絵じゃないかおじさん

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あ@仮想はてな物語(逸話) 和田山イノシシが ?!(1/3)

2019-02-04 09:51:59 | 仮想はてな物語 

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 * 和田山イノシシが ?!(023)


 国道9号を走って秋の山景色を満喫していた。
 和田山を少し過ぎたところで右に折れ、山の中に入った。
 日本海に出る予定である。
 紅葉も盛りは過ぎているが結構楽しめた。

 車の通りも少ない寂しい山路であった。
 しかし、その道路は日本海方面の道路に繋がっていると、
 ガソリンスタンドの店員が
 教えてくれてたので、その点だけでも、気が楽であった。
 所々に[イノシシ注意!]の立て札が立ててあった。
 そんな馬鹿なと気にもせず走っていた。

 しばらく走っていると前方に小牛が見えた。
 こんな山の中に牛がいるのかなと、
 不思議に思いながら近づいてゆく。
 小牛にしては小さいし毛がたくさん生えている。
 気味悪くなって止まった。
 その生きものも、私に気がついたのか、こちらを睨んでいる。

つづく



あ@仮想はてな物語   和田山イノシシが ?!(2/3)


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 目と目が合ってしまった。
 その瞬間、ヤツは、私の方に突進してきた。

 ヤバイッ! 

 奴は猪だった。
 奴が猪なら、こちらもイノシシ年生まれ。
 今更Uターンは出来ない。
 私は、すぐさまギアをセカンドに入れ方向指示器を点け、
 ヘッドライトを、
 遠距離と近距離用に交互に変えながら、
 クラクションを鳴らし、
 エンジンを最大に蒸かして直進した。
 正面衝突する覚悟だ。

 というのは建前で、実際は衝突寸前にハンドルを
 左に切るつもりだった。
 それしかないと、咄嗟に判断を下したのだ。


 バリバリバリッ。
 ピカピカピカッ。


つづく



あ@仮想はてな物語   和田山イノシシが ?!(3/3)


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 大台が原で出会った雷のゴロッピ並みの脅しだ。
 奴もびっくりしたに違いない。
 10mぐらいの距離に近づいたとき、奴は急に止まったかと思うと、
 コロコロコロと引っくり返って転がってきた。
 奴も急ブレーキには弱いのだろう。


 ハンドルをすばやく切る。
 Sサヤカのわずか50cmぐらいの傍を転がっていった。
 私は、ギアをトップまで上げ、その場を逃げ去った。
 後ろで奴がどうなっているか、見る余裕もなかった。
 心臓が首の近くまで、押し上がったようであった。


  イノシシの 大突進を 迎え撃つ
   わがバイクの フル回転
                       ち ふ


             
   この項おわり



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