PENTAX K-7持ちなので、K-5については、自分が唱えている「1台ずらしの法則」で、本来であればパスする機種の筈なんです。しかし、例の高感度性能を始めとしてSONY製1600万画素CMOSセンサーが極めて優秀と言うこと、ライブビューのコントラストAFの笑っちゃう位の高速化などボディのブラッシュアップも怠りなく、更に、PENTAXの場合は、K10D→K-7のボディ更新ラインとK20D→K-5の絵作りの中身更新ラインを交互に繰り返しており、ちょっと購入タイミングをずらそうと思っていたのは事実です。
ただ、K-7そっくりのK-5をそのまま買うと、使用時に混乱を起こしそうなのも事実で、とある期待を胸に、黒のK-5へ中々手を出さず終いでおりました。
そして、期待通りに出たのは、K-7でもあった限定1500台の銀モデルのK-5 Limited Silver。私が持つsmc PENTAX FA Limitedシリーズと同色の銀で塗装されたマグネシウムボディで、K-7 Limited Silverよりもボタン類まで銀にするなど、より銀化が進んでいるので、資金繰りが厳しければキャンセルすれば良いやと、キャンセル可能な地図亀ことマップカメラへ発注。
その後、例の大地震で環境が一変してしまいましたが、だからこそ経済を廻さねばと、K-7から外せば良いと思っていたバッテリーグリップD-BG4まで発注してしまいました。ただ、バッテリーグリップは黒なので、銀が少なくなり、パンダ化が進んでしまったのは致し方ないところ。ところが、そのオプション発注の際に、PENTAXファッションストラップのキャンパス地を発注したら、これが地雷となり、メーカー取り寄せでストラップが届くまで全部の発送が遅れる事態に。だったら発注せずに、ヨドバシの店頭にある奴を買ってくれば良かった・・・。
そんなこんながありつつも、先週木曜日に到着し、フォーカシングスクリーンの交換やら、拡大ファインダーのO-ME53の取付、K-7の充電済みバッテリーを使ってファームウェアをVer. 1.0.2から1.0.3へバージョンアップし、更にK-7を手本に、デフォルトから設定を変更して、K-5用のバッテリー2個を2日掛けて充電。

撮影:Panasonic DMC-FX500
で、早速、土曜日に出かけてと思ったものの、蒸気機関車関係は、真岡鉄道は漸く復旧したところでSLを動かすどころではなく、秩父鉄道のパレオエキスプレスは大地震の被害を鑑みて運休、流石にテスト撮影で大井川鉄道まで出かける気にはなれずに断念。じゃあ、羽田空港の離発着をと思ったものの、土曜は強風で断念。実は、昔、強風下で晴海埠頭入港の海外軍艦を撮影していたら、ゴミが沢山入ってきた上、ハードコンタクトが吹っ飛ばされて行方不明になった経験があり、とても撮りに行く気にならない。
それで、今日になり、風が収まってきたので、城南島海浜公園へ出撃してみました。
装備は、SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6 DG HSM+K-5 Limited Silverと言う、見た目に不釣り合いな組み合わせ。なお、SIGMAの120-400mmは、初期ロットなので、OSエレメントが固定されている光学式手振れ補正がないタイプ。次のロットからOSを搭載してきて、ボディ側に撮像素子駆動式手振れ補正が有るとは言え悔しがったのはナイショ。
で、使ってみた訳ですが、11点AUTOでAFを使うとピントは中々の精度で、カラーノイズが少ないのはGoodでした。K-7でも、同程度のピントがしっかりした写真も撮れるのですが、K-5と比較すると精度が悪く、歩留まりは落ちる感じですし、何より暗部のカラーノイズが気になるところ。ただ、中央部1点測距にすると、その測距点のみでセンシングして、周辺の測距点はセンシングせずにフォローしないものだから、途端にピントが甘くなるのはK-7と変わらず、そこは残念。その点では、やはり観音様に一日の長があるなという感じです。
操作については、ほぼ全く同じなので、違和感が無さそうに見えて、背面液晶の文字のフォントを変えているので、プレビュー画像とかを見ているときは違和感が凄いです。
次は、鉄道でK-5 Limited Silverを試してみたいところですが、関東の蒸気機関車が軒並み運休しているしなぁ・・・。