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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
* 和田山イノシシが ?!(023)
国道9号を走って秋の山景色を満喫していた。
和田山を少し過ぎたところで右に折れ、山の中に入った。
日本海に出る予定である。
紅葉も盛りは過ぎているが結構楽しめた。
車の通りも少ない寂しい山路であった。
しかし、その道路は日本海方面の道路に繋がっていると、
ガソリンスタンドの店員が
教えてくれてたので、その点だけでも、気が楽であった。
所々に[イノシシ注意!]の立て札が立ててあった。
そんな馬鹿なと気にもせず走っていた。
しばらく走っていると前方に小牛が見えた。
こんな山の中に牛がいるのかなと、
不思議に思いながら近づいてゆく。
小牛にしては小さいし毛がたくさん生えている。
気味悪くなって止まった。
その生きものも、私に気がついたのか、こちらを睨んでいる。
つづく
あ@仮想はてな物語 和田山イノシシが ?!(2/3)
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目と目が合ってしまった。
その瞬間、ヤツは、私の方に突進してきた。
ヤバイッ!
奴は猪だった。
奴が猪なら、こちらもイノシシ年生まれ。
今更Uターンは出来ない。
私は、すぐさまギアをセカンドに入れ方向指示器を点け、
ヘッドライトを、
遠距離と近距離用に交互に変えながら、
クラクションを鳴らし、
エンジンを最大に蒸かして直進した。
正面衝突する覚悟だ。
というのは建前で、実際は衝突寸前にハンドルを
左に切るつもりだった。
それしかないと、咄嗟に判断を下したのだ。
バリバリバリッ。
ピカピカピカッ。
つづく
あ@仮想はてな物語 和田山イノシシが ?!(3/3)
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大台が原で出会った雷のゴロッピ並みの脅しだ。
奴もびっくりしたに違いない。
10mぐらいの距離に近づいたとき、奴は急に止まったかと思うと、
コロコロコロと引っくり返って転がってきた。
奴も急ブレーキには弱いのだろう。
ハンドルをすばやく切る。
Sサヤカのわずか50cmぐらいの傍を転がっていった。
私は、ギアをトップまで上げ、その場を逃げ去った。
後ろで奴がどうなっているか、見る余裕もなかった。
心臓が首の近くまで、押し上がったようであった。
イノシシの 大突進を 迎え撃つ
わがバイクの フル回転
ち ふ
この項おわり
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