イチロー、引退しましたね。引退記者会見は1時間以上あったと思うが、その1本最初から最後まですべて観た。おもしろい映画を観るより時間が早く感じ、まだ30分も経っていないのかと思ったらすでに一時間以上…。いかに集中し、魅せられて聞き入っていたかがわかる。
会見でイチローが話した内容は、以前のインタビュー等で言ったことと同じことが少なくなく、その多くはイチローのオリジナルの考え方であるわけではないけれど、イチローという努力と実績を積み上げてきた人間が言うことで、すごい説得力がついてくるわけだ。たしか、「一つひとつの積み重ねでしか成長することができない」というようなことを言っていたが、それがもっとも印象に残ったかな。言ってることはある意味で常識であるし、そんなことわかっているという人も多いだろうが、やはり彼が言うと説得力が違う。うんうんやはりそれしかないよなぁ、と思わされる。
イチローもそうだし、そしてよくも悪くもみんなそうであるように、私も今までの積み重ねで今の自分がある。なりたい自分に限りなく近づき、おおむね自分が描いていたように生きている。2017年に日本に完全帰国し、上海の商売はスタッフに任せて継続しているが、今年ようやく日本法人を設立した。1+1になったわけだ。これは今までの前進の中でも、自分の中での確かに大きな前進かなと思う。日本の会社ではありがたいことに少しずつ受注をいただけているので、このまま地道にやっていけば今年中にも上海の利益を抜くことは可能だろう。ますます楽しさが広がりそうだ。
来年は創業10周年か…。創業3年以内に8割?の会社が黒字不達もしくは商売継続を断念すると言われているようだが、そんななかで来年で10年続けられていることはとてもありがたい。今後も仕事の楽しさを味わいながらやっていければと思うが、仕事は自分の幸せの手段にしか過ぎないので、ほどほどにコントロールしながらプライベート重視のスタンスを変えずにやっていきます。仕事のため、会社の利益のために生まれてきたわけではないですからね。
半年くらい更新していませんでした。
タイトルにあるとおり昨年も目標利益を達成でき、過去最高益も更新することができました。
これもひとえに私のおかげです。
私ががんばったからこその私一人の努力の結果です。
いえ、本当はみなさんのおかげであります…。
お客さん、取引先工場、サーバー運営会社、ソフトウェア開発会社などなど。
ありがとうございます。
早いものでもう2014年ですねぇ。
中国上海生活はもう6年。あと2~3年はいるでしょうけど
そろそろ日本にも拠点を構えようと考えています。
香港もいいですけどいいところ借りようとすると家賃が高すぎますね。
私は誰かにお金を援助してもらっているわけではないので慎重になります。
今年も未踏の目標を設定してさらなる飛躍を目指します。
行動し、具体的な結果を出す。
商売をやるにあたり当然のことですが、まだまだこれからです。
ブログ、今年はちょこちょこ更新していきますね。
そう、ここ最近は特に色々な人と会った。みんなそれぞれのストーリーがありますわな。特にない人もいるけど…、基本的に実に面白いです。ここ上海に来て、多くの人がいきいきと何かをしていて、楽しそうに色々と話してくれる。もちろん、みんながみんな楽しく充実した時間を送っているわけではないけれども、基本的には上海の活気に触発されている感じはする。
私の仕事柄や友人の仕事や交友関係も影響しているのだと思うけど、お会いする人が経営者だったり、これから自分の仕事を始めたいという人が多い傾向がある。経営者でも雇われている社長と自分で創業した2タイプがあるが、私が会っている中では雇われている場合が多い。
でも、意外とと言うべきかやはりと言うべきか、だいたいの方があまりうまくいっていない。じゃあうまくいってる人ってどんな感じかと言うと、けっこうシンプルだったりする。やり方とか思考が。まあ話せば色々考えてるんだということはもちろんわかるし、押さえるところは押さえてしっかり考えないとダメなわけで、それでもやっぱり余計なことはしてないなと感じる。
まあ余計なこととか書いてるけど、人生後々になってみないとわからないこともあると思うので、すべてが無駄だとは思わないけど、自分の描いている目標に向かいたい時に、その目標に到達するためにはそれなりの方法があるわけですよね。東京から上海に渡航するという目標を例えにしても、パスポート準備して航空券買って空港まで行ってとか色々やらなければいけないことはあるわけで、それをちゃんとやるから飛行機に乗れて目的地に到着できるわけです。
飛行機に乗って目的地に行くのとビジネスを大なり小なり成功させることはまったく同じではないけれども、シンプルに考えた時に基本的な構造は同じだと思うんですね。で、その基本的な視点を見失わずに、どれだけそれを徹底して具体的な利益を生めるかどうかってことじゃないかなと。
こういう視点でもっとやっていけば、年収1,000万円とかは難しくない。こういう数字を出しちゃうと日本人はなにやら敏感に反応する人もいると思いますが、そのラインというのはけっこう世間的には超えたい、もしくは超えられない壁の目標とされるときの第一位ですよね。じゃあどうしたらクリアできるのか具体的に考えてやってみればいいと思うんですけど、これがなかなか難しいっていうのが多くの人の結論のようで、でも私はどうかと思うんですね。
どれだけの人が真面目かつ具体的に数字を算出してみて、そういう達成できない感に至ったのか。ちゃんとやってみたの?と。人それぞれあると思いますけど、きっとそこには何かが邪魔をしていたり、やり方が少々トンチンカンだったりしたのではないかと思うわけです。このトンチンカンの中には、時勢とか場所とかの要素も入りますよね。で、邪魔をしていたりっていうのも、別に誰かに邪魔をされたというわけではなく、邪魔な要素を自分が回避しなかったり、邪魔な要素がある付近の何かのことにこだわっていたからだということです。時勢や場所が間違っていなくても、方法がおかしかったらダメでしょうけど。
私ももう30代半ばみたいなもんなので、だからまあいいかと思いこんな偉そうなこと書いてますが、それはそういう場所から見ることができているからです。私の師匠である邱永漢先生が常々言っていますけど、人って当人が達成した視点、つまり山に登って初めて見ることが出来た景色というか視界があるわけですよね。そこからしか見ることのできないものってあると思うんです。これは、だから偉いとかそういうことではなくて、事実立ち位置によって見える景色や見ていることが違ってくるということです。
私は20代半ばから邱先生のことを知りましたけど、その頃はそういう文章を読んでも「なるほどなぁ」と頭では理解したつもりでしたが、そう思うだけで本当のところはどういうことなのかちょっとわからなかったです。でも、いざ自分が創意工夫しながらなんとか登れなかった地点に行けるようになると、なるほどこういうことかとわかるわけです。私の稚拙な文章力ではあまりわかりやすく書けないけど、確かに見えるものが変わるし、そういうことになるんだなと。
だからそういうことが前提にあるので、やはりビジネスの話やアドバイスというのは、うまくいっている人に聞いてもらったり聞かせてもらうことが一番です。例えその人があまり話してくれない人であったり、口下手であったり言い方が人それぞれだとしても、彼らの口から出ること、成功体験に裏付けされているものですから、非常に説得力がありますよね。すべて鵜呑みにする必要はないけれども、そういう人たちが喋る何気ない言葉もそこには大なり小なりで理由があったりするわけで、少なくとも成功パターンのひとつを持った思考から放たれている言葉、話なわけです。
こういう話を聞くことは私も好きで、あまりそう多くはないけれども、そういう方とお会いしたときはよく耳を傾けています。それで疑問点などをどんどん質問する。遠慮なんかしなくていいんですよね。そういう人たちってうまくいく方法を教えてあげたいって思ってるはずだと思うんです。ただ、聞かれてもいないのに自分から教える必要はない。でも聞いてくれたら喜んで教えてあげたいと。私も人の話を聞いていて、それは違うなとかズレてるなと感じるときが多々ありますが、ただのお節介になるんでいちいち言わないですね。アドバイスを求められたら喜んで喋るようにしている程度です。
それで、世間的に有名な人の中で言ってみますけど、若い創業者で話しを聞くと参考になるのは2ちゃんねる創設者のヒロユキこと西村博之さんや、検察から怪しきは罰せずじゃなくて罰するで引っ張られたライブドア創業者の堀江さんとか。彼らって非常に頭が柔軟でよく動いているしとにかく思考がシンプルです。彼らの話しを聞いていると、ああそうだよなってことがたくさんあって勉强になりますね。ただ、ビジネスも人と人とのつながりですから、そこらへんの要素を含めて物事をサバサバ処理しすぎる傾向があるのかなとは感じるけど、実際はそのへんも考えているはずです。
彼らが考えているところにはそれほど何かのこだわりを感じないってところがポイントで、目的地まで道のりでのこだわりがあまりないから先も見る余裕があるしサクサク行けるルートを作れるんじゃないかなと思います。当然、頭がいいんでしょうけど、それだけではなくてビジネスをして利益を出してゆくにあたりどうしてゆけばいいのかと考えたときに、障害と道筋がすべて記載されたマップを頭の中でクリアに浮かべられている感じなんじゃないかと思います。じゃああそこに到着するためにはこういうルートでここの障害物はこうすればスルーできるねとか。その方法もいくらでもあるというイメージですね。
私の場合は彼らに遠く及ばないのはもちろんなんですが、考え方にけっこう共感が持てるんです。彼らは年収1億稼ぐって実はそんなに難しくないと言うかもしれません。はい、言いそうですよね。でも私にはまだ難しいことだと思えます。月1,000万円ですし、売り上げならまだしも、自分の収入となるとう~ん、ですね。そもそも私はそこまで稼ぎたいと思ってないのでいいんですが、しかしそういうことができるようになってみたいな、ぐらいには思ってます。できるできないかは別の話しで。
なんだかんだ書きましたけど、とりあえず私の場合は色々と考えながらも初心を忘れないように。仕事はいかに少ないの労働時間で最大の利益を出すかってことをメインに考えてやってます。効率性の追求ですね。ですから、今のところは一日の実質労働時間は3~4時間程度もやればこなせてます。ただ、未来のための戦略や企画のためなどに色々な調査などしますんで、そういうことを考える時間には一日何時間とか決めてないですけど、わりと時間を費やします。あ、もうすぐ3月ですね。まだまだがんばりますか。
メールを何回かやりとりする中で、相手がどんな考えや姿勢で商売をやろうとしているのかがわかることも多い。そこで私が感じた、今の段階を見る限りでは「失敗するだろう」という、まあ簡単に言えばダメだろうなというケースを挙げてみる。
1 ビジネスを難しく考えすぎている
2 リスクを気にし過ぎている
3 人脈や金が無いとダメだと思い込んでいる
4 綺麗事が多い
5 まだ何も実績がないのに、アレもコレもと何がしたいのか決まっていない
6 情熱だけで儲けるための具体的な方策がなにもない
7 うまくいかなくても過程が大事などと言い訳をする思考が整備されている
この7つの項目はどういう事か、まあ一見してわかると思うがとりあえず説明してみよう。
そもそも、1~3の場合は、まず何もしないで時間だけが経過してゆくと思う。4~6の場合は、啓発本の類をたくさん読み影響されるのはいいことだが、気持ちだけが先行し、現実的な問題点を見ていなかったり、立つべきスタート地点に立っていないで感情の部分だけ一人歩きしているケースが多く見受けられる。7に至っては、独立してビジネスをやるには、まったく向いていないのではないかと感じざるを得ない。
一つひとつ説明してみる。
1 ビジネスを難しく考えすぎている
メールをいただく方の中にもけっこういるし、私の知人でビジネスをやろうかなという人にもこういったタイプが多い。そりゃ、やったことのないものだから難しく考えがちなのはわからないでもない。「その道に極めて詳しくなければ無理なのではないか」とか「会計の知識はないが」だとか「個人情報が」はたまた「取引先はどうやって開拓するのか」ということまで、どれも実際にやってみれば特に問題のないことや難しくないことを考えすぎている感じがする。
2 リスクを気にし過ぎている
始める前から不安の渦中にいるようだ。一つ問題を解決したと思えばすぐに新しい問題を見つけ、まるですべての障害が取り払われなければ必ず失敗するとでも言わんばかり。確かにリスクは最小がベターだが、ビジネスをやれば必ず問題は出てくるわけで、大きな問題がなければ多少のリスクとは戦ったり飲み込むくらいの覚悟を持っていただきたいと思う。
3 人脈や金が無いとダメだと思い込んでいる
このような人の場合、言ってることが机上の空論に終始するパターンが多いと思う。人脈や金が無いとダメだと思い込んでいるということは、実際に自分でやってみてそう感じたわけではなく、どこからかの情報なのかは知らないが、自分でやってみることよりも他人の情報ばかり信じたり、憶測で決めつけたりと、とにかく頭の中だけでグルグルと回ることが忙しく行動が伴わないケースが多いと感じる。
4 綺麗事が多い
社会貢献、ボランティア、寄付などなど。私もおおいに興味はある。でも、そういうことは起業しなくてもできること。サラリーマンでも毎月1,000円くらいの寄付は負担なくできるだろうし、ボランティアだって毎月少しでもいいからできることだ。それを起業とからめて、企業活動の目的である適正利益の追求という道をそっちのけで語るのはズレてると思う。また、ビジネスを始めようとしているにも関わらず「儲からなくてもいい」とか「どうせうまくいかなくても遊びだから」という人が知人の中にいたが、これは失敗したときの責任回避というか、失敗という烙印の事前回避行動だと思う。別に本気でやるわけじゃないという、"お金を稼げないということは失敗ではない"という伏線を張ることで逃げ道を作っていることがわかる。失敗したっていいんですよ。どんどん次をやれば。
5 まだ何も実績がないのに、アレもコレもと何がしたいのか決まっていない
色々なビジネス案があるのはいいことだと思う。でも、それは実行した場合に採算が取れ、まとまった利益が出せるくらいのものでないと基本的には意味が無いと思う。例えば毎月10万円利益のビジネスを10個やれば100万円だが、派遣バイトじゃあるまいし、普通はまったく違う種類の仕事を10個もできないし、おそらくそのようなもの不安定だと思う。それよりも、ひとつのことで毎月100万円の利益が出ることをやるべき。
6 情熱だけで儲けるための具体的な方策がなにもない
特に若い人に多い。私も20代半ばくらいまではそうだったが、理想や情熱だけは誰にも負けない自信があった。若いときはそれを原動力に多くの経験を積める。でも、ある程度の年齢を過ぎれば情熱だけでなく、それなりの効果を期待できる具体性を求められるはずだ。誰に求められるわけでなくても、結果が自分自身に突きつけてくれる現実だと思う。
7 うまくいかなくても過程が大事などと言い訳をする思考が整備されている
過程も大事だと思う。過程があって結果があるわけだし。でもうまくいかなかったことと、過程も大事ということくっつけて考えても結果は当然変わらないし、失敗したことに変わりはない。過程も大事なのはやる前からわかっていることであり、失敗は成功の母とも言うが、失敗は失敗と認めるべきだと思う。ましてや、やる前から言い訳していたのでは先が思いやられる。成功か失敗かを言いたいなら、稼げたら成功、稼げなかったら失敗。それだけの話じゃないですか。
とまあこんな具合で私なりの考えを簡単に書いてみた。
みなさん、お互いにがんばりましょう。
ジョブズ氏はAppleの共同創業者であり、社内対立で一時的にAppleより身を引いていた後、Appleの経営悪化時にトップに戻り、パソコンの「iMac」を大ヒットさせ、音楽プレイヤー「iPod」で音楽事業をパソコンと並ぶ事業の柱に育て業績を急回復させた。その後も、2007年に発売した「iPhone」や2010年の「iPad」と、革新的な製品を次々と世界に送り出し、Appleを世界最大のIT企業に成長させた人だ。
一部の災害系ニュースを除けば、私としてはここ数年で一番衝撃的なニュースだ。これで以降の世界のIT事情が確実に変わる。ITだけに留まらず、そのクリエイティブな影響力はその他の分野にも多いに影響していると思うし、彼と同じ時代を生きることができてよかったと思う。ジョブズ氏のいないこれから、Appleの製品にも変化というか動向が今までのようにはいかないだろうし、どこまでクリエイティブな製品やサービスを創造してゆけるかだろう。
GoogleトップのいつもはGoogle社のテキストがある場所にジョブズ氏のリンク設置するというのは、Googleにとっての最大の敬意なのだと思う。色々な面で多大な貢献をされた人です。本当にありがとうございます。偉大な人のご冥福をお祈りします。
尚、下記Appleウェブサイトよりジョブズ氏への思い出を
Appleへ専用メールで送ることができます。
Steve Jobs, 1955 - 2011
家の引越しの3倍は大変だった。デスクも湾曲した大きいものを使っているので、解体も大変だし運ぶのにもなかなか…。かなり前向きな私も、さすがに途中から面倒くさくなり、引越ししなくてもよかったしなぁなんてことも考えたものだが、あと半分だと思って頑張ってやり終えた。基本的に運ぶのは引越し屋がやってくれるわけだが、商品など物がわりと多いので搬送用の梱包にかなり時間がかかり大変だった。
で、その引越し屋は、家の引越しの時と同じ人物に依頼したのだけど、なぜか違う人が来て、まあそれはいいとしても車が前回のIVECOのバンではなく、ハイエースもどきのJINBEIバンだったので積載量がだいぶ小さくなっていた。これではとても1回では運べないじゃないかと文句を言いそうになったが、このJINBEIで来たのは彼らだし、慣れているだろうからなんとかしてくれるだろう&きっちりやってもらおうじゃないかの狭間の心境で運び入れを見ていた。
素人が積荷作業をしたら、これはもうハイエースバンなら2台は絶対に必要だなというところを、彼らはテトリスの要領でガシガシ入れてゆき、ついに満タンにて荷物をすべて積み終えた。多少強引だったがやはり慣れている。それでもって、ついこの前引越してきたばかりの自宅に事務所をかまえるべく、ああまた引越しかと、自分で決めたのだが疲れたので早く終えてコーラでも飲みたい気分だった。
あれ?と思った人もいると思うが、今回はオフィスビルから自宅内事務所への引越しだった。というのも、自宅仕事よりオフィスビルの一室でも借りてやっておくかとゆう考えで始めてみたはいいが、仕事柄でお客さんが来るわけでもないし、オフィスのドアをガラスに交換したのが裏目に出て、廊下で電話する中国人のデカい話し声や、退勤時間の廊下から聞こえる必要以上の大きな声でかなりうるさいときが多々あり、少々嫌になっていた要素もひとつ。
まあそれと、当面は人を雇い入れてという計画はないし、確かに家賃ももったいないかなという面もあった。ということで、とりあえず最低1年はオフィスビルを出ておくかという考えに至った。住まいのほうの賃料をある程度上げたので差し引きあるが、オフィスビルを出たことによって、毎月5,000元以上のコスト削減となった。1年後、どうするかはまだわからないが、とりあえず今回の選択もよかったと思っている。それなら、半年でオフィスを出たのにもかかわらず、なぜそれを借りたこともよかったと思えるのかというと、上海でしっかりしたオフィスビルに入居して仕事を進めたということは、色々な面で私にとってはとてもよい経験だったと感じたからだ。
オフィスを出る。しかもオフィスビルからオフィスビルへの移転ではなく、自宅オフィスへの移転言うと、おそらく普通の場合は「ビジネスの調子がよくないのかな」と思うことだろうが、今回の場合はそうではない。むしろその逆で、もっとよいオフィスビルへ移転してもまったく問題ないのだが、利益が上がっていることに調子づき、ドンドン支出をするということも危険だが、コストを抑えるだけでもなく、右肩上がりで来れているこの時期にコストを削減することも有効だろうと思った。
プライベートも含め、なんでも削減で欲しいものも買わないというわけではないが、まあこれはビジネス上での自制の意味もあるんだと思う。自分のことながらだが。やはり回転させられる資金は少しでも多いほうがいいし。実入りはより多くを目指し、出るものは最低限にする。ごく当たり前のことだろうが、これをちょっと地でいってみようかということだろうか。そんな感じで、相変わらずやっとります。
週7日仕事をしていると言うと、なんだがとても忙しく仕事ばっかりしているのかと思われがちだが、そんなことはない。夜になってその日やるべき仕事がひと通り終わったらゲームをしたり映画を観たりしている。作業系の仕事だけ見れば、2時間くらいで終わるときもあるくらいだが、毎日事務所で仕事をしていることに変わりはない。
一応、日曜だけは完全に休みとしようと思っていたのだが、どうも仕事が気になるし、作業系のこと以外に、企画・開発系の仕事もやるべきだしドンドン進めて行きたいのでやはり出勤してしまう。まったく苦ではないどころか楽しい。
今日は端午の節句で中国の公休日。ビルに来てみると人影が少ない。ビル内の1階にあるスターバックスは営業中だったが、、スーツ姿の男性が20人くらいいた。スタバの研修なのか、いやそれにしてもスーツは着用しないだろう。もしかしたら日本人だったのかもしれないが、どこの会社だろうと思いながら事務所のあるフロアへ。トイレの明かりも消えているくらいで、やはりどこの会社も休みのようだ。
それで、昨日日曜日は久しぶりに完全に休みにしてみた。一度も事務所に行かなかったということだ。かなりゆっくり過ごした。午後近くまで寝て、普通に洗濯物を洗い、最近就寝前に少しずつ進めているジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」を読んだ。未知への接触、現実知識に基づいた想像の世界で構築されるリアル感がおもしろすぎる。軽くは読めないけど、そういうが好きな人にはうってつけだろう。
散歩ついでに次の引越し候補のひとつと考えている普陀区の泰欣嘉园というマンションを見に行った。このマンションには敷地内に会所(スポーツクラブ)が併設されていて、実際に中を見たらすごかった。マンション自体もそうだが、中山公園駅前や古北にある高級マンションに併設のクラブよりもいい。
プールはどこのクラブにもあるのが普通だが、ここは見た限り水質もきれいで、なんというか造りがラグジュアリーだった。それも中国的な少々センスの悪いラグジュアリーではなく、日本人が見ても納得のセンスであろうリゾートホテルのプールのよう。それは日本にあるような高級スポーツクラブとさして変わらないどころか、それをも上回っているのではないかと思わさせられた。
クラブ内には、トレーニングルーム、複数の無料PC、音楽室や映画鑑賞室、ヨガスタジオ、日本の高校などによくある体育館の半分くらいの大きさの体育室、そしてマージャン室もあった。またプールにはもちろん更衣室などがついているが、セキュリティレベルもそれ相応で、カードなしでは通過できないのはもちろんのこと、インテリアの質感がかなり高い。正直驚いたというか感動した。住民はこれを無料で使えるわけだ。
とは言っても、今の自宅も事務所もあと9ヶ月ほど契約期間が残っているので、今スグに引っ越すことは考えていない。…が、とてもそこに引越したい。敷金を捨てさえすれば、スグにでも引っ越すことは可能だが、それはもったいないのでやめておく。う~ん、あのプールでいつでも泳げることを想像するとたまらない。別に毎日泳ぐわけではないが、まいったな。
不動産屋の話では、このマンションは外国人も多く住んでいて、その多くがどこかの会社の総経理などの駐在員で、当然会社支払いでの賃貸ということだ。しかしそういう話を改めて聞くと、自分の懐から払っている自分はなんなんだと思わなくもないが、雇われではないメリットも享受できているのでそれはそれで仕方がないだろう。まあ経費で落とせばいいのだろうけど。
とまあ、そういった具合で、ゆっくりとした休日を過ごすことができた。一日事務所に行ってなかっただけなのだが、今日の朝は仕事が待ち遠しくなった。朝8時に事務所に到着。自宅から事務所まで徒歩3分程度だが、歩いていても早く行きたくてしょうがなかった。昨日メールを確認していなかったので、今日はどれだけ注文や問い合わせが来ているかと考えただけで楽しくなった。こんな風に気分転換にもなるし、一週間のひと段落的な区切りもつけられるから、ちゃんと週休完全1日制にしたほうがいいかなと思った。
それに最近、取引先工場に依頼していたオリジナル新製品が出来上がったので、これをこれから販売していくのも楽しみだ。どれだけの反応があるだろうか。また、少しずつだが大学や企業からの発注も増えてきていて、前よりも多くなり今では全体の4割近くをそれらのお客さんが占めるようになってきた。
企業や大学からの発注は、個人と違ってわりとまとまった数になる場合が多いのでこれはありがたい。ありがたいのだが、相変わらず2011年から始めようと考えていたもうひとつのビジネスを進めていく時間が足りない。少しずつ準備はしているのだけど、一人でやっているので文字通り人手が足りないわけなのだが、だからと言ってまだ人は雇わない。
忙しいと言っても、まだまだ頭を使う系に時間を当てていることが多いので、作業系をもっと効率化してゆけば、まだまだ一人でやっていけそうだし、一人でどこまで利益を上げられるかというのがこれまた楽しいしとてもやりがいがある。ただ、人を使って自分がやらなくてもいいようなことはどんどん任せたほうが、私ももっと色々と企画開発に着手できるので、結果的にそのほうが売り上げと利益も伸びるのだろうと思う。まあ今のビジネスを売却しない限り、このまま続けていたらそこは避けては通れないことだと思う。
そう言えば5月はブログを書かなかったかな。なんだかやることが多く忙しかったこともあるが、少し時間が空いたときはどうも書く気がしなかったような。ま、そんなこんなで、相変わらず楽しくやってます。
画像/事務所が入居しているビルのエントランス。休みに入っているので人が少ない。大手日本語フリーペーパー企業がすぐ近くに入居していることを最近知った。
■中国の劳动节(労働節)という連休が始まっている。一応、5月1日から開始なのだが、けっこう多くの企業が29日から連休に入っている模様。私の事務所があるビルでも、29日の時点で人がかなり少なく、事務所の明かりが点いていないところが多かった。
土日などの休みの日だと、色々とうるさくないのでより一層快適に仕事ができる。平日でもそこまでうるさくないのだが、中国人はフロアに出て大声で携帯で話す人が多く、私の事務所のドアはガラスなのでけっこう耳障りな話し声が侵入してくる。
そういうことが多いこともあり、仕事中はだいたい音楽をつけている。元々家用に買ったBOSEのデスクトップ用スピーカーをPCにつなげて音楽をかけているのだけど、さすがにBOSEだけあって小さくても音がかなりいい。普段はハウスやトランスなどとハイテンションな曲を流し、ひと段落してゆっくりするときはJAZZYな曲をかけている。
音楽で思い出したが、上海のユニクロ店内でかかっているBGMが気になる。さっきユニクロへ靴下を買いに行ったのだけど、トランス系の音がかかっていた。キラキラ系でもなくハード過ぎず、アップリフティングだが中庸を行くような非常に踊りたくなる曲ばかりだった。フロア馴れした層に好まれるような実戦レベルの選曲で、今はなき麻布イエローを彷彿とさせる。私は、上海でこういう感じの選曲をメインで営業しているクラブを知らないので、日本のクラブに思い焦がれる。ああ、新木場ageHaに行きたい…。
最近クラブにはご無沙汰なのだが、10日ほど前にたまたま上海新天地のClub G+へ行った。そうしたら、1階のところで「3月全面リニューアルオープン!」と広告があっのを見て、非常に不安になった。3月なのだから、すでに営業しているのが普通だが、中国の場合はまったくあてにならない。残念な現実だが、書くこと言うことに信用や根拠がないことが多いのが上海でもある。
で、クラブのあるフロアまで上がると不安的中で営業していない。たまたまその日が店休日だったのかもしれないが、そういうことすら掲示されていないので、まだリニューアルオープンしていないのか店休日なのかまったくわからない。まったくどうしようもないなと思いつつ、いくら中国慣れしてもこういうときの憤りというか不満をゼロにコントロールできるわけでもないので、たらたらと家路についた。
こういう面を見ても、中国人のひとつの傾向がありありと出ていることがわかる。「3月全面リニューアルオープン!」などと、高らかに宣言してるにも関わらず、後のことは非常に詰めが甘くテキトーになる。はじめはいい顔をしていいことを言い、実は不可能そうなことでも可能だと言ってしまう。なぜなら、彼らにとっては、その時その瞬間は「可能だと思ったから」であり、「できなくなったので仕方ない」で済むと思っているからだ。
日本人は非常に真面目な民族だ。それ故に、特に中国人とのビジネスをしたことがない人たちからこのような態度を見ると、仕事上ではありえないほどのとんでもない態度だと感じるかもしれない。だからといって、日本流で厳しく失態を指摘し、ちゃんとやってくれの一点張りのような態度をとると、今度は逆切れをしてくる場合があるので気をつけたい。自分が悪いのに相手に怒るというのは正に逆切れそのものだが、だからといってこれに真っ向から挑むとなると非常に疲れるし、時間がかかり、スムースな解決が難しいのが中国での一つの傾向だと思う。
これは、中国人からするとテキトーというわけでも怠けているわけでもないようで、まともに仕事をしているのかなどという問いに対しては、無尽蔵の屁理屈が用意されているので、道理でどうにかしようとするだけではまず疲れるだけで終わる。一部の人を除き、この国の国民性は「ああ言えば上裕」で片付くのではないかと疑わざるを得ないときもある。いや、本来はそんなこと思いたくもないのだが。
では、どうすればいいか。もうこれは相手のレベルとか日本がどうのとか言っておられず、人と人として尊重の精神やユーモアを持って対処をする。紛争になる前に冗談の応酬で対処する。彼らはけっこうこういうところに弱く、こちらの要求レベルが高くても、このようにユーモアを大事にしながら話を進めるとうまくいく場合が多い。「本当はダメだけどいいよっ!」だととなったりするし、書類などなくても通ったりもある。
私たち日本人からすると、こんなこともできないのかということが目立つ一方、これはいいのかよっ!と日本ではガチガチになりそうなところを拍子抜けするくらいサラッとやってくれたりする。これもある意味テキトーの成せる業であると言えなくもないのだが、そのテキトーのおかげであるときは恩恵を受けているのは確かだ。付け加えて言えば、一旦仕事に取り掛かると、作業スピードが半端なく速い人が多いのでありがたい。この前は、事務所のオートロックのスイッチが壊れたので修理してもらったのだけど、ちゃんと直したにも関わらず、「来ました」から「帰ります」まで本当に1分かからなかった。速すぎ。
ということで、ずいぶん取りとめのない話を書いたが、私の仕事のほうはと言うと、4月度売り上げは最高益を更新できた。2010年2月からスタートし、おかげ様で右肩上がりでやって来る事ができた。2011年1月からの業績が前月の200%増となり、4月度も結果として過去最高益を更新できたことは非常に意義深い。これも、今までのご縁を大切にしてくれた人たちに支えられたおかげでもある。とりあえずドンドン売り上げを叩き上げ、高い利益率で消耗の少ないビジネスを継続してゆきたい。
物事が順調なのはとてもいいことだ。でも、こういうことが続くと、人は足元を見失いがちだろう。本来は気をつけていたはずの足元をおろそかにしがちになる。すると上のほうもフラフラしてくる。こういうふうになってくると必ず問題が起きるだろうから、そうならないように締めるところは締めてゆきたい。また、たまには視点を引いて、自分のしていることや環境についてゆっくり考えてみることも大事だろう。スキを見せず、油断は禁物だ。ま、プライベートは空でも眺めてボーっとしていたい。
資金回転についてだが、商売をしていると現金を回転させなければ黒字でも商売がおかしくなるわけで、最近その重要性をヒシヒシと感じている。こういうことは頭ではわかっていたが、いざビジネスの規模が少しずつ大きくなり扱う資金量も比例して増えてくると、現実を伴なって回転の重要さを感じさせてくれる。周知のとおり資金回転は大動脈であり、そこを流れる血がキャッシュだ。これが停滞すると大変なことになる、というか他から調達する以外にはどうにもならないだろう。
とまあ、そんなこんなで今年もすでに5月になろうとしている。あと8ヶ月で来る2012年をさらによい年にするためにも、日々改善調整にて邁進してゆきたいと思う。
画像/事務所なり。画像では写っていない後ろのスペースもある。普通はここと同じ面積の事務所を6~8人程度で使っているようだ。南側の部屋にすれば、18時くらいまでは電灯をつけずに済むと気づいた…。
■ 前回書いたように、なんとか事務所らしくなってきた。中国上陸後、3年たってようやくオフィスを開くとは、だいぶ寄り道をしてしまったが、本腰を入れるのはまだまだこれからだ。
今日、ビザ関係の会社の中国人と会ってきた。彼女は私に、知り合いの日本人が上海でやっているビジネスについての話をした。けっこう儲かっているようで、そのビジネスを私にもやるように勧めてきたのだが、私は今のビジネスに励んでいて、今の時点では他のことに手をつけるわけはいかないと言った。
私は次のビジネスも用意してあるので、彼女の言うビジネスには当分手を出せそうにもないが、人を雇えばなんとかなるのだろう。しかし、業務範囲拡張のために人を雇うと、自分も覚えながら今までのことも教えてとなると、かなり混乱することは必至だろうと思うので、そういうことはしたくない。
それで、彼女の言っていたそのビジネスはというと、これはブログでは書かない。なぜ書かないかと言うと、こういう情報をブログなどで得なくても、やる人はやるし稼ぐ人は稼ぐと思うからだ。逆に、こういう場で情報をかじり「儲かるかも!」などとなんでもかんでもほいほい反応する人は大抵何もできずに終わる、と私は思う。しかし、このビジネスは、おそらく押さえるところを押さえることができ、手段も作りあげることができるのならある程度稼ぐことは難しくないと思う。
そういえば、上海に来てからご縁のあった日本人の一人が、杭州で中国人女性と結婚したのだけど、現在音信不通になっているのが気にかかる。共通の知人情報では、子供ができたらしい。昨年、披露宴に出席させてもらった。中国人の披露宴は何回も出たことがあり、スピーチもしたことがあるくらいなのだが、中国での日本人の披露宴は初めてで、ご祝儀をどれくらい包めばよいのかよくわからず、ここは中国だから中国に合わせた一般的な金額を包んだ。考えてみたら、それくらいしか原因がわからないのだが、まさかそんなことではないだろう。事故や病気かもしれないので少々心配だが果たして…。