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10月10日、参議院埼玉区の補欠選挙が始まりました。
台風19号で被災を受けた千葉県民も茨城県民も埼玉の投票率がどの程度のレベルなのかみているそうです。
上田きよし候補vs立花孝志候補の一騎打ちの様相を呈しています。
上田きよし候補を応援するのは、自民・立憲・国民など与党と野党の連合陣営??
不思議なことに表面では対立を見せる与党と野党が手を組むんですね。
この馴れ合い候補に対し、義憤にかられてただ一人戦いを挑んだのがかの新聞TVで悪名高き(?)N国党・立花孝志候補。
おそらく立花氏は負けを覚悟・討ち死に覚悟で出馬したようです。
考えてみると、参議院補欠選挙で、与党と野党が手を組んで一人の候補を支援するというのは、国民の一人として腑に落ちないのは当然かもしれません。
他の地方議員選挙でも、与党と野党が同じ候補を支援することがよく見られますが、意味不明です。
なにか与党にも野党にもバカにされたような気持ちになるのは自分だけでしょうか。
これを取り上げて、立花候補は、どちらもそれぞれの既得権益があって自分の利益があるからだと指摘しています。
つまりは、与党も野党もNHKクローズアップ現代のやらせ番組作りと同じやらせ手法を使っているということでしょう。
与党は与党で政権側での既得の利益を得る一方で、野党は野党でこれも支援団体から既得の利益が受けられるという構図のようです。
言われてみれば、確かに立花候補の指摘はスジの通った理屈となりそうです。
それはさておき、投票率を上げる方法について行動経済学の立場から面白い研究があるのでここで引用しておきます。参考になるかどうかは選挙陣営と法律家の判断次第ですが。
投票率を上げる心理学的考察については、メンタリストのDaiGo氏のYoutubeを見てもらうこととして。
☆カピバラは立花孝志候補のゆるキャラのようです。
この研究は、イスラエル系アメリカ人のダン・アリエリー教授によるもので、なかなか興味深いものがあります。
ざっくりとまとめると、
①区切られた地区の住民としての誇りや責任感を刺激する方法、
②投票所から出てきた人だけにシールを配布したり、特定のスタンプを押してあげる方法
③子供利用する方法・・・子供を集めて投票所に行くのは名誉なこと、あるいは投票に行かないと大人として恥ずかしいと親を説得するようにしむける
などです。
無党派層の投票率が上がれば、これまで政治の流れが変わり易くなるのは、政治の歴史から明らかです。
さてどこまでいけるのか。
興味深いものがあります。
ここでカナダ人の18歳の少女が、病院のベットから総選挙の投票を初めておこなったというニュースが入ってきました。
彼女は、4日前に激痛を感じて入院し、余命数カ月の末期がん宣告を受けたそうです。
最初で最後の投票になるかも知れません。
タイトル写真の少女がそうです。
「私は初めて投票しました。あなたは投票に行きますか。」
写真の出典元。
↓
https://www.iheartradio.ca/610cktb/news/young-woman-with-terminal-cancer-urges-canadians-to-vote-1.10092149
『行動経済学で投票率をアップできる?
――今後、行動経済学が応用されるべき分野もあると思います。例えば、選挙の投票率を上げたいという時、行動経済学的に解決する方法はあるのでしょうか。
ダン 今、投票率は広い地域別に測っていますが、例えば通り1つのような小さな区分で測ってみてはいかがでしょうか。「うちの通りは投票率が低いな」となると、みんな何となく責任感を覚えるので、投票に行くのではないでしょうか。
また、投票した人にだけ配るシールを作ってはどうでしょう。先ほど触れた外部に対してのシグナルということで、投票に行っていない人に対してもアピールする効果があると思います。
子どもを使うという考え方もあります。子どもが関係すると人々は理想主義的になるので、例えば、すべての子どもに両親が誰に投票したのか聞かせるようにする。お父さんやお母さんはもし投票していなかったら罪深く感じるので、行くようになるのではないでしょうか。
これは違法かもしれませんが、選挙に行った人の中から何人かに1億円が当たるという懸賞にするのも1つの手かもしれません。そして、「懸賞に当たっても、投票していないとお金はもらえませんよね。その時、あなたはがっかりするでしょうね」と電話をかけたら、後悔したくないがために投票に行くようになるのではないでしょうか。』 (ITmedia ビジネスオンライン)
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1112/14/news012_4.html
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