☆サンチャゴ巡礼2010 (出発地) Pilgrimage to Santiago 2010 (Starting Point)

ブルゴス大聖堂　Burgos Cathedral

巡礼開始前日（2010年4月26日）　1 Day before start date（Apr. 26, 2010)
出発地、ブルゴスにて　　At Burgos, Starting point
　

　ブルゴスは、エスティージャ・イ・レオン州ブルゴス県の県都で、人口17万人を擁し、巡礼道ではパンプローナに次ぐ大きな都市です。

　　ブルゴスの歴史を辿ると、レコンキスタ（国土回復運動）前線の城塞都市として、884年に建設されました。地名の語源は、“城(Burgos)で守られた土地”との事です。その後、1037年より400年余りの間、エスティージャ・イ・レオン王国のとして首都として栄えました。


　　私は、4月26日の朝8時半にマドリードを列車で出発し、12時40分にこの都市に到着しました。ところが、列車の駅は近代的な装いをしているものの、周辺は閑散としていて市街地からはかなり離れている様子です。

街外れにあるブルゴス駅　Burgos railway station distant from city center

　　スペイン語がチンプンカンプンの私は、ブルゴスの中心街に向かうにはどうしてよいか分かりません。ところが、列車から降りた乗客が、駅前に止まったバスに乗り込むのを見て、私もそのバスに乗り込みました。感は的中し、約15分程すると、市内中心部のスペイン広場と言う所に到着しました。予約していたホテルをその近所の通行人に尋ねると、親切にもそのホテルまで連れて行ってくれました。その通行人は、たまたまそのホテルの近くに住む地元の人だったのです。

　　言葉も通じない見知らぬ土地の一人旅、無謀な気がしないではありません。しかし、幸運の巡り会わせで、この日は目的のホテルに無事に辿り着くことが出来ました。

　　さて、ホテルにチェック・インするとすぐに市内地図を貰い、世界遺産にもなっているブルゴス大聖堂（サンタ・マリア大聖堂）に向かいました。商店街を通り過ぎ、アルランソン川の方角に歩いて行きました。この川を渡ると、中世の雰囲気を湛えるサンタ・マリア門がどっしりと建っていました。

アルランソン川　Arlanzon River


サンタ・マリア門　Santa Maria Arch

　　この門をくぐると、壮麗な大聖堂が現れました。この大聖堂は、スペイン３大カテドラルとも称されるゴシック寺院だそうです。13世紀初旬に建設が始まり、完成までに何と約300年も要したとの事です。

ブルゴス大聖堂　Burgos Cathedral

　　大聖堂の前は広場になっており、その一角に椅子に腰をおろして休んでいる巡礼者の像がありました。私も、これから巡礼の一員になるのだと言う思いで、心が引き締まりました。

椅子で休んでいる巡礼者の像　Statue of pilgrim relaxing on a bench

　　この広場では、これまでに巡礼を続けて来た人たちを見かけました。その中には、韓国人中年女性の姿もありました。親近感を覚え、簡単な会話を交わしました。しかし、歩くペースが違っているらしく、その後再会する機会はありませんでした。

　　この日は、大聖堂の左側に近いカフェテラスで昼食をしました。海鮮料理（メルルーサ）のメイン・ディシュ注文し、ビールで喉の渇きを癒しました。

お昼の食事 Lunch menue

　　大聖堂の見学時間は午後の部は４時からですので、昼食後暫らく大聖堂の近辺を散策しました。スペインでは、４時頃から午後の活動がスタートするのが常識の様ですが、日本人の感覚とはずれていますので、面食らうことがしばしばです。

　　スペインでも屈指の大聖堂内部を見学しましたが、その荘厳な祭壇の一端を示す写真をご覧下さい。

　
ブルゴス大聖堂内部 ①　Interior of Burgos Cathedral ①


ブルゴス大聖堂内部 ②　Interior of Burgos Cathedral ②


　　夕食は、ワインと共にラム・ランプの組合せで巡礼開始前夜のひとときを過ごしました。

夕食のひととき　Dinner menue

　　明日からは、いよいよ長い巡礼の開始です。