ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

フジグラン松山・同性愛蔑視掲示のその後

2012-07-23 04:10:00 | Weblog
フジグラン松山の特設水着売り場における同性愛蔑視掲示のこと
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/63510406.html
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/63511839.html

水着フェアで設置されたカップルや友達OKのペアフィッティングルーム(試着室)に
「!!!男×男の入室はお断りいたします」と書かれてあったのです。

男×男と同性愛者を蔑視しそれを多くの来客者に助長する表現に自分たちはとても悲しい気持ちになり地元の当事者団体として株式会社フジに抗議をしていたのでした。

皆さんの応援もあって既にこの掲示は撤去されています。

その後、面談にも行ってきましたので、いろいろご報告します!

特設水着売り場は7月13日(金)にOPENし、自分たちが14日(土)に発見
その晩に抗議を送り、15日(日)はそのまま掲示され、16日(祝・月)の朝に撤去されました。

写真のように、現在は問題のボードが外されて網とサングラス棚になっています。

そして17日(火)に届いた株式会社フジからの回答はこちら

■□■□■□■□■

2012年7月17日株式会社フジからの回答

~フジグラン松山水着売場の掲示物につきまして~

いつもフジをご利用いただき誠にありがとうございます。
また、今回は松山店の店頭での試着室のPOPの表現で不愉快な思いをおかけし、誠に申し訳ございません。

今回のフジグラン松山の水着売場でのPOPについては、7月16日の午前8時50分頃にメールをいただいていることを窓口の担当者が確認しました。フジグラン松山の責任者に連絡の上、午前9時過ぎに撤去させていただきました。
あわせて、今回の件についての確認をいたしました。

今回ご指摘をいただいた掲示については、以前のことではありますが、男子の友達同士の学生さん達が水着の試着室内で(ご本人たちに悪気はないのですが)ふざけて騒がれたことがありました。そこで、単に「友達同士やカップルで」と表現したときに、同様のことがあっては他のお客様にご迷惑がかかる可能性があるのではないかと考えて掲示をいたしました。
同性愛者の方を想定したものではありませんでした。しかし、結果としては指摘をいただいていることを考えますと、表現としては不適切と考え撤去させていただきました。

今後につきましては、売場でのPOP等については、様々なお客様にご利用いただいている店であることを再度認識し、特定のお客様に対して不愉快な思いをおかけすることが無いように、従業員一同心がけてまいります。
今後とも倍旧のご愛顧を賜りますようお願いいたします。

株式会社フジ コンプライアンス相談窓口

■□■□■□■□■

自分たちが出した抗議文などはこちらです
http://blogs.yahoo.co.jp/rainbowpride_ehime/65333043.html

どうしてこのような掲示が出されることになったのかの理由は回答にもあるようなことで
取ってつけたように感じるところですが、この表現がLGBTにとっていかに傷つくことかを気がつき、いい加減な対応をされることなく早々に撤去となったことはホッとしたことでした。

しかし、回答のお詫びが届き、掲示物の撤去はなされたとはいうものの
店頭での経緯の説明やお詫び文の掲示についてや掲示物の作成者・その上長・店舗責任者の方々に、面談説明を求めていた件について返答がないため再発防止の為に引き続き回答を求めていました。

そして、7月21日にその面談ができることとなり訪問をしてきました。

レインボープライド愛媛の仲間2人と共にティーサロンのあった21日の午前にフジ本社へ訪問しました。

メールや電話でやりとりしていたコンプライアンス推進室の室長さんと、フジグラン松山の次長さんの、お二人が対応となり、約1時間いろいろと話をしてきました。

改めて今回の経緯の説明とお詫び、連休中もあり1日は対応が遅れたことについてもお詫び他の店舗で何か同じようなことが起きてないかと全店を確認して無かったことなどを説明された。
今後の社内教育などでこのようなことが無い様に努めるとのことでした。

その社員教育とはどのようにしていくのかは、今から考えるとのこと。

掲示物の作成者には結局会わせていただくことは出来ませんでしたが、
若い女性スタッフとの事で今回の件について上司の方に迷惑をかけたと恐縮しているとのこと

今回の自分たちからの意見に、その方はどのような感想を言われていたかをお聞きしたのですが、まだそのような意味合いでの話し合いはしていないとのこと

LGBTがこのような掲示を見てどのように悲しい気持ちになることか?
なぜ、どうしていけないのか?
その根本的なことはまだ話しをされていないことが分かりました。

このままでは、うるさい客からの文句に対応しただけになっているのでは?と懸念
社員教育の方法も、まずはこの社員さんと話し合うことからでしょうねとお願いをして
自分たちとフジの社員さんたちをつなぐのはあなた方しかいないことをよくよくお願いしました。

フジの社員の中にもLGBTはいるだろうこと、また地域に根ざした影響力のある企業として
様々なマイノリティを排除することがなく、共に地域をよりよくしていくパートナーとなって欲しいとお願いしてきました

実際に今後どのように社内で人権啓発をしていくのかは、おって報告をいただきたいということにしました。

撤去されただけで良いのか?その間、多くの市民がこの掲示を見たがそのことを払拭する方法はあるのか?
については、店頭でのお詫び文等の掲示は出来ないこと、払拭していく方法は今後考えるとのこと

1時間に渡って今後のことを話しましたが、明確な方法まではこれからで
とりあえず、二度と無いように確認は出来たといったところでしょうか。

本当にこのようなお願いを当事者としてすることは、本当に疲弊してしまうことです。
しかし、地域の当事者団体として放置をせず、ちゃんと意識をしてもらえるように毅然と対応できたことは、よい経験となりました。

これらの報告については21日のティーサロンに集まった仲間たちにもさっそく伝えました。

初めて知った仲間もその掲示物の写真を見てショックを受けていましたが、
早々の対処が出来て、地元の良く知る企業が一応の理解をもって対応をしてくれたことに安心したようでした。

自分たちもこの街で生きていくのだし、この企業もこの街で商売を続けていく
自分たちもこの企業の系列店舗を利用し続けていくのです。
気が付くことは伝え、共にこの街をよりよくしていく、そういう責任があるんですよね!

株式会社フジさんが今後、今回のことをどのように社員に周知し、人権研修をどのような形で行っていくかなど、その経過は連絡があり次第このブログなどで報告していきますね。

今回のことで地元の当事者や市民の皆さん、そして全国の皆さんが声を上げてくださいました。
大変多くの皆さんが動いてくださったと思います。本当にありがとうございました。


レインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org/

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