いつかないでいる。

小さなことだけどこういうのに使える良いチラシがあればいいのでしょうね。
こういうのは全国レベルで作っておけば、地方も利用できるんですが、
何か良いものないかなあ。

あと、県とか法務省とかにも顔を出していかねばならないでしょうね。
なんとも手探りで雲をつかむようですけど、まあやってみっかねー。
2時間近く話して、結構疲れましたが楽しかったですよ。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 性同一性障害のドラマ「私が... | トップ | 10/22は関西レインボーパレード »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (t)
2006-10-16 10:40:10
尾辻さんは現役の政治家であり、政治的に中立であるべき地方公共団体が呼ぶのはまずいでしょう。



それ以前に「大阪」府議が松山で仕事をしてていいのか、って疑問もありますね。地方議員は地方のために働くべきであり、国全体を考える国会議員とは違いますからね。
返信する
はじめまして。 (yuka)
2006-10-16 19:09:44
ビアン寄りバイのyukaです。

大学の法学部のゼミで『セクシュアルマイノリティの人権』について研究しています。

ゲイリーマンさんの考えや活動にはとても関心しました!

私もマイノリティの人権を守る力になりたいと思ってチョコチョコ動いています。

良ければ私のブログにも遊びに来てみてください。



さて、松山市のことについてですが…。

いや、残念ですね。

同性愛者のことが人権問題として挙がりもしないとは…

先の宮崎県都城市の新条例制定といい、逆風の強さを感じますね。

やはり、自分達の人権を勝ち取るには当事者が声を上げるしかないんでしょうかねぇ。

でも、多くの仲間はそれができなくて苦しんでいるというのに…。

私達のように動ける人間から積極的に活動したいですね。



いずれ、私も今住んでいる香川県の県庁なり、高松市役所なりに行って話しをしてきたいです。

ちなみに、尾辻さんに講演依頼をすることには賛成ですね。

公務員は本来は全体の奉仕者。

一部の奉仕者であってはいけませんから。

それに、税金を遣わず無償の依頼をするのであれば大丈夫でしょうし、

尾辻さんなら予定が合えば来ていただけると思いますから。



長々とすみません。。。
返信する
Unknown (t)
2006-10-17 20:34:30
>それに、税金を遣わず無償の依頼をするのであれば大丈夫でしょうし、

尾辻さんなら予定が合えば来ていただけると思いますから。



あなたがよくても、大阪府民が許すかどうかの問題だと思いますよ。私が大阪府民なら、「地元をほったらかしにして、なんで縁もゆかりもない松山に行かないといけないの?」って思います。



松山にきている間は大阪府での仕事ができないことは確実だからです。講演時間が二時間程度にしても、少なくとも半日は潰れてしまいます。自分の都合だけで考えちゃだめですよ。
返信する
Unknown (t)
2006-10-17 20:38:00
都城のときも「この条例改悪は全国への影響がある」という論理でした。これで府外活動を正当化できるかどうかは微妙なところです。府民からは批判を受ける可能性はあるでしょう。
返信する
Unknown (ゲイリーマン)
2006-10-18 01:14:48
地方議員は地方のために働くべき



彼女の活動に意味を感じない府民は批判をするでしょう。



俺も他の町のパブリックコメントにもコメントを出しています。市民じゃなくても俺が住む街にも影響を与えるだろうからです。



議員となれば、大きな視野を持って仕事をしていくことはいいことじゃないでしょうか?



特に同性愛者としての議員が彼女しかいない今、頑張ってもらうしかない。早くもっと多くの性的マイノリティ議員を誕生させて、このように足を引っ張る論理を彼女にだけ背負わせないようにしなければなりませんね。



性的マイノリティは大人しく小さくおさまってろ!

なんてことでないのであれば、より効果的な行動の意見をぜひ皆さんに聞いていきたいなあ。
返信する
言葉足らずで… (yuka)
2006-10-19 13:59:42
>tさん

「それに、税金を遣わず無償の依頼をするのであれば大丈夫でしょうし、

尾辻さんなら予定が合えば来ていただけると思いますから。」

私がこのように書いたのはあくまでも「法的に問題ない」という意味でしかありません。

言葉足らずですみませんでした。



大阪府民が許すかどうかの問題。

これはその通りですね。

実際、尾辻さんは全国的に活動されてますが、特に批判が強いといった様子はなさそうです。

彼女は別にセクシュアルマイノリティに関する問題ばかりでなく、

様々な問題に挑戦してますからね。

活動領域を外に伸ばしている地方議員さんって、そんなに少なくないですし。

まぁ、なんにせよ、選挙で結果が出るでしょう。



返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事