(写真:公式ホームページより引用)
数日前、この映画を観て来ました。
私は、今春エベレスト街道のトレッキングに行き、10日間かけてカラパタール山の中腹、標高約5300mの地点まで登り、そこから世界の最高峰・エベレストの雄姿を仰ぎ見て、とても感激しました。
このような経験もあり、実際に登山者がリスクに満ちたエベレスト登頂にチャレンジする姿、そしてとその様な登山者にしか見ることができない景観に大きな興味があり、この映画を鑑賞することにしました。
映画でも、私が実際に歩いたエベレスト街道の風景が描写されており、とても懐かしく思いました。しかし、ベース・キャンプから先のコースは全く未知の世界であり、興味津々で鑑賞しました。
3Dの眼鏡をかけて画面を見るのは初めてでしたが、優美さと荒々しさを見せるエベレストの立体的な景観は、とても素晴らしいものでした。また、雪に覆われた急傾斜の斜面を一歩一歩登って行く登山者の姿、深く切れ込んだクレバスに架けられた梯子を勇ましく渡って行く光景など、スリルに満ちた臨場感を味わいました。
映画『エベレスト 3D』 特報
ストーリーは、1996年に発生したエベレスト史上最悪と言われる遭難事故の実話を映画化したものでした。
映画は、エベレスト登山ツアーに参加する人々が集まって来る場面から始まります。ツアーを企画したのは、“Adventure Consultants”と称するニュージーランドの登山ガイド会社です。登山チームのリーダーとなるのは、ガイド会社のロブ・ホールと言う人物です。彼は、それまでにエベレストを4度極めた経験を持つ、ニュージーランドの登山家です。
クライアントとして集まったのは、病理学医で登山経験の豊富なアメリカ人のベック・ウェザース、かっての郵便局員でエベレスト登頂を夢見るアメリカ人のダグ・ハンセン、エベレストの頂きに立つことにより世界7つの最高峰登頂が完了する日本人女性、難波康子などです。
他にベース・キャンプで指揮を取るチーム・マネジャーとしてヘレン・ウイルトン、更に、この登山を取材するためにジョン・クラカワーと言うアメリカ人ジャーナリストも同行しています。
一行は、ルクラから登山を開始し、ベース・キャンプを経由して、何とか第4キャンプまで辿り着きます。その後、頂上に向かう途中でベックは視力を失い落伍しますが、他の全員は多大な苦難に直面しながら、頂上に到達しました。しかし、下山中に強烈なブリザードに襲われ、滑落したり凍死したりしてして、命を失ってしまいます。但し、ベックは、手足が凍傷に見舞われるものの、奇跡的にただ一人ベース・キャンプまで戻り、そこに迎えに来てくれたヘリコプターに乗って病院に運ばれ、一命をとりとめます。
尚、この物語は、この登山チームに同行したジョン・クラカワーが書いた"Into Thin Air"と言うタイトルの次の著作が原典となっています。
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