ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

スタバのコーヒーで仕事

2011-04-04 | 仕事関係

画像/ハトなり。首をかしげる動作にはどういった意味があるのか。春ですねぇ。



■ 事務所がようやくそれらしくなってきた。というのも、カーペットなどの内装を軽くやってからデスクなどを購入したまではいいが、応接セットがなかったので、プチ応接セットを買った。私の事務所は50平米ほどだが、小さな倉庫も入れて実質は40平米あるかどうかというところなので、対面できるモダンなソファセットを置こうと計画していたのだが、けっこう狭くなりそうなのでやめておいた。

入居して1ヶ月ほど経ったが、細かいところに気がつくようになると色々見えてくる。
このビルは比較的新しく、よく古北地区の日系企業が多く入っているような古めのビルよりはだいぶいいビルなのだが、どうも物業(管理室)の管理が行き届いていない。というか、日本人目線でチェックしていくと、まだまだできることがたくさんあり、テキトーに管理していると判断されても仕方ないところが目立つ。

私が入居しているフロアの廊下のカーペットに、なぜか黒い線がビーッと描かれていたというか、何かを無理やり引っ張ってついてしまったような黒い線が目立っていた。その線は10Mくらいあったので、私はどうしてもそれが気になって、管理室に修繕するように言ったら、「無理です」とか「消せません」だとか、泣く子も唖然の必殺技「没办法(仕方ないです)」などなど、試しもしないうちにどんどん言い訳が出てくる。

しかし、中国語でも相手の道理の無さを指摘して論破できるまでになった私は、そう簡単には負けない。10分ほど言い合った末、できるだけやってみるとの反応を得た。毎度疲れさせてくれてありがとう。その1週間後、ようやくカーペットがきれいになっていた。黒い線のあった箇所だけ剥がし、同じデザインのものを新しく敷設したようだ。同じものとはいえ、そこだけ新品なので周囲と少し差が目立つが、前の状態よりずいぶんいい。

ちなみに、事務所入り口の鍵にはカード認証式キーを導入した。これは、いちいち鍵で開閉しなくてもいいという利便性を考えてのことだ。事務所だと、配達物やトイレだとか少し出るとかでドア開閉が意外と多い。この機種を選んだポイントがもうひとつあり、それは、この認証システムはアメリカ開発のもので、高精度の指紋認証を備えていることだ。

別に指紋認証を導入する必要があるわけではないけれど、カードを忘れたりしたとき、手ぶらでも文字通り手だけはあり、当然その手には指がいつもついているので、事務所に入れないということをほぼ100%防止できることになる。機械が壊れたら開けられないだろうと言う人がいるかもしれないが、それはどんな機種でも同じことなので、考えても仕方のないことだろう。ちなみに、セキュリティ対策としての指紋認証は特別高度なものでもなく、突破できる方法もある。カードを完全に管理できるのであれば、カードのみのほうがまだ安全かもしれない。

今回、事務所のPCディスプレイを2台買ったわけだが、PHILIPSのものにした。色々見てみたが、PHILIPSのディスプレイはデザイン性に優れており、しかも価格もだいぶ競争力があるので魅力的だ。買ったのはフルHDの23インチLEDディスプレイだ。薄いということはわかっていたけれど、物が来てみて実際を見たら驚くほど薄い。幅がなんと1.29cmしかないので、従来のものと比べるとペラペラだ。枠も少しだけRのあるスクウェアタイプでかっこいい。しかし、なぜ薄いとクールな感じになるのか、そこのへんの理屈はよくわからないが。

なぜPHILIPSの製品はよいデザインのものが多いのか。他メーカーより頭1個くらいは出てる感じだ。気になって調べてみると、やはり社内にデザイナーを多くかかえていて、この工業デザイン分野でパイオニア的存在のようだ。また、そのデザイン性も高い評価を得ていることがわかった。上海に来てからなんとなく気づいていたが、日本でのPHILIPSと海外でのPHILIPSが扱う製品はわりと違い、半導体製品や医療機器、そしてもちろん家電分野でかなりの勢力を持っていることがわかる。日本だと髭剃りのシェーバーやコーヒーメーカーを連想する人が多いのではないだろうか。

今日、中国では清明節という墓参りの時期で休日だ。しかし私は仕事があるので出勤している。ビルのすぐ近くにWAGASなど3軒ほどコーヒーが飲める店があるが、うちのビルにはスターバックスがあるので、いつもスタバのブレッドコーヒーを頼んでいる。

今日もスタバに行ってブレッドコーヒーを注文した。出来上がりを待ちつつ厨房を見ていると、何やら研修をしているではないか。フラペチーノのような飲み物を作り、周囲のスタッフに「これ、味見して!」と言っているが、1つしかないので遠慮しているのか誰も手をつけようとしない。私は冗談半分で「私が味見してあげるよ」と言うと、「どうぞ!試してください!」と意表を突く返答が。ありがたくいただいたそのドリンクは、キャラメルフラプチーノだった。5月から再登場させるので、作り込んでるところだと言っていた。

しかし、これが日本のスタバなら「申し訳ありません。お客様にご提供できるものではありませんので…」などと、他の客のことも考えて丁重に断られていたに違いない。とにかく真面目で固い対応になりがちだ。それはそれでもちろん正しい対応なのだろうが、先の上海のスタバ店員のようなスマートな対応もまた気持ちのよいものだと思った。これは中国だからということではなく、アメリカなどでもあり得ることかもしれないが、中国人のよさはこういうところでも垣間見ることができるのが嬉しい。

私は日本も大好きだが、中国の、そして中国人のもっともよいところというのは、朗らかさにあるような気がしてならない。おそらく、どこに国に住んでも経済的にはどうにでもなるだろう。ある国に住んだとき、そこでいくら稼いで何をしているかはそれほど問題でないばかりか表面上のことであり、本当の問題は、自分の心が温かくなっていくのかどうかということではないだろうか。

いただいたフラペチーノは私にとって少々甘すぎるのだが、冷たいドリンクにも関わらず、心が温かくなったのは、そのような対応をしてくれる一人ひとりの中国人のおかげと言うほかはないだろう。
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なにやら忙しい3月

2011-03-09 | 仕事関係
今月はけっこう忙しい。それと言うのも、家の引越しにオフィス入居とビザ更新が被っているからだ。それでもって、春節のとき、取引先の大型連休により私の仕事を溜め込まざるを得なかったことで、今だにその影響が続いている。今年に入り仕事量がわりと増えたこともあり、仕事のペースをなかなか通常通りに戻せないでいる。

早いところ山を崩して消化させ、通常業務以外のことを改善していきたいとろだけど、オフィス稼動後にはすっきりしそうだ。今年から始める予定だった新事業君にも、この影響により、横のほうで静かにお座りをしてもらっている。新しい事業も大いにやる価値があるので非常に楽しみだが、今は大人しくしていてもらおう。

オフィスのほうだけど、やっと内装業者を選定してカーペットを施工してもらった。内装と言ってもそんなに大したことはしないのだが、他には出入り口のガラスのドアとドアのカード式キーがある。それと、会社の看板というかロゴだが、ガラスを入り口付近の壁一面に設置して、その上からロゴなどをつける。こういうのは、格好をつけるためというか、前の入居企業のロゴ剥がし痕などで、壁が少し破損しているので、それを隠すためにやるのだ。

内装業者3社に来てもらい、相みつをしてみたが、最初の業者の半額近くで契約することに成功した。オフィスの内装ってのは初めての経験なので、勝手がいまいちわからなかったが、経験してみると楽しいものだ。内装ではないが、オフィス用のネット回線というのは噂どおり家庭用よりかなり高く、一番安い2Mでも1ヶ月580元もした。光回線でも通したいなぁなんてお気楽に考えていた私にとっては、「我的天~」な出来事だった。オフィスでネット回線を契約しなければどうしようもないので、しぶしぶ契約したのは言うまでもないが。

ウチにはそんなにお客さんが来る必要がないので、内装関係は色々と自己満足のためにやっている。お客さんが来る来ないに関わらず、せっかく家から環境を変えてやるのだから、ある程度納得できる気持ちのよいオフィスにしたい。で、デスクとイスはIKEAのオフィス向けのもので、求めていたものに近いものがあったのでそれを買った。日本企業の岡村家具なども見たが、ちょい高いのでやめておいた…。

家具類に関しても、中国製はまだまだだめだ。これはなかなかいいなぁというものは、ほとんど香港だとか台湾やシンガポール企業のデザインで、中国大陸企業製のデザインはまずなにかがおかしい。その原因は、おそらくデザインや色彩のバランス感覚なんじゃないかと思っているが。

それで、とりあえず今週中に家とオフィスのことを済ませる予定だ。明日、荷造りして明後日の午前に家の引越しを完了させ、午後からはオフィスの引越しへ。オフィス用に新しくパソコンを買ったので、それを引越し日の午後配送にしてもらう。これで、午後にデスクとイス、それにパソコンが来る手はずになる。でも、パソコンは午後のいつくるかわからないので、それまでは既存のものを持って行って仕事をしようかと思う。

今回買ったパソコンはデュアルディスプレイにした。文字の如く、一つのパソコンで二つのディスプレイを使うことだが、このほうがかなり仕事の効率が上がるようなので、私もそうすることにした。今の状態は、メールソフトとブラウザ、いくつものアプリケーションを同時に開いての作業なので、切り替えショートカットを駆使していても少し面倒だし効率が悪い。デュアル化での仕事が楽しみだ。

とまあ、こんな風に色々進行させながら仕事をしていると、けっこう時間が足りなくなる。早く落ち着いて仕事をするようにしないとなぁと思う。事務所開きを祝って、爆竹をやれという友達もいるけれど、けっこうオフィス街みたいな感じなので、保安に怒られそう。爆竹って感じじゃないかな。ま、引き続きがんばります。
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いよいよオフィス稼動へ

2011-02-20 | 仕事関係


画像/今回借りたビルのエントランス。気分も新たにして仕事に取り組みたい。


■ ようやくオフィスを借りることができた。26階建ての築浅ビルだが、40平米ほどの小さい部屋もいくつかあったので、予算的にも私にはちょうどよい物件だった。借りたのはいいが、カーペットを敷きつめるのとデスクなどを買わないといけないので、実際の稼動は3月初めくらいになるだろう。

オフィスの近くに家を借りた。ビルから歩いて3分なので楽々。これからは家で仕事をする必要もなくなるので小さめでいいと思い、1LDKで60平米くらいのところ借りた。家で仕事をしていると言うと、いいなぁとか何だとか言われるときがあるが、どうもメリハリがつかない。仕事を放っておいて遊んでいるということはないのだけど、家はやっぱり家だし、オフィスという感じはしない。

商品在庫の問題もあるが、やっぱりメリハリをつけるためにもオフィスビルに入居したほうがいいと思った。商品在庫だけの問題なら、安い部屋をもうひとつ借りて、そこを倉庫にすればいいかもしれない。でも、仕事は家なわけだ。安い部屋と言ったって、ある程度コストはかかるから、それならば、もう少しお金を出してオフィスビルを借りてしまったほうが気持ちがいいと考えた。

このビルの1階にはスターバックスが入っているので、いつでも美味しいコーヒーが飲めるし、トイレもわりときれいなほうだろう。それに、部屋の外側は一面窓になっていて、もちろん開閉もできるので気持ちがいい。目の前にはデパートもあるやらで、私にとってはなかなかいいところを見つけたと思う。また、静安寺にもタクシーで1メーターなのがうれしい。

今回、オフィスを借りたことで、たしかにランニングコストは上がったわけだが、今までのコストがスマート過ぎただけとも言える。それに、コストが上がったということを、「もっと稼がないと」という意識へつなげ、売り上げ向上に結びつけるようにしたいと思っている。
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今年は成長期に

2011-02-09 | 仕事関係

画像/2月7日初五、午前0時からの花火。この日と春節初日は花火と爆竹で戦場のような騒音です。私の部屋の窓の目と鼻の先、5メートルほどしか離れていないところで何回も何回も炸裂。見渡す限り、そこらじゅうで打ち上げまくるので圧巻。外に出たら怖いぜよ…。この日は恒例のお金の神様が来る日ということで、春節初日よりも激しい花火と爆竹が轟いていた。通称「迎財神」の日。



■ 会社の成長段階は、エンジンオン→助走期→離陸期→上昇期→安定期に分けられると思う。私のビジネスは、今の段階では離陸期を無事やり過ごして上昇期に入っている。今年に入ってからさらに受注が増えた。1月は普段の2倍、2月もすでにいつもの2倍以上の勢いだ。これは嬉しいことなのだが、オフィスはもう少ししたらと考えていたので、あんまりのんびりもしていられなくなってきた。オフィス入居も早くしないとだが、今後の課題としてはこんな感じか。


・法人化
・在庫管理方法の改善
・従業員の雇用
・受注・発注管理システムの改善


これから法人化ってことは、現在は個人事業みたいなものだが、これでは中国の領収書が発行できない。私の顧客のほとんどは日本の個人や大学関係、その他企業なので、中国の領収書を出す必要というか、求められる機会はゼロに等しい。そりゃそうだ。中国の領収書なんて貰っても困るだろうに。

しかし、たまに中国の領収書を発行する機会もあるし、日本向け領収書にしても会社名が中国企業でなければ不自然だ。どうしているかと言えば、知人の会社名を借り、領収書も発行してもらっている。こんな方法なら日本でもやれなくないだろうが、まあその他イロイロ、中国でビジネスをやる場合は様々なシーンで融通を利かせ、対応することが前進への重要な要素だと思っている。まあ、稼ぎによって順々に環境を整えていくのがリスクが少ないと思う。最初から法人を作ったってダメなものはダメだろう。

中国で法人を設立する場合、董事长と呼ばれる、日本での代表取締役の上に位置するような存在を置かなくてはならない。この董事长というのは、内資企業においては中国人しかなることができなく、日本人が内資企業を設立をしようとしても総経理(社長)にしかなれない。日本人は、営業許可書に氏名が記載される法定代表人になることはできるのだが、それと董事长になるということは違う。

董事长は会社を動かす権利があるので、下手に人選を間違うと会社乗っ取りなどのトラブルに発展しやすい。このことから、「中国人に騙された」として失敗する人も少なくないようだ。中国内資企業設立は日本人の私一人では実現不可能なので、董事长を誰にやってもらうかで悩んでいた。信頼に値する友人がいるのだが悩む。

なにをそんなに悩むのかと言えば、それはやはり日本人と中国人の思考回路の違いに対してだろう。上海に来てからの3年間、信用を失墜させる行為をたくさん見てきた。基本的に、中国人ホワイトカラー層には優秀な人が多く、すごいなぁと思わせられることも多々あるのだが、一方で信じられないくらいの言動をすることもわりとある。しかし、その「信じられない」のうち、おそらく3割くらいは、お互いの思考回路がかみ合わないだけのことで、倫理的には問題ない場合もわりとあると思う。

事実、「信じられない」という出来事は、この3年でずいぶん減ったというか、そういうものとして学習した結果、だいぶ異文化への適応力が上がったと思う。たしかに日本人は素晴らしいものを持っている。サービスや心遣いにおいては世界一を自負していい。この点は、日本人に勝てる国はないだろう。しかし、だからといって中国人のやり方が間違っているとは必ずしも言えない場合もある。間違っているとすれば、日本人の目線でしか見ることができないその見方ということも十分あり得るのだ。

日本人から見た中国人というのは、うるさくて落ち着きが無く、思慮浅く狡猾なイメージがあるかもしれない。色んな人がいるのは確かだが、まあ事実はそんなに間違っていない。だが、彼らにそういう傾向があるのは、その一つひとつに理由がないわけでもない。

うるさいのは、人口が多く比較的大きな声で喋らないと不便だ。また、口論において大きな声のほうが有利な場合も多い。落ち着きがないのは、穏やかな日本と違い、戦いと裏切り、自国の政府すらも信用できない歴史を繰り返してきた中国人の記憶がそうさせている可能性がある。思慮が浅いのは後先考えないということでもあるが、その反面、実行や行動のスピードが速いという利点があり、考えすぎない性格であるとも言える。狡猾というのは、智謀策略に長けているというか、自分を守り、戦わずして勝つための思考である、ということも言える。

こうして中国人を掘り下げてみると、よいところも色々と見つかる。しかし私は、それらの要素よりも、中国人の持つおおらかさというか、朗らかさが好きだ。これは、ビジネスとは直接関係ないことかもしれないが、中国人の最大の魅力ではないかと思っている。おおらかさついでに大風呂敷を広げることもままあるのだが…、それはそれで愛嬌だろう。

それで、話が脱線したが、中国人の友人に董事长を頼むにあたり、信用したくても踏み切れない思いもあった。彼なら信用できるはずなのだが、万が一のことを考えてしまう。しかし、日本人だって裏切るときもあるのだ。それに、銀行アカウントを押さえ、事業全体を掌握されなければ、会社がなくなっても次を作ればいいだけのことだ。細かいことはさておき、どうあったとしても、まずは信用することが大事だろうな。

ということで、すでに友人の承諾は得た。少し時間がかかるだろうけど、あとは設立の申請を受理まで完了さればいい。オフィス内覧に、また新居への引越し。ちょい面倒だけど、こういうのはすごい楽しい。候補はすでに絞ってあるので、今月中に決まりそうだ。

今年もすでに2月の2週目だ。今、とりあえず順調続きだけど、こういうときこそ足元に気をつけて、浮かれずにしっかりと前進していくように心がけなければいけない。今年もバリバリやっていきますよ~。
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ビジネスを制御する段階か

2011-01-16 | 仕事関係
最近、ブログ読者から「仕事のことが多いね」みたいなことを言われるが、それもそのはず。仕事が趣味にもなってしまっているので、仕事ばっかなのだ。本当は、趣味もいくつかあるのだけど、やっていないのでそっちの話題がない…。仕事をしていないときは、本を読んだりネットサーフィンをしたり。もちろん、呑みにもちょこちょこ行っている。

ネットサーフィンをすると言っても、だいたいが仕事に関係することをリサーチしていたりするので、結局仕事の時間だとも言える。会社勤めの人は、仕事の調べ物の時間も勤務時間のうちだろうし。とまあ、こういう基本的作業ではない仕事時間も加味すると、わりと普通に働いていることになると思うし、もっと時間がかかるときもある。

今年のビジネスも順調な滑り出しだ。2週間ですでに1ヶ月分の売り上げをたたき出すことが出来ている。ということは、利益も200%増なわけで、それはもちろんいいことだけど、受注量が増えるとともに付帯作業も当然増える。毎月少しずつ増加する仕事量をなるべく圧縮しようと改善の繰り返しでやっているが、日常業務を捌くことに時間をとられ、効率化や整理が少々追いついていない。それでまた今年から新事業を加えようとしているものだから、ちょっと本腰入れて調整しないといけないと思っている。

自宅もちょいと手狭になってきているので、新事業開始後にはもっと広い家に引っ越さなければいけなくなるかもしれない。新事業開始後、一人でそれを回せるのかどうか。今月の勢いを見て、少々ドキドキしてきた。下手に調子よくいってガンガン注文がきたらギリギリで持ちこたえるしかないだろう。そこのへんに関しては、きっと大丈夫だという計算だが、時間的な負担が増えるのは確実だろうから、やはり作業効率の基盤を強くしておかないとだめだと強く感じている。運営インフラの整備強化を強くしていく必要のある段階に入ったのだろう。

それなら人を雇えばいいじゃないかということになるわけだが、一人でできるところまでやってみようという方針で、雇うのはもう少し先でいいと思っている。作業をやってもらうだけなら1人か2人ほど雇えばいいわけだ。どうせ雇うなら将来の引継ぎをさせることができるくらいの考えで人材を採用したいと思う。

それで、引越しを考えてると書いたけど、物件を探し始めている。どうせなら、今住んでいるところより少しグレードを上げて越そうと思う。あまり高くなくて、よさそうなところを探しているが、日本人が一番多く住んでいる古北地域は家賃が高いので、これといったところが少ない。会社が出してくれる人はいいが、この上海で1人で住むのに1万元以上も出すのはバカバカしいので、日本人にも人気?の名都城を見てみたが、家賃のわりにはどこも普通で、私のマンションと大して変わらなくて残念。宝石公寓にいたっては、これなら今のほうがいいなという部屋がいくつもあった。真に看板倒れなマンションだ。

ということで、やはり狙い目は古北の中心からは少しそれたエリア。こういうところは、便利な立地にあるにも関わらず、比較的築浅高層マンションで内装もモダンな100㎡クラスの部屋が5,000~6,000元程度で多くある。こういうところは、バスタブ有りのところも多く、ジャグジー付きのところも少なくないし、稀に日本式のようにバスタブとシャワーエリアが分かれている物件もある。私の場合、どこに住んでも仕事には影響しないので、こういうマンションの存在はとてもありがたい。

ということで、近況としては、引張っていたと思っていたら、いつの間にか自分のビジネスの発展に引っ張られながら家探しをしているといったところか。制御していかないとな。
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ビジネスは航海か

2010-11-30 | 仕事関係
最近は夜更かしが過ぎていたが、なんとか早起き生活に戻った。もうあと1ヶ月で2011年に突入だ。11月の売り上げも順調に推移し、過去最高益には惜しくも届かなかったが十分健闘した。来年は今の事業に+1するので、グラディウスに子機が1機ついての戦闘になると言えば、わかる人にはわかりやすいかも…。

ということで、その子機がすぐにでも今の仕事と同じくらい稼いでくれるとは思っていないが、半年くらいで十分な援護射撃ができるようになってくれるはずだと踏んでいる。もしかしたら1年後くらいには親機と頭を並べることになるとも考えられなくもないが、あまり妙な気を起こさずにじっくりと育ててゆきたい。

来年からの事業は準備進行中だが、その他にもまあまあ稼げそうな案がある。しかし、現在のこともわりと手間がかかってきているし、新事業をやりながら更にもうひとつでは無理が生じることが明白なので、来年のことをやりつつも頭の片隅で少しずつ整理してゆきたい。手間がかかってきていると言っても、だいぶ時間の余裕があるが、売り上げ増加とともに以前よりは作業量が増している。

今現在の話で言うと、わざわざ新事業を始める必要もないのだけど、やはり不安要素もあることはあるので総合売り上げ増のためだけということではなく、リスク対策も考えてのことだ。まあリスクを考えていたらきりがないわけだけど、できることなら考えられる対策はしておくことがベターではないだろうか。中国や日本の法律改正の影響が及ぶ可能性は捨てがたいので、そのとき突然売り上げがゼロになるということはまずあり得ないが、そうなれば売り上げが激減することは十分考えられる。

こういう具合に、今日が快晴でも明日以降の危険も考えながら進んでゆくのが経営の大きなひとつの要素だと思う。快晴続きで浮かれていると、バブル時代のサラリーマンのようになってしまうわけで、ビジネスも歴史に学ぶことが大切だと思う。とは言っても、実際はなかなかうまくいかないこともあるが、やはり予め考えをめぐらせているのといないのでは結果もかなり違うはずだ。

おかげ様で、並の駐在員よりは稼げるようになったわけだが、企業体として私のビジネスはとても小さなものなのだ。だから、あまり大きな口を叩けるような身分でないのだが、それでも私なりの「うまくいくやり方」を開発し自分のものにしたことになる。日本でも、同じようにビジネスの小さな成功体験があったが、今よりもっと売り上げが少なかった。このような道を辿ってきたからなのだろうが、このやり方を応用すれば色々と使えるだろうということも私なりにわかってきた。

なにやら、その方法を使えばすぐにザクザク儲かるように錯覚する人もいるかもしれない。おそらくそこそこ儲かるだろう。こう書くと、それならその方法を教えてくれと思う人もいるのではないだろうか。しかし教えたところで100人に1人くらいしか実行しないだろう。始めたとしてもすぐにやめてしまうと思う。なぜなら、しつこいばかりの地道な研究と多大な労力を要するからだ。ろくに覚悟もない人にとってみれば、絶対に儲かるかわからないようなことに集中が続かないはずだ。

そういうところをおろそかにして、先に進もうとしてもだいたい失敗する。環境が悪かったとか、何がよくなかったとか色々と失敗の言い訳は誰でも探せるが、それは表面的な問題であり、本当の原因はこういうところにあるのではないか。私もそれで失敗したことがある。楽して儲かる方法などない。たまたまあぶく銭を掴む人物はいるだろうが、そういう金は身につかないもの。

航海士も、うまく航海するためにそれなりの労力を費やして勉強をする。海や天候を知るために研究する。自然の怖さを乗り切り、あっちにいこうこっちにいこうという要求や希望にもできるだけ間違いのない判断をするためだろう。初航海は失敗しやすいかもしれない。しかし、何回航海しても研究しなければ失敗し続けるだろう。

踏み出すことは大事だ。しかし少なくとも私は、失敗ばかりで終わり自分を慰めるように挑戦した経験を誇りにするようなことはしたくなかった。いい経験だ、勉強になったとは誰でも言える。同じことを繰り返さないために何が必要なのか考えなければいけない。経験も大切なことだが、何のために挑戦するのかが第一だろう。事業運営においては、念入りな事前調査と終わりのない研究が必須ではないだろうか。

勝ち組負け組みと近年ある。この言葉の俗的な意味について言えば、こんな言葉は本当にくだらないと思う。でも、この勝ち組と呼ばれているほうに入りたい人がいたならば、やはり研究の繰り返しをする道を進まなければならないと思う。よく、そういう面倒なことをスッ飛ばして進もうとする人もいるが、それは成功のための失敗であるのだろうと思いたい。



こういうことを忘れないようにしながら、航海を続けてゆきたいと思う。
今日の上海は久しぶりの雨だ。空が真っ白い。雨も久々だと気持ちよく感じる。
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上海で、はたらくを楽しむ

2010-11-11 | 仕事関係


画像/アウディA6 上海では日本でのクラウンかそれ以上に見かける。欲しいけど、そこらじゅうに走っているのでマイノリティとしての価値が低くなっている。



■どこかの人材紹介会社のキャッチコピーようなタイトルになってしまった。
働くというのはつらくて大変なことだろうか。いつの時代もこんな疑問があるようだが、やっぱり大変なことじゃないかなと思う。でも、それは決してつらいだけでいいわけではないだろうし、仕事が楽しければ楽しいほど人生を楽しんでいることにもなるはずだ。

私は自分のビジネスをしているので、時間の自由もけっこうあるし、何よりすべてが自分の思いどおりにできることが楽しい。仕事の自由はお金の増大に直結するわけではないので、自由があるからたくさん稼げるというものでもないと思うが、ある程度軌道に乗れば気持ちにも余裕が出るし、これからの計画をしっかり考えながらできる。

この前、知り合いの社長のブログを読んでいた。彼は6年ほど前に日本で起業した30代だが、わりと事業がうまくいっているらしく、有名なスポーツチームのオフィシャルスポンサーにもなっている。ブログには「俺は起業しますよ。でも今はタイミングじゃないんで」と、6年前から言っている彼の後輩のことが書かれていた。

私の知っている人にも何人かこのような人がいるが、申し訳ないが、相手にするだけ時間の無駄だと感じさせられる。相談に乗っても、口だけはやるようなことを言うわりには行動がまったく伴わない。これでは本当にやる気があるのか甚だ疑わしい。その社長の後輩の場合は、世間を知らない若い女性などに「俺、起業しようと思ってるんだ。まあ起業家の卵だね」的なことをアピールすれば反応は悪くないので、それが気に入っているようだが。

10代後半や大学生くらいの人なら、起業しようと思ってもなかなか難しい面もあるから、3年くらいの準備期間があっても理解できるが、20後半から30代、40代の人間が「準備」に何年もかけるというのは本当にやる気があるのか疑ってしまう。ある人が、起業をしたいと言っていたので、いつ頃するのかと聞いたところ「2年か3年後かな」と言っていたのを聞いて、これはきっと何もしないなと思った。それから2年たったが、やはり彼は何もしていなかった。準備を整えていなかったのか、勇気がなかったのか。

きっとそれは、物理的な準備でなく、心の準備を整えることをしなかったのだろうと思う。やるという「決断」をしなかったわけだ。バンジージャンプで何分も飛ばない人のように。バンジージャンプだって飛ばなければ意味がない。飛んでこそその面白さを肌で味わえるし、飛んだ飛べたという自信もつく。まあバンジーの場合は躊躇しても多くの人が飛ぶと思うが。「いつかはセルシオ」ではないが、「いつかは起業家」では、アリがキリギリスのようにさぼっているようなものだろう。だって基本的には私も含めてみんなアリなんだから。

それで、いざ起業してみても、なかなか思うようにはいかないのが普通だろう。私も過去2回起業しているが、そのうちの1回はうまくいかなかった。今回は一応色々と経験を重ねたので前はわからないこともわかるようなところが多くなってきた。まあこれは人生経験での色々な勉強代が、ようやく少しずつ役に立っているのだろうと勝手に思っているのだが。

その時代にどんな商売をやるか。時流にあったことでなければいくらがんばっても儲からないわけで、その努力は報われない。ここでありがちな「がんばったんだから人生は成功しているんだ」的な精神論は別の場所に置いておきたい。私も、多くの人同様に成功哲学方面、ポジティブ思考大事系の本などの啓発本はたくさん読んできたので、精神上の心の持ちようの大切さはわかっているつもりだ。しかし、そのことと実務上の結果がリンクできなければ、やはりやっていることが現実に合わなく、どこかがずれているということになるだろう。そういった結果を省みず、精神論を持ち出すことは好きではない。そうならないように気をつけつつ、前に進んでいくのがいいと思う。

世の中には色々な商売がある。私の場合は、よほど回転率を見込めない限り、まず利益率の低い商売はしまいと思った。というのも、初めは資本もそんなにないので、一人で始めることが前提だからだ。例えば、3,000円のものを売って、経費諸々除けば300円しか利益が出ないのなら、1ヶ月に1,000個を販売しなければ1ヶ月の手取り収入が30万円にも満たない。ということは、1日8時間の販売時間があったとすれば、最低でも1日に33個くらいは販売しないといけないわけで、1時間に4個、15分に最低1個は売れなければその目標値は達成できないことになる。あくまで1個ずつ販売したとしてだが。

例えば、上海でも人気がある真珠奶茶などのテイクアウトドリンクの店。仮に1ヶ月に1万元の利益が出るとしても1店舗だけではあまり意味がない。そこで3店舗作ってもまだ3万元だし、3店舗とも1万元の利益を出せるとは限らない。それならやはり5~6店舗は作って、オーナーは少なくとも3万元か4万元くらいの利益を得ていなければ、店舗経営のみをやる場合としては心もとないだろう。

これはひとつの商品を売るという例だが、年商10億とかいう企業でも利益は1億円しかないというところも珍しくない。それならば年商1億で利益1,000万円というところもあるわけで、私がやるならこういうのはちょっとやりたくないなと思った。会社の中の営業マンだとしても、月の売り上げが5,000万円で給料1,000万円の人より、売り上げ1,500万円で給料1,000万円の人のほうがはるかに効率がよいということ。少なくとも本人にとっては。

物事は効率ばかりだとは思っていないが、シビアなビジネスでは効率は重要な要素のひとつだろう。ここで間違えると苦労ばかり多くて、毎月なんとか黒字ということにもなりかねない。しかし、事業が安定したら、その他の細かい利益を拾う取りこぼしシステムを構築してもいいかもしれない。チリも積もれば山となるだ。時間が見合わないのならやめるが。

私の事業の年商は億単位にまだまだ満たないが、それでも十分な利益に達することができている。しかし、私の中国ビジネスはまだファーストステージであり、あと2ヶ月もしないうちにやってくる2011年は次のビジネスをスタートさせる。これがうまくいくかはまだわからないが、ある程度はいけそうな感触を得ている。セカンドステージとしてもう一歩か2歩、はたらくを楽しみながら歩んでいきたいと思っている。
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上海生活は行動の結果と今

2010-10-14 | 仕事関係
画像/自宅北側の部屋からの眺め。南側はマンションがあるけど、こちらからはドカーンと広がる景色が気持ちいい。シャワーを浴びながらでも見られるので気に入っている。


■今、上海で暮らしていて、とても楽しいし充実している。
別に、豪華な家に住んでるわけじゃないし、まだ車もあるわけでないし、高級な店で食事をしたりするわけじゃないけど、やっぱり日々いい感じ。

仕事、運動、そして友達と適度な酒で飲み交わす。それに少しの趣味があり、こんなんで十分というか、特別あれこれを欲するということはない。それでたまに中国人との温かいふれあいがあったりして心も軽くなる。

9月の売り上げは過去最高を記録。だいぶいい感じだが、こんなときこそ空でも見て初心を忘れないようにしないと。あまり調子に乗ってはよくない。10月もなかなかいい感じだが、さすがに9月の記録には届かないかも。でも、11月か12月でいけるかな。

ビジネスに限ったことではないけれど、上海で私がこうしてどうにか当初の目標を達成できたのも、行動を起こした結果だ。当たり前の話だが…。でも、この何かを成就させるため、到達するためには必須である行動を起こさない人が世の中にはなんと多いことかと感じさせられるときが少なくないと、20歳そこそこのときから思ってる。

さっき、他人のブログを読んでいた。その人は日本で一定の成功を収めている人なのだが、彼の文章の中に「私のブログを読んで、これは!と感じたのなら、行動してください。でも、感じることができる人が10%。行動まで起こせる人がさらに10%だから結果は1%の人だけが行動するんですね。」とあったのを読んで、まあその通りだなぁと思った。

別に、彼の書いたその1%の人が行動を起こすということは、みんな知っていることだと思うけど、知っているのならその中に入ろうと腰をあげればいい。人の人生って色々あるわけだし、どう生きようと人の勝手。そりゃそうだ。でも、現状を変えたい、もっと収入を増やしたい、ああしたいこうなりたいと少しでも思っているのなら、それに向かうための努力をしていないということになるんじゃないだろうか。もっと言えば放棄してるとも。

これは、自分の人生の選択を、なにやら自分の意思以外の何かに決定させているような気がしなくもない。世間の流れなのか、個々の習慣がそうさせているのか?自分の人生に文句があるなら自分で解決するしかないのは当然のことだが、不満と仲良く一緒に墓場へ行ってしまうんじゃないかと思うような人も現実には多い。

今、20代や30代の人でもバリバリできる期間は、あと40年かせいぜい50年くらいだろう。20歳の人なら、今までもう20年生きたその時間をあと2回ほど繰り返すだけ。30歳ならもう1回ともう半分くらいだろう。もっと言えば40代ならあと1回あるかどうかだ。みなさん生きてきた今までのその時間、振り返ってみて色々あったかもしれないが、あっと言う間だったと思う。もうこんな年だと。

そういうことに現実味を噛み締めながらよくよく考えれば、いや、よくよく考えなくてもこれは到底行動せずにはいられないと思うのだがどうだろう。大病を患った人は、人生をより大切にするようになる。残り時間がどれだけ貴重か、生きている素晴らしさを感じたからだろう。

本当に人がどう生きようと勝手。他人に迷惑かけなければ、自分が思ういい人生ならいいでしょ。でも、本当にそんな生き方できてる人なんて同じように1%くらいなんじゃないかと思う。人に迷惑かけないで自由に生きて好きなことをするって実はお金もかかったりする。ま、外で暮らしてなんとかというなら金はかかならいのかもしれないが。

だから、やっぱり勝手気ままに生きるって場合でも、行動して進んでいかないと実現できない。ということは、あんまりノホホンと生きてると、機会を掴む準備もできていないわけだから、やっぱり日常への不満だとか実現できないことも多くなり現状と自分へも不満が出るのかも。

行動することは一番大事だとつくづく感じる。どんなによさそうな事を考えて人に言ってみても、行動しなければ何も始まらない。考えてないのと同じこと。あんまり考え無しに行動するのはどうかと思うが、もし今に不満があったり現状を変えたい、また、目指したいことがあったなら、行動しないと。思考は実現する、とはよく言う。行動しないと実現しないけれど、本気の思考なら行動するはず。さあ、今からもっと行動しようか。今すぐこの時から・・・。
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シゴトの進展と変化

2010-08-14 | 仕事関係


画像/見上げたら綺麗な空だった。気分も晴れる。



■ 今、私がやっているビジネスは3種類あるが、メインは貿易物販だ。わりと専門的な物も扱っていたりせいもあるのか、ライバルも多くなく、売り上げが順調に上がってきている。

最近、だんだん法人顧客が多くなってきて、領収書を出す回数も増えてきた。とは言っても、毎日何枚も発行しるというわけでもないので、近くの名刺屋でプリントアウト後にスキャナし、PDFにして送っている。でも、名刺屋に行く回数も増えてきたし、そこの名刺屋のスキャナ性能がてんでだめで、1回のスキャンに2分くらいかかるので、せめてスキャナくらいは買わないと時間の無駄だなぁと思うようになってきた。

そこで、どこかで一生懸命値切って買うのと同じくらい安くて偽物を掴まされる危険もない京东商城で買おうと思った。キャノンの縦置き可能タイプにしようと思い、購入手続きもしたのだけど、ふと考えたら、文字化けするんじゃないかと思った。私のPCは日本語版WindowsXPが入っているので、キャノンのスキャナと言えども文字化けをするだろうと思い、早々に注文の取り消しをした。

それで今度は、日本で売っている同じ機種を買おうと思って調べた。この機種は電源がUSBタイプなので、PCから直で電力供給されるわけだが、日本キャノンのウェブサイト製品概要欄には、「1つのUSBポートから500mAの電力が供給されている必要があります」と記載がある。言ってることはわかるんだけど、それじゃ中国は電圧が違うから、USBポートからは500mAじゃないかもしれないと思った。

こうなってくると面倒くさく、中国のPCのUSBポートは何mAなのかを確認する必要が出てきた。しかし、日本から持参した他のUSB系製品も問題なく使えているので、おそらくこのスキャナについても大丈夫だと思うが、もし壊れたりしたら保証対象ではなくなってしまうだろうと思い、ここのところで止まっている。

まあ、こういうのは小さな問題だし、急いでいないからどうでもいいのだけど、仕事の規模が大きくなるにつれ、新たな問題も出てきた。法人顧客が多くなったということは、だいたいにおいて1回の注文数量も増えるということで、これは嬉しいことだけど、輸送の問題が出てくる。

今までは国際航空便の範囲で済んでいたけれども、数量が100だとか1,000くらいになってくると、とても航空便では運べない。というか、運賃の問題もあるので、やはり船便ということになる。だが、船便というのは色々と条件があるようで、またひとつ勉強しなければいけないことができた。クリアしても次から次へと問題が出てくる点は同じだが、学校で出される宿題とは違い、少し面倒だが楽しい勉強だ。

そんなこんなで法人顧客が増えてきているのだが、とあるエンタメ関係プロダクションからの注文が来た。このお客さんとは、いくつかの形態でのタイアップを予定していて、弊社のロゴを映画のスタッフロールにも入れてくれるとのこと。これが宣伝になるとはあまり思わないが、弊社の実績としてはよい印象を与えられる素材になるだろうと思い、ありがたくお受けすることにした。

こうして仕事をしていると、当たり前のことながら色々な問題が出てくる。当然、雇われて働いていても克服しなければいけないことはどんどん出てくるわけだけど、自分で仕事をしていると、会社として物事の始まりから終わりまでを考えてやっていく必要があるから面白さも違う。特に、海を隔ててのビジネスとなってくると、様々な人とも関わることになるから余計に楽しい。日本から、弊社を信用してくれて注文をくれるのだと思うと、とても嬉しい。感謝のメールをいただくときもよくあるが、本当に励みになる。

この調子でじっくりと、しかし着実に前進していこうか。
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日本円を海外送金後に人民元へ

2010-08-02 | 仕事関係
多くの在中国日本人が直面するこの問題、海外送金。
一番いいのは日本円をそのまま中国に送金することだが、日本の銀行の諸事情によりできない場合が多い。私も色々と調べたが、結局、TSBロイズ銀行経由で送金するのがよいだろうという結論に至った。

日本の銀行は窓口から海外送金はできても、ネットを使っての送金はできないから、これが最大のネックとなっている。私は日本円での稼ぎがほとんどだから、どうしても中国に送金する必要があるのだけど、今の状況だとこれを一人では完結できないでいる。だから申し訳ない話だけど、親の口座に一旦お金を振り込んで、それを中国へ海外送金してもらっている。

周知のとおり、今は日本円がかなり高くなっている。これは日本の国力が強いからというわけではないようだが、日本円で稼いでいる私にとってはとても有利な状況なのだ。私は毎月50万円ほどを中国に送金するようにしているが、2年半前と比べると今は5,000元ほどの為替差益が発生している。

2年半前は1元が15円くらいで、本日時点では1元12.75円だから2割近くの差益を得られることになる。つまり、より少ない日本円で多くの人民元が買えるというわけで、かなり単純に計算すれば100万円が120万円ほどに化けることになる。この20万円近くの金額というのは中国ではかなり使い応えがある量なので、感覚的にはもっと増えていると言っても過言ではないかもしれない。

また、日本から中国への海外送金をした後にも気をつけたいのが中国での人民元への換金レートだ。これは中国の銀行により違うので、誰でもできれば一番いいレートで換えたいと思うだろう。以前は、レートは統一されているものだと思い込んでいて、銀行によってレートが違うとは知らなかったので、中国工商銀行で換えていた。そうしたらある日顔見知りの銀行のおばちゃんが「レートは銀行によって違うんだよ。中国銀行が一番レートいいよ。」と、教えてくれた。

確かめたら本当に差があるもんで、工商銀行とはおさらばして中国銀行をメインバンクとするようになった。例えば工商銀行が1元13円のときに中国銀行が1元12.95円などの差ではあるが、少しまとまった金額なら数千円は違う。だから、日本側で郵便局を使うなどして手数料を少し浮かせた気でいても、こうして中国側で損をしていたら何の意味もないということがわかってきた。また、郵便局の海外送金は100ドル以上送金のときに、送金手数料とは別に1,000円ほどの仲介手数料を抜き取られるので、銀行と比較しても差ほど安いとは言えない。

私は以前、EMSを利用して現金を中に入れてもらっていたりしたこともあったが、これは大幅に損をする方法だということがわかった。日本から中国への海外送金の場合の多くは、日本円をドルに換えてから中国の銀行にやって来て、そのドルをさらに人民元に換えるという面倒くさいやり方だが、これだとドルに替えるときの手数料もかかるし、なんだがドルに換えてまた人民元に換えることで為替差損が出ているような気もするだろう。

それに比べるとEMSなどで現金を送ってもらい、それをダイレクトで人民元に換えたら中間で余計な損が出ないしお得な感じがする。しかしこれが間違いで、EMSなどで中国へ送るということはもちろん現金だから、現金の外貨を銀行へ持ち込んで人民元に両替することになる。ここで大きな分岐点があるのだが、他国からの海外送金を経て銀行口座に入った外貨を口座内で両替するのと、現金外貨を銀行に持ち込んで両替するのとではレートに大きな差が生じる。

それなら中国に来た現金外貨を一旦自分の口座に入れてから口座内で両替すればいいじゃないかと思うかもしれないが、それは現金外貨を持ち込んで両替することとまったく同じで、現金持込両替レートが適用される。私の友達は日本から300万円をEMSで現金送金してしまい、7,000元ほどの損が出て、そのときのレートでは10万円以上の損だった。そもそも、没収の危険を冒してまでEMSの中によくもそんな大金を入れるなぁといった感じだが。

それと、銀行の前などによくいる闇ルートなどと言われている換金屋だが、私がよく行く中国銀行の支店では、彼は銀行の中にいる。私は何回も銀行に行くので、彼と話してみた。親切なおっさんで、どうやら年金生活の足しにこの仕事をやっているらしい。片手にバッグを持ち、中を見せてもらったら様々な国の紙幣が束でドカドカ入っていた。銀行通帳をいくつか持ち、その中のひとつの貯金額は10万元程度だった。裏に組織でもあって、そこからの金なのだろうかと思っていたのだが、どうやらすべて自分の金で、完全なるマイビジネスをしているただのおっさんだそうだ。

彼はレート状況などがよくわからない客に、自分のレートと銀銀行情報を分け隔てなく説明してあげたりしていて、なんだが銀行の接客アルバイトの役割もしている感じがする。銀行員や警備員たちとも気さくに話していて、部外者が完全に溶け込んでるのがすごい。中国ならではの光景だろう。ちなみに、彼らのレートというのは、現金で外貨を持ち込む人向けのもので、現金外貨持ち込みを銀行窓口で両替するよりは有利なレートだ。

彼のようになぜ換金屋が銀行内を自由にウロウロできているのかというと、中国人の友達の話では、おそらく警備員などにも利益分けているのかもしれないと言っていた。それが本当かはわからないが、銀行の人たちと仲良くなるだけでもウロウロできそうだと思ってしまえるところが中国の雰囲気であり、こういうテキトーなことは時に批判の対象となるわけだが、人間の温かさやふれあいといった観点から見れば、これも中国人のよさの一つではないかと思うし、私は彼らと話していて心の弾力が富むような気がする。

両替ひとつ、銀行ひとつでこんなにも多くのことを学べ、人とのふれあいもできる。日本でも学ぶことはあるし、ふれあいもできるだろうが、それとは少し違うものが中国にはある。見てみないとわからない、来てみないとわからない中国が確かにある。3泊程度なら航空券入れても3万か4万円。ニュースだけではわかるはずもない中国を、腰を上げて見に来てみたらいかがだろうか。
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