はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

昔だって、熱いドラマが。「翔ぶが如く」。

2023-10-14 07:28:10 | 記録:歴史・時代劇

直近では「VIVAN」という、熱いドラマが話題だったようですが、ゴメンナサイ。見てません
面白いのだとは思うのですが、近年の「日曜劇場」、テイストが似てる、というか、みんな同じような「顔芸」「大声」みたいなお芝居になる・・・

 

ちょうど今、大好き「時代劇専門チャンネル」で、30数年前の大河ドラマ

『翔ぶが如く』

を放送中。
何度目かの視聴ですが、これが、熱い!いや、濃い
薩摩藩を中心とした明治維新のドラマ。
何度か見てるのに、また食い入るように見てしまう。
いまやベテラン・重鎮の方々の熱演・・・という言葉では収まらない、魂の叫び、みたいなものを感じる。見てるだけで熱くなる。芝居やBGMが大げさでなくても、セットが豪華でなくても、心は十分動かされる、という感じ。
 
まぁ、維新の真実もだいぶ変わってきたようで、今見れば、それこそ「これは違う」と叩かれかねないでしょうが。。。ドラマですから。


以下、過去の記事です。成長しない文章ですが、懐かしかったので、再掲します。
見直してみると、今とはちょっと違う感想の部分もありますが。。。
年を重ねると、感じ方も変わるのかな?
(最後に、「西郷どん」の記事もちょこっと)
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2012-12-17 19:16:30 | 記録:歴史・時代劇
 

何度か書いてますが、歴史の中でも幕末のドラマが一番好きです。
そのきっかけとなった作品の一つ。

この『翔ぶが如く』は司馬遼太郎の原作ですが、今日はドラマのお話です。
思い入れのある「大河ドラマ」はいろいろありますが、これは放送当時かなり夢中になって見てました。
何しろ、幕末もの。それも西郷さんだけでなく、大久保さんも軸に描いたドラマってなかったので・・・

で、何より、当時だ~い好きだった鹿賀さんが、西田さんとともにW主演ということで、見ないわけがない
(二人とも、脂がのった、充実期だったような気がするなぁ
とにかく、ビジュアルだけでもうワクワクだって、「そっくり」なんだもん

 

確か、当時は「幕末ものは当たらない」ということがジンクスのように言われていて、実際、平均視聴率も20%前後。
(でも今となっては、そこそこいいと思いますが。というより、もう大河ドラマって、視聴率関係なく、1年間その時代を、その世界観でじっくり描いてほしいんですけど。)

 

そういうこともあってか、なかなか再放送されないこの作品を、CSで20年ぶりに見る機会がありました。
もちろん今回は、バッチリ全部録画
さすがに、あまり覚えてなくて、初めて見る気分で楽しめました。

↑これは、当時購入したドラマ本。後にも先にも購入したのはこれだけです。

 

このドラマは、幕末編を1部、明治編を2部という、2部構成で製作されました。
なので、一見「別の番組か」と思うほど、登場人物の雰囲気も変わります

幕末編は、一見熱い「維新」の時代として描かれがちなところを、薩摩中心ながら、幕府と薩長の攻防が両方の側から描かれ、様々な人物の心理戦がなかなか面白いです
そんな中で、人生のどん底ばかり味わうような西郷さんと大久保さんが、維新の中心に立っていく過程も見応えがあります。
また、幕府側、最後の将軍となった慶喜のなかなかの「作戦」「かけひき」も面白いかと。

一転、明治編は、固い絆で結ばれていた薩摩の仲間たちが、政府側と士族側として分かれていきます。
はぎお的には、こちらの方がドラマとして面白かった
というより、変わらない友情がありながら、政策の違いから袂を分かたなければならなかった二人が悲しすぎて

 

西郷さんは征韓論に敗れ、結局、鹿児島に帰ることになるのは、ご存じだと思いますが、ドラマではこんなシーンがありました。
そばにいてほしいと願う大久保さんに、固い決意で帰郷を告げる西郷さん。大久保さんは思わず、

「いつでも大事な時に逃げてしまう。後始末するのは自分ばかり。あなたは子供より始末が悪い」

と薩摩弁で叱責します。
お互い、気まずい思いのまま、これが永遠の別れとなります・・・
 

もちろん、ドラマのワンシーンで、実際こんなことがあったかどうかはわかりませんが、二人の友情は変わらなかったと信じたい。
お互い憎みあって別れたわけではない、こんな場面があったに違いない・・・そう思いたいのです。

大久保さんが暗殺された時、胸元に西郷さんからの手紙を携帯していた…というシーンがありましたが、実際もそうだったと聞いて、うれしくなったほどで。

 

はぎおも思うんですよ。もちろんこのドラマを見てからですが…
西郷さんは薩摩に帰り、郷土の英雄として讃えられました。
でも、自分の正義が通らなかったから、新しい政府づくりからは「逃げた」ような気もしないでもない。
くずぶっていた士族の気持ちを東京から離れさせるために、という思いもあったと思うんですが、じゃ、政府に残った同志はどうなるの?という思いもぬぐいきれないんです。

一方、大久保さんは、薩摩から、日本全土から、士族を裏切った悪人として恨まれたにもかかわらず…冷静に、時に冷酷に、腹をくくって政務を行った。
新しい政府、新しい時代の礎を築いたのは、彼だと思うんですよ・・・
もちろん鹿賀さんが演じたこともありますが、大久保さんは尊敬する偉人の一人になりました。 

 

余談ですが、そんなに簡単に、軽々しく「維新」って言ってほしくないんだよなぁ・・・ねぇ、そう思いません

 

ちょっと感情的になりましたが、やはり、 幕末・維新の時代は、本当にこちらの魂も熱くなりますね。
また、単に男性のドラマとしてだけでなく、西郷さんや大久保さんの奥さん、関わった女性たちの心情も描かれ、その時代の緊張感、生きた人々の熱い気持ちが伝わってきます
「龍馬伝」「篤姫」も良いですが、これはより一層、その時代を感じることができるかも。

 

 

ところで、出演者がまた豪華で…

西田敏行さん鹿賀丈史さん はホントに素晴らしかった
ビジュアルはもちろんのこと、今見ると方言もヘンに力まず、本当に薩摩の人かと思うほど。と言っても薩摩弁に詳しいわけじゃないですがあまりにナチュラルすぎて、言葉の意味がよく分からない時があったほど。
きっと、お二人とも歌が上手いので、耳がいいのかな~なんて変なこと考えてみたり。

その他にも、

田中裕子、賀来千賀子、加山雄三、高橋秀樹、角野卓造、小林稔侍、富司純子、樹木希林、草笛光子、田中好子、南果歩、石田えり、三田村邦彦、若林豪、三木のり平、竜雷太、蟹江敬三、平田満、石丸謙二郎、田中健、小倉久寛、佐野史郎、村田雄浩、内藤剛志、益岡徹、緒形直人、堤真一、佐藤浩市…・(順不同・敬称略)

もう書ききれませんが、今考えると、超豪華で、しかも、個性派・名優ばかり
彼らの熱いお芝居を見るだけでも、感動的です。
佐野さん以下の役者さんはまだまだ若手で、その若々しさを楽しめるのもうれしいかも。(まだテレビでは無名の笹野高史さん、段田安則さん、田口トモロヲさんなどなども…)

 

原作は厚い本で10巻とのこと。
さすがに読もう…とは思いませんが、このドラマで、司馬作品の面白さ、幕末~明治の激動の時代を、垣間見ることができると思います。 

 

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2018-12-18 07:26:41 | 記録:歴史・時代劇

「西郷どん」

終わっちゃいましたね。

すっごく期待して見てたのですが、正直、途中で挫折・・・

理由はいろいろあるのですが、倒幕~西南戦争という、一番盛り上がるところにたどりつくまで、ものすご~く長くて

でも、さすがに「最終回」は見届けようと、久しぶりにチャンネルを合わせました(BSでね)。

ラストも、いろいろ思うところもありましたが鈴木亮平さん、瑛太さん、その他、皆さんの熱演で、良いエンディングだったと思いました。終焉を迎えた大久保さんの回想から、時間が戻って西郷さんの最期へ。この回だけでこの二人の関係性が十分描かれていたと。

ほぼ見ていなかったのに最終回見ただけで、なんだか泣けちゃって、無性に寂しくなっちゃった。
二人の関係性は「翔ぶが如く」をしっかり見たので、結末はわかってはいたものの、やっぱりあの最期は悲しすぎます。

その後、Twitterが盛り上がっていたようなので、ちょっと拝見・・・・

多数が、「感動」「泣けた」「良いドラマだった」という感じでしたが、その反面

「面白くなかった」「ラストが史実と違う」

という批判の声。

確かに、はぎおが今まで見てきたドラマとは違う西郷さんの最期だったので、正直驚きました

けど、あのドラマはあれで良かったのだと、妙に納得。
「西郷さん」が主人公だから、西郷さんの気持ちをエンディングに持ってきたのだと。

脱落したもうひとつの理由。
これまでのドラマと、描き方、視点が違うんです。そこに入り込めなかったことは確か。
でも、最終回を見て確信しました。

基本さえ押さえていれば、どう描いたっていいじゃん。

って。所詮(という言い方が適切ではないかもしれませんが)ドラマ、フィクションだもん。

「史実と違う」「歴史をゆがめてる」と書いてた人もいましたが、そもそもあの当時に生きてる人は誰もいないわけで。
みんなが思う「史実」って、なに? 同じ幕末でさえ、体制によって描かれ方が全然違う訳で。 だいたい、史実はすべて信ぴょう性があるのかって。
今でさえ、同じ本を読んでも人それぞれ感じ方・捉え方が違うのに。
みんなが想像・空想するからこそ、「歴史小説」がなくならないんじゃないかな。

史実に忠実なものを見たければ、ドラマを見る必要もなく、ドキュメントや歴史書を学べばいい話で。

薩摩の歴史は、日テレの「田原坂」大河の「翔ぶが如く」で学びました。どちらも面白かったので、もう十分だと思ってました。
でも、考えてみれば、男性が描いた「歴史小説」。
今回は、原作・脚本とも女性。女性目線で「人物像を掘り下げた」ドラマを作ったのだと。
この作品で、これまで見てきた「歴史小説」を補完してもらった気がします。
自分なりに思っていた、大久保さんの西郷さんへの想いなんてね
ということで、この三作と、「篤姫」を合わせ見ることで、幕末の薩摩藩が十分楽しめるなと。


他の立場から幕末を見ようと思うと・・・ 

長州藩は 大河「花神」「花燃ゆ」 日テレ「奇兵隊」
幕府側は 大河「勝海舟」「徳川慶喜」「新撰組」 日テレ「五稜郭」「勝海舟」
会津藩は 大河「八重の桜」 日テレ「白虎隊」
土佐藩は 大河「龍馬伝」 

全部は見てないですけど思い当たるだけでも、こんなにありました。
TBSでもテレ朝でもテレ東でも制作されていたので、まだまだあるはずですが、いろんな視点からの、様々な作品を見た上で、総合的に自分が思う「幕末の志士の生き方」を思えばいいんじゃないかな。

Twitter見ていても、若い女性や学生と思われる人たちが、「西郷どん」を見て、歴史に興味を持ったという書き込みを多く見ました。
はぎおも、子どもの頃からずっと「時代劇」を見て育ちましたが、「歴史」に興味を持ったのは、やはり「大河」日テレ年末時代劇。こういうところから、興味を持つのって、とてもいいことだと思います。

なので、もっと寛容にドラマを楽しめる人が増えるといいな~って、Twitterを見ながら感じた一日でした。

年末の総集編、「さらなる補完」のために、改めてちゃんと見たいと思います。

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以上。熱いドラマの振り返りでした。


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