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戦うミニ四駆ノベル ダッシュボーイ珍太

2008年01月11日 22時08分18秒 | ウェブノベル
ここは、血で血を洗うミニ四駆レース場。
5台のマシンが激しいレースを続けていた。
トップを走っていたのが、我らが主人公「珍太」!
彼は3カ月の雪山ミニ四駆地獄訓練を経て、このレースにのぞんでいた。
彼の愛車の名は「ビッグシング」NASSAが極秘で開発した新技術を搭載し、単三乾電池一本でゴビ砂漠を横断するパワーを持つ。

2位を走っていたのは、ライバル「メガネー」
ビリは、外国からやっきた「リチャード・ハナゲー」だった。

「ユーたち! ミーがビリなんて、ユルサナイヨー!」

リチャードが叫ぶと、彼のマシン「クレージーマイケル」に装備されていたバルカンが火をふいた!

悲鳴が会場に広がる。
リチャードの前を走っていたミニ四駆動のレーサーに弾が命中し、コースが赤くそまった。
血しぶきをあげて爆走するクレージーマイケル。

「ハッハッハーワレラ悪のミニ四駆帝国のマエニ敵ナンカイマセーン」

レースに勝つにはマシンのユーザーを殺る。
これが新世代ミニ四駆の掟だ!
観客にも多数の死傷者がでたようだが、こんなのはまだイイほうだ。
過去のミニ四駆レースでは、2000人ものミニ四ファイターたちが命を落としている。

リチャードは勝利を確信した時!

珍太とメガネーは…

「ナンダト!バカナ!」

健在!!!
依然2台のマシンは走り続けていた!


「はっはっはー、防弾チョッキさ!」

珍太とメガネーは、防弾チョッキを着ていたのだった!
だが、なぜかメガネーの顔色が悪い…

「どうしたんだ!」

最高のライバルを心配する珍太。

「すまねえアニキ…予算の都合でチョッキ半分だけなんだ…」

メガネーはマシンの自爆装置をセットし、クレージーマイケルへと突進をはじめた。

「俺とローター・ザ・ピンクの最後の舞台だ!!!!!」

ローター・ザ・ピンクの核融合電池が火を噴いた!!!
リチャードのクレージーマイケルを巻き込んでコースの後ろが大爆発を起こす。

「レース終了!! 勝者 珍太!!!」

戦いは終わった。
しかし、これは明日へのバトルへの第一歩でしかない。

木を紐で結び墓を作る珍太

「アディオス、メガネー。俺は世界を目指すぜ」

世界の平和を乱す悪のミニ四駆帝国を倒すために…
死んでいった戦士たちの仇を討つために…
彼の戦いは始まったばかりだった。

なんで珍太とレースのアナウンサーが無事なのかは聞かないで。
(実際のミニ四駆とはなんの関係もございません)

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