ここのところ、外出は買い物以外ほとんどしないので、読書が日課になっている。
子供と手毬をついて遊んだという良寛に興味があったので、読んでみた。
三人三様の切り口なのだが、共通認識は良寛の漢詩・歌にある悲哀感のようだ。
水上氏と吉本氏は対談の中で、よくわからない人物だと言っているが、お二人とも
亡くなっているので、以後の展開はわからない。井本氏は子供と遊ばざるを得なか
ったという認識だ。
唐木順三氏にも同名書があるが、ネットで古本を探しても見つからなかった。
良寛は繊細な人だったことは確かなようで、そのことが大きく影響したのだろう。
僧侶というより隠遁者に近く、西行や兼好と比べると、融通性・社交性の無さが
災いしたようだ。また、徳川という時代の宗教政策も良寛には不利に働いた。
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