ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

「ONE PIECE」を観よう!!

2010-08-24 | 生活・色々


画像/アニメ「ONE PIECE」のオープニング部分。



■子供から大人まで大人気のアニメ「ONE PIECE」
私は最近これにハマっている。ハマっているといっても、グッズ類を集めたりマンガ本を全部持っているというほどではないが、アニメは中国の超有名動画サイト土豆网で全部観ている。

現在の「ONE PIECE」オープニングテーマ曲である「One Day」という曲。これは、全員が「ONE PIECE」のファンであるというThe ROOTLESSの曲だ。彼らは今までの内容を全部読んできているから、「ONE PIECE」にどんな気持ちが込められているのかを知ってる。その彼らが作った「One Day」は素晴らしい出来だ。抜群に歌が上手いというわけではないが、「ONE PIECE」を観てきた人にはわかる詩で、普段に聴いても元気がでる全体的によくできた曲だと思う。10月にシングルCDが出るので買おうと思っている。

「ONE PIECE」のテーマは大航海であり海賊なのだろうが、やはりその中枢を担うのは共に歩む主人公ルフィーとその仲間たちの前向きさだ。正確に言えば仲間たちは必ずしも前向きではなく、むしろそれぞれに暗い過去を引きずっていたりするが、ルフィーの前向きさに仲間たちが感化されていく格好だ。

そして、ルフィーが障壁を突破する上での一番の要素である“諦めない”という気持ち。これがストーリーが作られていく上で一貫して守られていて、ルフィーがルフィーである所以になっていると言っても過言ではないんじゃないかと思う。ちなみに中国語の「所以(suoyi)」は日本語の「したがって」や「だから」という意味であり、これはおそらく日本語の「所以」の語源なのだろうと考え至ると、日中の言葉の因果関係が、なるほど60%以上もあるわけだということにつながり、語源と派生の面白さを感じさせてくれる。

現時点での「ONE PIECE」アニメ版は第463話で、これだけでわかると思うけど相当長く放送されているアニメだ。初回放送は1999年の10月なので、すでに10年が経過していることになり、このアニメがいかに人気があるかということが伺える。いまさらどうでもいいことだが、当初、私は「ONE PIECE」を観る気がまったくなかった。興味もほとんど無かったし、観るまでは先入観に囚われ、あんな子供じみた画風だしむしろ好きではない部類だなと感じていたくらいなのだ。しかし、観た。最高に面白かった…。

それまで、そんなに「ONE PIECE」に対して観る気もなかったクセに、なぜ観る気になったかといえば、それなりの経緯があった。以前、同じく大人気アニメである「BLEACH」をオススメしてくれた人がいて、まぁ観てみるかと何気なく観たところこれがかなり面白かった。その影響で、これならもっと人気がある「ONE PIECE」は本当に面白いんじゃないかと思い観てみた。

私の感想としては、「BLEACH」は初回の展開が衝撃的に面白かったが、「ONE PIECE」は予想通り幼稚な画だったので、いきなりはハマらず、第1話はそこまで面白いとは感じなかった。しかし、そこで諦めず、我慢して第2話、第3話を観てみたら大いに引き込まれた。これから壮大なストーリーが始まる予感を十分に感じさせてくれる展開だった。だから、まだ観たことが無い人は、少し時間を割いて第3話までは観たほうがいいと思う。きっと面白いと感じることだろう。

私はアニメも好きだが、別にアニメオタク的な人間でもない。そのかわり、よい映画なら国籍を問わず観るようにしてるし、映画監督のロベルト・ロッセリーニや、ジム・ジャームッシュ、またコーエン兄弟の作品が気に入っているなど、表面的には「ONE PIECE」に結びつくとは思えない方向のものも好きだ。アニメとしては、川尻喜昭の「獣兵衛忍風帖」や一連のディズニー映画が好きで、最近ではCG作品の「WALL・E」がかなりよい作品だと思った。

マンガに至っては守備範囲の多彩さがさらに増す。藤子・F・不二雄のマンガはSF短編集を始めとしてほぼ全て好きだし、伝説のマンガである白土三平の「カムイ伝」はマンガに止まらない面白さを持ってる。伊藤潤二はホラーなマンガばかりだが、恐怖の心理に迫るストーリーがとても上手だし、ホラーなのに画が美しいところがいい。また、世界にジャパニメーションの衝撃を与えた大友克洋の「AKIRA」は映画版も最高だ。映画ついでに言えば、2007年の「ベクシル 2077日本鎖国」の戦闘シーンは本当にcoolだ。観ていないとわからないが、冒頭の窓からの突入後の戦闘シーンは特にしびれる。

と、話がそれてしまったが、「ONE PIECE」はどんどん面白くなってきていて、今が最高潮なのではないかと思うほどの盛り上がりをみせている。「NARUTAO -ナルト-」も「ONE PIECE」の次に好きで、こちらもどんどん面白くなってきている。やはりテーマには“仲間”と“諦めない”が揺らぎ無いものとしてある。このようなテーマはドラゴンボールなどの頃から確立されたように思えるが、今のこのような冒険物の少年マンガの要素には必須とも言える要素だろう。ま、諦めたら終わっちゃうわけで、時にはそんなふざけた冒険マンガがあっても面白いと思うが…。

「ONE PIECE」はとっても気分が晴れるアニメだ。何か落ち込んでいるとき、前に進めないとき。そんなときがあっても「ONE PIECE」が元気にしてくれる。数ある主人公が前向きなアニメの中でも「ONE PIECE」は抜群に前向きで明るいアニメなのだ。もし私に子供が生まれたら、ディズニーアニメと共に子供に観せたいアニメはこの「ONE PIECE」なのだ。きっと前向きで自分らしく生きる人間に育つんじゃないかと思う。

シゴトの進展と変化

2010-08-14 | 仕事関係


画像/見上げたら綺麗な空だった。気分も晴れる。



■ 今、私がやっているビジネスは3種類あるが、メインは貿易物販だ。わりと専門的な物も扱っていたりせいもあるのか、ライバルも多くなく、売り上げが順調に上がってきている。

最近、だんだん法人顧客が多くなってきて、領収書を出す回数も増えてきた。とは言っても、毎日何枚も発行しるというわけでもないので、近くの名刺屋でプリントアウト後にスキャナし、PDFにして送っている。でも、名刺屋に行く回数も増えてきたし、そこの名刺屋のスキャナ性能がてんでだめで、1回のスキャンに2分くらいかかるので、せめてスキャナくらいは買わないと時間の無駄だなぁと思うようになってきた。

そこで、どこかで一生懸命値切って買うのと同じくらい安くて偽物を掴まされる危険もない京东商城で買おうと思った。キャノンの縦置き可能タイプにしようと思い、購入手続きもしたのだけど、ふと考えたら、文字化けするんじゃないかと思った。私のPCは日本語版WindowsXPが入っているので、キャノンのスキャナと言えども文字化けをするだろうと思い、早々に注文の取り消しをした。

それで今度は、日本で売っている同じ機種を買おうと思って調べた。この機種は電源がUSBタイプなので、PCから直で電力供給されるわけだが、日本キャノンのウェブサイト製品概要欄には、「1つのUSBポートから500mAの電力が供給されている必要があります」と記載がある。言ってることはわかるんだけど、それじゃ中国は電圧が違うから、USBポートからは500mAじゃないかもしれないと思った。

こうなってくると面倒くさく、中国のPCのUSBポートは何mAなのかを確認する必要が出てきた。しかし、日本から持参した他のUSB系製品も問題なく使えているので、おそらくこのスキャナについても大丈夫だと思うが、もし壊れたりしたら保証対象ではなくなってしまうだろうと思い、ここのところで止まっている。

まあ、こういうのは小さな問題だし、急いでいないからどうでもいいのだけど、仕事の規模が大きくなるにつれ、新たな問題も出てきた。法人顧客が多くなったということは、だいたいにおいて1回の注文数量も増えるということで、これは嬉しいことだけど、輸送の問題が出てくる。

今までは国際航空便の範囲で済んでいたけれども、数量が100だとか1,000くらいになってくると、とても航空便では運べない。というか、運賃の問題もあるので、やはり船便ということになる。だが、船便というのは色々と条件があるようで、またひとつ勉強しなければいけないことができた。クリアしても次から次へと問題が出てくる点は同じだが、学校で出される宿題とは違い、少し面倒だが楽しい勉強だ。

そんなこんなで法人顧客が増えてきているのだが、とあるエンタメ関係プロダクションからの注文が来た。このお客さんとは、いくつかの形態でのタイアップを予定していて、弊社のロゴを映画のスタッフロールにも入れてくれるとのこと。これが宣伝になるとはあまり思わないが、弊社の実績としてはよい印象を与えられる素材になるだろうと思い、ありがたくお受けすることにした。

こうして仕事をしていると、当たり前のことながら色々な問題が出てくる。当然、雇われて働いていても克服しなければいけないことはどんどん出てくるわけだけど、自分で仕事をしていると、会社として物事の始まりから終わりまでを考えてやっていく必要があるから面白さも違う。特に、海を隔ててのビジネスとなってくると、様々な人とも関わることになるから余計に楽しい。日本から、弊社を信用してくれて注文をくれるのだと思うと、とても嬉しい。感謝のメールをいただくときもよくあるが、本当に励みになる。

この調子でじっくりと、しかし着実に前進していこうか。

日本円を海外送金後に人民元へ

2010-08-02 | 仕事関係
多くの在中国日本人が直面するこの問題、海外送金。
一番いいのは日本円をそのまま中国に送金することだが、日本の銀行の諸事情によりできない場合が多い。私も色々と調べたが、結局、TSBロイズ銀行経由で送金するのがよいだろうという結論に至った。

日本の銀行は窓口から海外送金はできても、ネットを使っての送金はできないから、これが最大のネックとなっている。私は日本円での稼ぎがほとんどだから、どうしても中国に送金する必要があるのだけど、今の状況だとこれを一人では完結できないでいる。だから申し訳ない話だけど、親の口座に一旦お金を振り込んで、それを中国へ海外送金してもらっている。

周知のとおり、今は日本円がかなり高くなっている。これは日本の国力が強いからというわけではないようだが、日本円で稼いでいる私にとってはとても有利な状況なのだ。私は毎月50万円ほどを中国に送金するようにしているが、2年半前と比べると今は5,000元ほどの為替差益が発生している。

2年半前は1元が15円くらいで、本日時点では1元12.75円だから2割近くの差益を得られることになる。つまり、より少ない日本円で多くの人民元が買えるというわけで、かなり単純に計算すれば100万円が120万円ほどに化けることになる。この20万円近くの金額というのは中国ではかなり使い応えがある量なので、感覚的にはもっと増えていると言っても過言ではないかもしれない。

また、日本から中国への海外送金をした後にも気をつけたいのが中国での人民元への換金レートだ。これは中国の銀行により違うので、誰でもできれば一番いいレートで換えたいと思うだろう。以前は、レートは統一されているものだと思い込んでいて、銀行によってレートが違うとは知らなかったので、中国工商銀行で換えていた。そうしたらある日顔見知りの銀行のおばちゃんが「レートは銀行によって違うんだよ。中国銀行が一番レートいいよ。」と、教えてくれた。

確かめたら本当に差があるもんで、工商銀行とはおさらばして中国銀行をメインバンクとするようになった。例えば工商銀行が1元13円のときに中国銀行が1元12.95円などの差ではあるが、少しまとまった金額なら数千円は違う。だから、日本側で郵便局を使うなどして手数料を少し浮かせた気でいても、こうして中国側で損をしていたら何の意味もないということがわかってきた。また、郵便局の海外送金は100ドル以上送金のときに、送金手数料とは別に1,000円ほどの仲介手数料を抜き取られるので、銀行と比較しても差ほど安いとは言えない。

私は以前、EMSを利用して現金を中に入れてもらっていたりしたこともあったが、これは大幅に損をする方法だということがわかった。日本から中国への海外送金の場合の多くは、日本円をドルに換えてから中国の銀行にやって来て、そのドルをさらに人民元に換えるという面倒くさいやり方だが、これだとドルに替えるときの手数料もかかるし、なんだがドルに換えてまた人民元に換えることで為替差損が出ているような気もするだろう。

それに比べるとEMSなどで現金を送ってもらい、それをダイレクトで人民元に換えたら中間で余計な損が出ないしお得な感じがする。しかしこれが間違いで、EMSなどで中国へ送るということはもちろん現金だから、現金の外貨を銀行へ持ち込んで人民元に両替することになる。ここで大きな分岐点があるのだが、他国からの海外送金を経て銀行口座に入った外貨を口座内で両替するのと、現金外貨を銀行に持ち込んで両替するのとではレートに大きな差が生じる。

それなら中国に来た現金外貨を一旦自分の口座に入れてから口座内で両替すればいいじゃないかと思うかもしれないが、それは現金外貨を持ち込んで両替することとまったく同じで、現金持込両替レートが適用される。私の友達は日本から300万円をEMSで現金送金してしまい、7,000元ほどの損が出て、そのときのレートでは10万円以上の損だった。そもそも、没収の危険を冒してまでEMSの中によくもそんな大金を入れるなぁといった感じだが。

それと、銀行の前などによくいる闇ルートなどと言われている換金屋だが、私がよく行く中国銀行の支店では、彼は銀行の中にいる。私は何回も銀行に行くので、彼と話してみた。親切なおっさんで、どうやら年金生活の足しにこの仕事をやっているらしい。片手にバッグを持ち、中を見せてもらったら様々な国の紙幣が束でドカドカ入っていた。銀行通帳をいくつか持ち、その中のひとつの貯金額は10万元程度だった。裏に組織でもあって、そこからの金なのだろうかと思っていたのだが、どうやらすべて自分の金で、完全なるマイビジネスをしているただのおっさんだそうだ。

彼はレート状況などがよくわからない客に、自分のレートと銀銀行情報を分け隔てなく説明してあげたりしていて、なんだが銀行の接客アルバイトの役割もしている感じがする。銀行員や警備員たちとも気さくに話していて、部外者が完全に溶け込んでるのがすごい。中国ならではの光景だろう。ちなみに、彼らのレートというのは、現金で外貨を持ち込む人向けのもので、現金外貨持ち込みを銀行窓口で両替するよりは有利なレートだ。

彼のようになぜ換金屋が銀行内を自由にウロウロできているのかというと、中国人の友達の話では、おそらく警備員などにも利益分けているのかもしれないと言っていた。それが本当かはわからないが、銀行の人たちと仲良くなるだけでもウロウロできそうだと思ってしまえるところが中国の雰囲気であり、こういうテキトーなことは時に批判の対象となるわけだが、人間の温かさやふれあいといった観点から見れば、これも中国人のよさの一つではないかと思うし、私は彼らと話していて心の弾力が富むような気がする。

両替ひとつ、銀行ひとつでこんなにも多くのことを学べ、人とのふれあいもできる。日本でも学ぶことはあるし、ふれあいもできるだろうが、それとは少し違うものが中国にはある。見てみないとわからない、来てみないとわからない中国が確かにある。3泊程度なら航空券入れても3万か4万円。ニュースだけではわかるはずもない中国を、腰を上げて見に来てみたらいかがだろうか。