11月25日(金)イ・ムジチ合奏団
サントリーホール
【曲目】
1.ボッケリーニ/ドイツ舞曲
2.モーツァルト/セレナード ト長調 K525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」~ロンド
3.レスピーギ/シチリアーナ
4.パガニーニ/ヴェネツィアの謝肉祭OP.10
5.チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調Op.48~「ワルツ」
6.作曲者不詳/ヴィート・パテルノステル編曲/タランテラ物語
7.ファリャ/「はかなき人生」より「スペイン舞曲」
8.ピアソラ/リベルタンゴ
9.モンティ/チャルダッシュ
10.ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲集「四季」
アンコール:
1.ロッシーニ/ボレロ
2.バッハ/アリア
3.ドヴォルザーク/ワルツOp.54-4
4.ヴィヴァルディ/弦楽のための協奏曲「コンカ」より
【演 奏】
イ・ムジチ合奏団
ソロVn:アントニオ・サルバトーレ、アントニオ・アンセルミ(4のみ)
「ヴィヴァルディの『四季』=イ・ムジチ」と言うほど1960年代、イ・ムジチの「四季」は空前のベストセラーをもたらし、「四季」をここまで有名にしたわけだが、それから半世紀あまりたった今でも、イ・ムジチは世代交替を重ねながら度々「四季」を引っ提げて日本にやって来る。
「イ・ムジチの『四季』、一度は生で聴いてみたいナ、ま、でも次でいいか…」来日の度にそう思い続けて来たが、遅れ馳せながらとうとう今回初めて生を聴いた。クラシックファンを自称して、今までイ・ムジチの「四季」を生で聴いていないなんて、罪かも知れない。
初めてイ・ムジチの「四季」に生で接した印象は… 「四季」の元祖を聴いた、という気分。今ではモダン楽器の合奏団でもピリオド楽器の奏法を取り入れるところが多い中、イ・ムジチは脈々と半世紀前から自分達のスタイルを現在まで守り続けていた。実のところ、イ・ムジチの「四季」はレコードやCDも持っていなかったのだが、「春」の冒頭のチェンバロが弦を模倣するフレーズからして何故か記憶に深くインプットされている。自然でオーソドックスなヴァイオリンソロの語り口が妙に心地良い。拍に素直に乗ってくるトゥッティが安心感をもたらしてくれる。記憶の奥底にあるこの曲のイメージというのは、やっぱりイ・ムジチなんだな、と感じる。
ピリオド楽器でのいろいろなアプローチの多くが、音楽の奥底に潜むスピリッツのようなものを引き出そうとするのに対し、イ・ムジチは音楽全体が醸し出す空気、具体的には季節感の肌触りのようなものを出す。そこには磨きぬかれた落ち着きのあるアンティーク家具のような魅力がある。つややかな弦の美しい音色にそうした家具の持つ温もり、深み、光沢、更にその上に飾られた生花のような新鮮な魅力も感じた。
前半の名曲ピースのオンパレード、サービス満点のアンコールの数々は、取り立ててコメントするような演奏とは思わないが、アントニオ・アンセルミが唯一ソロヴァイオリンを受け持ったパガニーニの鮮やかな名人芸や、ピアソラ等々多彩なプログラムはお客の受けは良い。こうした客を楽しませる精神も、息の長い人気の秘訣の一つなのかも知れない。サントリーホールはほぼ満員、しかも年齢層も幅広い。全国ツアーもきっと盛況であろうことを思うと、イ・ムジチの人気は世代を越えてこれからも続くのだろう。
サントリーホール
【曲目】
1.ボッケリーニ/ドイツ舞曲
2.モーツァルト/セレナード ト長調 K525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」~ロンド
3.レスピーギ/シチリアーナ
4.パガニーニ/ヴェネツィアの謝肉祭OP.10
5.チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調Op.48~「ワルツ」
6.作曲者不詳/ヴィート・パテルノステル編曲/タランテラ物語
7.ファリャ/「はかなき人生」より「スペイン舞曲」
8.ピアソラ/リベルタンゴ
9.モンティ/チャルダッシュ
10.ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲集「四季」
アンコール:
1.ロッシーニ/ボレロ
2.バッハ/アリア
3.ドヴォルザーク/ワルツOp.54-4
4.ヴィヴァルディ/弦楽のための協奏曲「コンカ」より
【演 奏】
イ・ムジチ合奏団
ソロVn:アントニオ・サルバトーレ、アントニオ・アンセルミ(4のみ)
「ヴィヴァルディの『四季』=イ・ムジチ」と言うほど1960年代、イ・ムジチの「四季」は空前のベストセラーをもたらし、「四季」をここまで有名にしたわけだが、それから半世紀あまりたった今でも、イ・ムジチは世代交替を重ねながら度々「四季」を引っ提げて日本にやって来る。
「イ・ムジチの『四季』、一度は生で聴いてみたいナ、ま、でも次でいいか…」来日の度にそう思い続けて来たが、遅れ馳せながらとうとう今回初めて生を聴いた。クラシックファンを自称して、今までイ・ムジチの「四季」を生で聴いていないなんて、罪かも知れない。
初めてイ・ムジチの「四季」に生で接した印象は… 「四季」の元祖を聴いた、という気分。今ではモダン楽器の合奏団でもピリオド楽器の奏法を取り入れるところが多い中、イ・ムジチは脈々と半世紀前から自分達のスタイルを現在まで守り続けていた。実のところ、イ・ムジチの「四季」はレコードやCDも持っていなかったのだが、「春」の冒頭のチェンバロが弦を模倣するフレーズからして何故か記憶に深くインプットされている。自然でオーソドックスなヴァイオリンソロの語り口が妙に心地良い。拍に素直に乗ってくるトゥッティが安心感をもたらしてくれる。記憶の奥底にあるこの曲のイメージというのは、やっぱりイ・ムジチなんだな、と感じる。
ピリオド楽器でのいろいろなアプローチの多くが、音楽の奥底に潜むスピリッツのようなものを引き出そうとするのに対し、イ・ムジチは音楽全体が醸し出す空気、具体的には季節感の肌触りのようなものを出す。そこには磨きぬかれた落ち着きのあるアンティーク家具のような魅力がある。つややかな弦の美しい音色にそうした家具の持つ温もり、深み、光沢、更にその上に飾られた生花のような新鮮な魅力も感じた。
前半の名曲ピースのオンパレード、サービス満点のアンコールの数々は、取り立ててコメントするような演奏とは思わないが、アントニオ・アンセルミが唯一ソロヴァイオリンを受け持ったパガニーニの鮮やかな名人芸や、ピアソラ等々多彩なプログラムはお客の受けは良い。こうした客を楽しませる精神も、息の長い人気の秘訣の一つなのかも知れない。サントリーホールはほぼ満員、しかも年齢層も幅広い。全国ツアーもきっと盛況であろうことを思うと、イ・ムジチの人気は世代を越えてこれからも続くのだろう。
色々な演奏会に行かれてるんですね。
すごいなぁ(^^ゞ
私も勉強のため、少しでも多く、生の音楽をききたいなぁーなんて思います。
生の演奏会はいいですよぉ。いっぱいいい演奏を聴いて、うちのブログにも感想書きこんで下さいネ。
こちらの方がHPのトップなのですが、ブログも載せてます(^ー^ゞ平気なはずです♪♪一応メインはブログです(笑)
コメントやBBSにでもお待ちしてます♪