あまり聞いたことのない「ブローバイガス」ってナニ?
霧状にしたガソリンをエンジン内で爆発させますが、ピストンとシリンダのわずかな隙間から、クランクケースに漏れたガスがエアクリーナーを経由して再びシリンダ内に送り込まれますが、その時に出たガスがブローバイガスといいます。
再燃焼できなかった濃縮されたブローバイガスが液体となってドレンホースから排出されます。
このブローバイガスの液体が、アフリカツインは大量に出るのです。
アフリカツインに限らず、同じエンジンを搭載しているReble1100、HAWK11も同様にブローバイガスの液体が大量にでるそうです。
これはホンダドリームでも周知の事実で、本田技研工業に改善の要望が出されているそうです。
アフリカツインだと200km走って、ドレンホースに貯まるのが5cmほど溜まります。
例えばCB400SFだとドレンホースの長さは2cmです。
ツーリング仲間のCB400SBのドレンホースを見ても空っぽです。
それぐらい、アフリカツインのブローバイガスの液体が大量に出るのです。
最近はツーリングの2回に1回は、ブローバイガスの液体を抜くようにしています。
これを怠ると、エアクリーナー内がブローバイガスの液体でベトベトになり、空気が吸えなくなりますエンジンが吹き上がらなくなるのです。
ホンダドリームでも、よくこのケースで不調を訴える方が多いらしです。
このブローバイガスの液体を抜き取ることで回復するそうです。
エンジンの吹き上がりが悪かったり、エンジン周りが油みれになっていたら、一度、ブローバイガスの廃液を確認してみて下さい。
頻繁にブローバイガスの液体を抜き取るのも大変なので、ちょっと対策を考えてみました。
ドレンホースを延長してキャッチタンクを取り付けるのです。
ひとまず、チューブとキャッチタンク、ジョイントを用意しました。
こんな感じでキャッチタンクを取り付けます。
チューブを適度な長さにカットして、キャップの内側で抜け防止対策をしてエンジンガードに結束バンドで取り付けました。
クランクケースの横なので、接触しても高温にはならないので、大丈夫でしょう。
しばらく、様子を見ながら改良していきます。