麻生祐未さん、特Aの大ファンなんだよね。若いころから。
理由は、言わんでもわかるでしょ? 今回の2時間サスペンスの再放送は「特命おばさん検事!花村絢乃の事件ファイル」。シリーズ物で5作目だった。司法試験を受けずに、「3年以上政令の定める大学で法律学の教授、准教授を務めれば検事になれる」というルートでバツイチ後に検事になった変わりダネだ。司法試験で頭でっかちになり、保身第一の刑事とは違い、題名通り、そこらのおばさん感覚とおせっかいともいえる人情で事件を解き明かしていく。
今回は、親子の感情の機微が事件のナゾ解きのカギとなる。東ちづると南沢奈央親子は父親の死をきっかけにすれ違っていたが、ある殺人未遂事件に巻き込まれる。東は奈央が犯人と思い込み、警察に自分がやったと自供するが、奈央にとってはそれがまたうざい。実は、その裏には政治家と大企業の贈収賄という大きなネタがあるのだが、そちらは麻生さんの捜査からヒントを得てエリート検事の原田龍二が、解き明かしていく。オレは原田も好きな俳優の1人だ。
いつもの通り、2hものは怪しい人物がわんさと出て来るので、ストーリーはこれくらいにするが、麻生さんは母親の気持ちを必死に奈央に伝え、
おばさんらしい独自捜査で原田に協力しながら、贈収賄事件は解決する。小さなほころびが、悪どもの巨悪の露見につながったというわけだ。
おばさん検事はそれだけでは満足できない。父親の死の真実を語ることで東と奈央の関係修復にこぎつける。
実は、麻生さんも大学生の娘とちょっとした誤解から、わだかまりがあって悩んでいたというサイドストーリーもあったが、こちらの誤解もきれいに解消し、また仲良し母娘の生活に戻って行った。
要所では、高橋英樹や正名僕蔵らのサビの効いた演技が出てきてお話の楽しさも増す。いいシリーズだけど、もう4~5年新作はないんじゃないかな。
楽しませてもらいました。