頑固で偏屈で偏見の塊・・もう凝り固まってます!という老人を
クリント・イーストウッドが演じ、そして監督をした映画「グラン・トリノ」
上映が終わったところも多いと思うけれど、書き残しておきたい名作です。
極端なまでに人に心を許さない老人。
隣に越してきたアジア人一家を、偏見丸出しで毛嫌いします。
自分の息子たちが、自分が思うように育たなかったからか、文句たらたら
今時のピアスしまくりの孫娘には、爆発寸前に唸り、眉をひそめています。
今時家族の息子たちも、そんな頑固オヤジに付き合いかねています。
そんな彼は朝鮮戦争に従軍した生き残り・・
年をとっても、戦士です。
頑固ジジイが信念の戦士となるときに流れる音楽
そのはめ方がとても映画的で、椿三十郎の登場シーンのようにも思えて
静かな映画を引き締めてドキドキさせてくれています。巧い。
隣に越してきたナヨッとしたアジア人の若者に、自分の息子には出来なかった
男の生き様というものを教え込んでいきます。
隣家族との妙な友情関係。
どちらも、どこか除者同士だったからだろうか。
誰にも心を許さない彼が、少しづつ心を開きます。
若者に「男ならこうだ!」と教えていく様々なこと
それはもう、いわゆるドノンケな態度を教え込んでいきます。
(あえてノンケと表現)
偏見を持ってるくらいが強い男、それぐらいゆるぎない信念を持つのが男だ!
融通を効かないのが男だ!! そんな風なのですね。
ゲイの俺としては、またまた~もうっ・・と嫌だなあって思うところなんですが
その真剣ぶりは、ノンケ男の意地、生き様!もいうべきもののようで
とっても変な話なんですけど、とっても真剣なことな事みたいなのです。
その様子、こだわりを見ていると、なんだか可愛く見えてくるほどです。
態度ではあんなとことを言っているけれど、本当の心では無いのかもしれません。
男なら!ああいう態度に出なくちゃいけないみたいなのです。
映画では描いてませんが、この調子なら、たとえば同性愛についても
大見得切って嫌悪感を態度に表さなきゃ、男が立たないということなのでしょう。
その必死なこだわりぶりを映画に見ていると、融通の利かない偏見に固まったように見える
人々も、本当はそういうことではないのだ、と思えてくるのでした。
親子で出来ていないような交流を、隣人としていくうちに
自身の偏屈も解きほぐしていく・・でも、生き様は変えてはならない男の意地!
困ったなあ~と思いつつも、深く分かれば可愛いものなのかも・・
そんな彼の愛情表現は最後までストイックに深いものであったのでした。
男なら、いらぬおしゃべりはしない!行動で生き様で表すのみ!!
困ったことではあるのですが、この映画でその気持ちの意味に接することが出来たのは
とてもよかったことでした。
クリント・イーストウッドの愛情をたっぷり感じる、とても大切に心にしまっておきたい
映画になっています。うーんさすがです!
自分の父親に見せたい映画でした。
■映画「グラン・トリノ」
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/
クリント・イーストウッドが演じ、そして監督をした映画「グラン・トリノ」
上映が終わったところも多いと思うけれど、書き残しておきたい名作です。
極端なまでに人に心を許さない老人。
隣に越してきたアジア人一家を、偏見丸出しで毛嫌いします。
自分の息子たちが、自分が思うように育たなかったからか、文句たらたら
今時のピアスしまくりの孫娘には、爆発寸前に唸り、眉をひそめています。
今時家族の息子たちも、そんな頑固オヤジに付き合いかねています。
そんな彼は朝鮮戦争に従軍した生き残り・・
年をとっても、戦士です。
頑固ジジイが信念の戦士となるときに流れる音楽
そのはめ方がとても映画的で、椿三十郎の登場シーンのようにも思えて
静かな映画を引き締めてドキドキさせてくれています。巧い。
隣に越してきたナヨッとしたアジア人の若者に、自分の息子には出来なかった
男の生き様というものを教え込んでいきます。
隣家族との妙な友情関係。
どちらも、どこか除者同士だったからだろうか。
誰にも心を許さない彼が、少しづつ心を開きます。
若者に「男ならこうだ!」と教えていく様々なこと
それはもう、いわゆるドノンケな態度を教え込んでいきます。
(あえてノンケと表現)
偏見を持ってるくらいが強い男、それぐらいゆるぎない信念を持つのが男だ!
融通を効かないのが男だ!! そんな風なのですね。
ゲイの俺としては、またまた~もうっ・・と嫌だなあって思うところなんですが
その真剣ぶりは、ノンケ男の意地、生き様!もいうべきもののようで
とっても変な話なんですけど、とっても真剣なことな事みたいなのです。
その様子、こだわりを見ていると、なんだか可愛く見えてくるほどです。
態度ではあんなとことを言っているけれど、本当の心では無いのかもしれません。
男なら!ああいう態度に出なくちゃいけないみたいなのです。
映画では描いてませんが、この調子なら、たとえば同性愛についても
大見得切って嫌悪感を態度に表さなきゃ、男が立たないということなのでしょう。
その必死なこだわりぶりを映画に見ていると、融通の利かない偏見に固まったように見える
人々も、本当はそういうことではないのだ、と思えてくるのでした。
親子で出来ていないような交流を、隣人としていくうちに
自身の偏屈も解きほぐしていく・・でも、生き様は変えてはならない男の意地!
困ったなあ~と思いつつも、深く分かれば可愛いものなのかも・・
そんな彼の愛情表現は最後までストイックに深いものであったのでした。
男なら、いらぬおしゃべりはしない!行動で生き様で表すのみ!!
困ったことではあるのですが、この映画でその気持ちの意味に接することが出来たのは
とてもよかったことでした。
クリント・イーストウッドの愛情をたっぷり感じる、とても大切に心にしまっておきたい
映画になっています。うーんさすがです!
自分の父親に見せたい映画でした。
■映画「グラン・トリノ」
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/