はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

宝塚月組「桜嵐記」「Dream Chaser」ライブ配信観劇 。

2021-08-17 08:18:00 | 記録:宝塚
家でライブ生配信、4度目ですが、やはりなんという贅沢!
カーテン閉めて、劇場のように薄暗くして。

でもね、やはり生活の音が聞こえるので、完全には入り込めないのが難点・・
それでも、珠城りょうをはじめとする、今の月組の「総決算」を見ることができて、本当に良かったです。

相当長くなりますので、ご容赦を😁


劇団HPより

「桜嵐記」
南北朝の動乱期。京を失い吉野の山中へ逃れた南朝の行く末には滅亡しかないことを知りながら、父の遺志を継ぎ、弟・正時、正儀と力を合わせ戦いに明け暮れる日々を送る楠木正行(まさつら)。度重なる争乱で縁者を失い、復讐だけを心の支えとしてきた後村上天皇の侍女・弁内侍。生きる希望を持たぬ二人が、桜花咲き乱れる春の吉野で束の間の恋を得、生きる喜びを知る。愛する人の為、初めて自らが生きる為の戦いへと臨む正行を待つものは…。
「太平記」や「吉野拾遺」などに伝承の残る南朝の武将・楠木正行の、儚くも鮮烈な命の軌跡を、一閃の光のような弁内侍との恋と共に描く。(劇団HPより)   


これはですね、宝塚ファンでなくても、多くの人に見てもらいたい
時代は違いますが、奇しくも来年の大河は鎌倉時代。
ちょっとブームになるかも

個性豊かな月組メンバーと、楠木家をはじめ、南朝それぞれの登場人物がリンクもするし、ドラマの展開が戦の虚しさ、コロナ禍で行き詰った世の中を表現されているようで、本当に切なかった。(千秋楽当日は終戦記念日というのも何かの運命なのかも)

 

若くして当主となり、不器用ながら、自分の信じた道を進むことを選ぶ、正行役珠城りょう。まさに彼女の宝塚人生だなぁ~
研2で新人公演の主要キャストに選ばれ、その後も抜擢に次ぐ抜擢で、本人も相当苦労したことと思います。
お披露目から5年。トップになってからも波乱万丈だったと思いますが、最後まで作品や役に恵まれ、ラストも見事に演じきってくれました。みんなに見守られてからのラスト…いろんな感情があふれて、見ているこちらが泣けてくる。
宝塚随一の「包容力」と「兄貴的気風」に溢れた、大きな存在になりましたねぇ。。。(本人の気持ちに関わらず、勝手に現役時代の天海祐希さんとダブってしまう・・この件についてはまた後日)

見届けたよ!たまきち!という気持ち、でした(何目線?)。

 

 

復讐に凝り固まっていたお姫様が、おおらかで真っ直ぐな楠木家の人々に囲まれ、固い心を解きほぐしていく…こちらもさくらちゃんの当て書きだなぁと。
正直、さくらちゃんの魅力がよくわかっていなかったので、圧倒的存在感だった愛希れいかの後任に選ばれた時は、「大丈夫?」「大変だろうな」と勝手に思ってました。その後、あまり公演を見ていなかったのですが、今回、公演を拝見して、改めて、実力はもちろん、天真爛漫で、危うさと色気のある、なんというか、稀有な存在感の持ち主だなと。立場が人を変えると言いますが、最初固かった表情も、サヨナラインタビューでは、本当に楽しそうで。幸せな退団ができて、良かった

 

るくさっぱりとした楠木家の三男に月城かなとくん。敵役や大人びた役の多かった彼女にとって挑戦だったと思いますが、次期トップとして頼もしい存在感を見せていただきました。
エリザベートでのルキーニ(轟さんに匹敵するほどの男らしさだと思ってます)と、偶然見ることができた繊細なフランツ・・・彼女のお芝居が大好きです。「兄貴分」というタイプではないと思いますが、海乃美月さんとの「大人のコンビ」をこれから楽しみにしています。たまきちから受け取った精神で今後も頑張って!

料理大好き愛妻家の次男に鳳月杏さん。月組に戻ってから初めて拝見しました。笑顔が素敵、所作が美しい…本当に頼もしい!帰ってくれてありがとう!今後も期待しています。

知恵者で武人の尊氏を風間くん、偉大なる父の後継者で繊細な後村上天皇を暁くん、それぞれ存在感ありました。
個人的に、逆の役柄を見てみたかったな。

欲に満ちた高師直に紫門さん。いつも穏やかで高貴な役柄が多かった彼女の驚くような役作りに、「これ誰?」と思うほど。

楠木家の偉大なる前当主、楠木正成に輝月ゆうまさん。余裕の貫禄。

2人ともこれで専科へ異動。月組からいなくなるのは寂しいけど、今後の活躍に本当に期待してます!

幕開きのるぅさん最初の説明ゼリフがお見事で。新公で同役を演じたおだちんが早く見たい!

正行の仲間になる華蘭さん、かつての鈴鹿照さんを思い出しました。月組、宝塚に欠かせない存在です。

まだまだ書ききれませんが、あと一人。佳城葵ちゃん好きだねぇ~芝居も表情もベテランだよ👍

それにしても、若手まで役があって、芝居巧者多くて、やはり月組好きだね~

 

そして、出番は少なくても、強烈なインパクトを残される後醍醐天皇役のヒロさんこと一樹千尋さま。お見事でございます宝塚の宝です。お芝居だけでしたが、ヒロさんの出演は、ショーを含め公演を上演するにあたり、とても大きな存在だったと思います。

 

馴染みのない時代なので、全体的に説明ゼリフが多いけど、誰もが流れるように語るので、違和感なく。
短くても、登場人物それぞれに見せ場あり。
様式美がありつつ、大人数口での場面とか、見えを切るとか、若手まで役があるとか、退団者に見せ場があるとか、後任への引き続きシーンとか…かつての宝塚の定番のようで、しかも古臭さを感じない、現代の「The 宝塚スタイル」を見せていただきました。
ラストも「幸せな幻想」ではなく、回想シーンを美しく、どこか淡々と描くことでかえって切なさが増すような印象的な感じで(うまく書けないけど)
芝居の組、月組をこんなに活かしてくれる上田久美子先生に感謝です。

ウエクミ先生には、今後、コメディやスーツものを書いて欲しいなぁ。
ベルばら再演する時は、ウエクミ版で見たいものです。

 

 

ちょっとだけ途中離脱しました

また放送時に改めてじっくり見ます!

 

「Dream Chaser」

今の月組のショーで一番思い出に残ってるのは「カルーセル輪舞曲」と「BADDY」。
どちらも、耳に残るテーマ曲があるので。

このショーは、そこまで・・・ではなかったのですが(ゴメンナサイ)みんなに見せ場があって、トップが出ずっぱりでなく、それぞれに場面がある、月組らしい印象でした。
 
珠城さんの思い入れが強いのかな。
「トップとみんな」の場面が多かったですね。
印象的なのは、さくらちゃんとのデュエットダンスの後に、男役たちとアイコンタクトや身振りで思いを伝える場面をラストに持ってきたこと。たまきちらしいなぁ~と。
 
 

千秋楽。久しぶりの体験。
トップの退団公演の千秋楽を生で見たのは、初めてかもしれません。
組長から、組子一人一人の紹介と、本人からの手紙(最近は紹介VTRがあるのですね)、サヨナラショー、階段折りの挨拶・・・楽しかったのですが、ちょっと長かったので、途中退席(ゴメンナサイ)。
最後の最後、さくらちゃんの挨拶から戻ってきました。
 
出演者、スタッフ誰一人欠けることなく、全員で千秋楽を迎えられたことに感謝・・・
たまきちは、本当に男らしく(いい意味でですよ)、晴れやかな顔での挨拶に、今まで背負ってきたものをすべて降ろしたようで、こちらまで嬉しくなりました。


珠城さんも話してましたが、2008年に月組のME AND MY GIRLで初舞台を踏んだ94期生。月組は誰もいなくなりました。
94期って、他組も含めて、何となく「職人」「プロフェッショナル」みたいな人が多かったような。
まだ14年。それだけ過酷な仕事なんだと、つくづく感じます。役の少ない大作だけでなく、多くの人に見せ場がある作品を作ってほしいなと。今回改めて「こんなにいい人材がいたのか!」と思うことがしばしば。
 
暗いニュースが続く中、いいものを見せていただきました。
早く、この体験を生で味わいたいですね・・・・

 

 

追記:全くの偶然ですが、瀬奈さん時代に買ったミーマイのDVDセットの特典だったTシャツを着て見てました…偶然ですよ!でも、根っからの月組好きなのね~


追記2:他の多くのOGさんが、劇場での観劇レポを投稿される中、花組OGの鳳真由さんは自宅リビングでライブ配信を楽しまれたとか。私たちと同じようなファン目線で温かいお人柄を感じ、ホッコリしました💕


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