はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

「剣客商売 婚礼の夜」

2020-03-13 22:17:24 | 記録:歴史・時代劇

「大岡越前」とともに、ずっと続編を待ち望んでいた北大路版「剣客商売」。
キャストを変え、やっと新作が放送されました。

「剣客商売 婚礼の夜」

ストーリーはこちら↓
小兵衛は、旧知の目明かし・弥七らが、僧侶が殺害された上に金銭を盗まれた事件を追っていることを知る。弥七によれば、事件の犯人とおぼしき浪人たちが付け狙う人物が、大治郎の「秋山道場」に入っていったと語っていたという。小兵衛が尋ねると、大治郎は浪人たちが狙っているのは浅岡鉄之助ではないかと答える。大治郎は、剣術の修行で諸国を回っていた際に大阪の道場にいた浅岡と知り合った。(フジテレビ公式HPから引用)

息子大治郎に高橋光臣さん、三冬役に瀧本美織さんを迎えての、第6作。
お二人とも、時代劇・殺陣の経験が豊富ですから、その辺は全く心配してませんでした。

これはあくまで個人的な感想ですが、一番好きで、今でも見ている藤田まこと版は、「必殺」と「鬼平」の、「陰影」が漂う雰囲気と、息子の朴訥さ、そして年下女房とのほのぼのやりとりの、それぞれの「ギャップ」が楽しかったように思います。


対して、北大路版は、北大路さんの持ち味もありますが、今の時代背景に少し合わせたような、全体的に「健康的」な印象があります。
なので、今回から参加の高橋さんと瀧本さんは、このシリーズにばっちりではないかと。

そして、今回のストーリーも、ゲストとなる「浅岡鉄之助」という人物の人柄(演じる内田朝陽さんがこれまたぴったり)もあり、「剣客」にしては、全体的にどこかほのぼの感漂う、とても心地よいストーリーでした。

 

北大路さんは、以前も書きましたが、剣客というより「剣豪」な印象でした。
でも、やはりそこはベテラン。いい意味で枯れてきて、艶っぽくて、さすがです。


今回から大治郎役の高橋さん。
東山版「大岡越前」にも登場し、ますます「時代劇俳優」の風格が出てきましたね。
ただ、これは単なる比較なんですが、これまでのキャストが、
加藤剛さん、渡部篤郎さん、山口馬木也さん、斎藤工さん
と、長身で低音ボイスの方が続いていたので、ちょっと雰囲気が違うかな~。
でも、原作を読んだことがないので、実際のモデルははぎおにはわかりません。

でも、以前何かで読みましたが、京都で東映現代劇の連ドラ出演中に、いつか時代劇をやるために、ずっと殺陣の稽古を積んでいたと。(違ってたらゴメンナサイ)
その後もコンスタントにずっと活躍され、時代劇ではNHKで「神谷玄次郎捕物控」で主演に抜擢されました。現代・時代劇問わず、今とても活躍されてるのは皆さんご存知の通り。「梅ちゃん先生」、いや、「特撮ヒーロー」で見たが最初だったのかな。積み重ね・経験って本当に大切ですね。今後も本当に頑張ってほしい応援してます
話は逸れましたが、大治郎の「鈍感なくらいの生まじめさ」はちょっとなかったかもですが、「劇画」みたいな鋭い殺陣はお見事でした。やはり「時代劇」の雰囲気を持つ、素敵な役者さんです。


三冬役の瀧本さん。
こちらも、正直、寺島しのぶさんの「男勝りを演じようとする女っぽさと色気のある三冬」がとても好きだったので、ちょっと違うかな~と。
男勝りというより、まさに、とても「健康的で勝気なお嬢さん」という印象でした。
でも、高橋「大治郎」とは良い相性なのかも。
こちらも、腰がすわった、さすがの立ち回りで、カッコよかったです。

 

脇を固めるのが、田沼意次役に國村隼さん、岡っ引きに山田純大さん
國村さんは、ちょっと一筋縄ではいかないものを持ちながら、娘大事という複雑な人物像がもうすっかり馴染んじゃって。
そして、はぎお一押し純大さん。現代劇でも存在感がありますが、もう完全なる「時代劇俳優」です。それも、岡っ引きがホントにお似合いで。お父さまにだんだん似てこられましたが、俳優の質が違う感じで、今後も楽しみにしてます

小兵衛の年下女房、おはるには貫地谷しほりさん
このドラマでは、ホントに「土臭さ」を感じる、田舎者ぽさが可愛いですね

今、シリーズものの時代劇を地上波で放送してくれるのは、NHKどフジテレビだけになりました。もともとこれまで制作してきたということもありますが、ありがたいことです。
CSやBSで、毎日のように「昔の時代劇」を見ているファンとしては、「重厚な超大作」より、こういう「気軽に楽しめる娯楽作」を待っています。BSでは各局頑張って作ってるのになぁ。なんで地上波で放送してくれないのでしょうか。

 

何はともあれ、キャストも変わって、今後も続編が期待できそうですね。
楽しみにしてます


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