(その5に続く)
いつまで続けるつもりと思われるかもしれませんが、はぎおの気の済むまでお付き合いくださいませ
このあたりから、あまりご覧になってない方も多いかと思いますので・・・
次に
マイコン
の登場です。
ご存知、ボスの甥っ子でしたが、当時出演してた「西部警察」の姿があまりに馴染んでなくてこの人どうなっていくんだろう・・・と思ってたところに「太陽」への出演。
でもこれが、ドンピシャ!
ホント、一番の当たり役だと思ってます
当時出始めの「コンピューター」がついに刑事ドラマにも登場。
人ではなくその「機械」だけを信じる「お坊ちゃま」。
機械のこと以外はホントに世間知らず、運動もダメなのに、屁理屈では負けない・・・というキャラクターが、良純さんにもうピッタリで
ブルースからすると、鼻について仕方なかったと思いますが・・・
実は、彼の登場で、「知能派坊ちゃん刑事」と「体力・腕力刑事」との名コンビが生まれ、どちらも相乗効果でマイコン・ブルース共にすごく良くなっていった気がします。
名コンビぶりは「周知の事実」なのに、互いは「口論相手」としか感じてないところが、余計に可笑しくて
そう思うと、ブルちゃん演じた又野さんの早すぎる死は残念です・・・
とにかく、このあたりからまたじっくり見るようになっていきます・・・
そんな時、後輩の成長を見届けるかのように
ラガー
が殉職します。
デビュー当時から、一番体型が変わった・・・と事あるごとに話題になりますが、見ている方は毎週見ている間に、気づいたら太ってたって感じで
でも、当時一番多感な時。彼の殉職の回が一番悲しくて、部屋にこもって号泣した記憶があります
ラガーってホント「太陽の申し子」のような、底抜けに明るいキャラだったし、後輩ができてもそれは変わらず、一係のムードメーカーだったから・・・
「太陽」のサイトで交流のある方もおっしゃってますが、ラガーは死なせてはいけないキャラだったと。はぎおもそう思います。
その後、超クールな
デューク
登場。
1年の在籍で、唯一
「仲間をニックネームで呼ばなかった」
貴重な存在です。確かに考えてみれば、あだ名で呼び合う職場って変ですけど「太陽」ではそれが当たり前でしたからね。
そういう意味では「スコッチ」「ジプシー」以上にクールさを貫き通した方です。
「ボスが放っておかない」というのは、やっぱり変わらないところで、少しずつ打ち解けていきますけどね
今考えると、地味だったかもしれませんが、他のクール系とは違い、
「お坊ちゃま育ちだけれど、父親が蒸発し、再婚した母と義父とは上手くいっていない」
という、いい感じの「影」を持ったうえでの、クール・切れ者で・・・・そこが良かった。実は、今ファンです
「父親との再会の回」も、とっても素敵だった
のちに出てきますが、山さんがいなくなった後、その代わりを務めるような存在になっていきましたね。
少しでも疑問点を感じれば、常に「アンチテーゼ」を投げかける。
ブルース曰く、「なんでも事件にしたがる」って
そういう、微妙な「距離感」がいい緊張感を持ってて、よかったです
実は、最終回を3回残して、「転勤」という形で去っていくんですけど(スケジュールの都合で、ご本人も無念だったようですが)、この転勤の回も、はぎおにとっては「名作」の一つです。
で、やっと落ち着いたところで・・・・信じられないような
山さん
の殉職。
あ~もうびっくりしました
山さんが死んじゃうって・・・・ご本人の強い意志だったと思いますが、見る側としてはこれ以上のショックはありませんでした。山さんは死んじゃだめだよ~
山さんには遠縁の子供を引き取って育てている・・・というサイドストーリーがずっと続いていて、最終回も、事件はともかく、その集大成のような結末で。
しかも、仲間に囲まれてではなく、ボスと息子に電話をかけ、孤独に死んでいく・・・・らしいと言えばそれまでですが、あまりに切なすぎて。
もう、何度見ても涙なくしては見られません
と同時に、ボスの長年の「相棒」、一係の頭脳の不在・・・というのがどれだけ大きいか、後々感じずにはいられなくなります
個人的には、ボスとのやり取りが大好きでした。
時には「アイコンタクト」だけで。
なんというか、多くは語らないけれど、「お互いに心から信頼しきった関係」とでも言いましょうか・・・
「大人の男同士」・・・・カッコ良すぎました
で、デューク転勤の回に、すでに亡くなっている山さんの担当した事件が関わってきます。
写真だけの登場なのに、ものすごい存在感で、鳥肌が立ちました。
あのデュークにして「尊敬し、心の支えとしてきました」と言わしめるほど。
それだけ、一係にとって大きな「柱」だったんだと。
きっと、ご本人は完全燃焼されたんでしょう。
その後のビデオやDVDでの特典映像・メディアでの「太陽」に関する発言は、一切ないみたいですね。
露口さんに関しては、他の作品のなどでも数多く拝見していますが、はぎおにとっては、そういう「役者以外の面を見せない」部分=「山村精一」という人物とリンクしてしまうところです。
個人的にはここで、長さんに戻ってきてほしかったと思います。
そして、地井さんに「山さんがいなくなると聞いたときの当時の心情」を、ぜひ伺いたかったと・・・・・
その後、ボスはまた長期不在となります。(山さんがいなくなったことでショックを受けた)
で、登場するのが
橘警部
と
DJ
です。
橘警部はご存知渡さん。完全にピンチヒッターなんですが、絶対的存在のボス不在時の「太陽」を短期間でも引き継ぐ・・・と言う意味では相当プレッシャーだったと思います。
でもそこは、「団長」とは全く違う「強さと信念」で、引っ張っていただきました
そして、DJは、いままで長身のスマートな刑事部屋が、一気に「子ども」が登場したかのような小柄なキャラ
でも、演じる西山さんの、超人的な運動神経と、若干人を茶化すような口調(語弊ありかしら)と明るさで、ラガー亡き後少し大人しかった一係に「嵐」を呼ぶくらい盛り上げてくれました。
余りに短期間だったため、西山さんご本人も「不完全燃焼」だったそうで・・・・仕方ないこととはいえ、彼の活躍をその後も見たかったですね
(特に、一番苦手そうな「デューク」との絡みなんてね)
(まだ続く~)
デューク、私も結構好きなキャラです。
ただ、それまでのように、登場時に番組からの猛プッシュがなくて、結果的に視聴者に存在感を示せなかったのは残念ですね。
退場編も「さらば!デューク」でなかったのが悲しいです(T_T)
個人的には、「殉職刑事たちよ、安らかに」で、ラガーのお母さんに「後任の挨拶に伺っただけですから」と、さりげなく取り繕ったり、この頃はまだデュークに対して距離を置いていたブルが、「料理好きのあのお袋さんが……」と、自分にやるせない気持ちを吐き出すのを黙って聞いている姿に、デュークの人となりが垣間見えて、とても印象に残っています。
こんにちは。
本当にありがとうございます。
ずっと見ていたので、「新しい刑事」の一人だったのですが、今考えると、もっと押してもいいキャラクターでしたよね。
あの「一線ひいた」感じが、斬新だったのに。
あの転勤の回も、不思議で仕方なかったです。ラストカットもメインじゃないし・・・・
私は、「殉職刑事たちよ、安らかに」をリアルタイムで見て、ラガー殉職直後だったので、とても切なくなった記憶があります。 銀色のピエロさんがおっしゃるように、今見ると、デュークの「優しさ」が垣間見えますよね・・・