ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

いよいよオフィス稼動へ

2011-02-20 | 仕事関係


画像/今回借りたビルのエントランス。気分も新たにして仕事に取り組みたい。


■ ようやくオフィスを借りることができた。26階建ての築浅ビルだが、40平米ほどの小さい部屋もいくつかあったので、予算的にも私にはちょうどよい物件だった。借りたのはいいが、カーペットを敷きつめるのとデスクなどを買わないといけないので、実際の稼動は3月初めくらいになるだろう。

オフィスの近くに家を借りた。ビルから歩いて3分なので楽々。これからは家で仕事をする必要もなくなるので小さめでいいと思い、1LDKで60平米くらいのところ借りた。家で仕事をしていると言うと、いいなぁとか何だとか言われるときがあるが、どうもメリハリがつかない。仕事を放っておいて遊んでいるということはないのだけど、家はやっぱり家だし、オフィスという感じはしない。

商品在庫の問題もあるが、やっぱりメリハリをつけるためにもオフィスビルに入居したほうがいいと思った。商品在庫だけの問題なら、安い部屋をもうひとつ借りて、そこを倉庫にすればいいかもしれない。でも、仕事は家なわけだ。安い部屋と言ったって、ある程度コストはかかるから、それならば、もう少しお金を出してオフィスビルを借りてしまったほうが気持ちがいいと考えた。

このビルの1階にはスターバックスが入っているので、いつでも美味しいコーヒーが飲めるし、トイレもわりときれいなほうだろう。それに、部屋の外側は一面窓になっていて、もちろん開閉もできるので気持ちがいい。目の前にはデパートもあるやらで、私にとってはなかなかいいところを見つけたと思う。また、静安寺にもタクシーで1メーターなのがうれしい。

今回、オフィスを借りたことで、たしかにランニングコストは上がったわけだが、今までのコストがスマート過ぎただけとも言える。それに、コストが上がったということを、「もっと稼がないと」という意識へつなげ、売り上げ向上に結びつけるようにしたいと思っている。

今年は成長期に

2011-02-09 | 仕事関係

画像/2月7日初五、午前0時からの花火。この日と春節初日は花火と爆竹で戦場のような騒音です。私の部屋の窓の目と鼻の先、5メートルほどしか離れていないところで何回も何回も炸裂。見渡す限り、そこらじゅうで打ち上げまくるので圧巻。外に出たら怖いぜよ…。この日は恒例のお金の神様が来る日ということで、春節初日よりも激しい花火と爆竹が轟いていた。通称「迎財神」の日。



■ 会社の成長段階は、エンジンオン→助走期→離陸期→上昇期→安定期に分けられると思う。私のビジネスは、今の段階では離陸期を無事やり過ごして上昇期に入っている。今年に入ってからさらに受注が増えた。1月は普段の2倍、2月もすでにいつもの2倍以上の勢いだ。これは嬉しいことなのだが、オフィスはもう少ししたらと考えていたので、あんまりのんびりもしていられなくなってきた。オフィス入居も早くしないとだが、今後の課題としてはこんな感じか。


・法人化
・在庫管理方法の改善
・従業員の雇用
・受注・発注管理システムの改善


これから法人化ってことは、現在は個人事業みたいなものだが、これでは中国の領収書が発行できない。私の顧客のほとんどは日本の個人や大学関係、その他企業なので、中国の領収書を出す必要というか、求められる機会はゼロに等しい。そりゃそうだ。中国の領収書なんて貰っても困るだろうに。

しかし、たまに中国の領収書を発行する機会もあるし、日本向け領収書にしても会社名が中国企業でなければ不自然だ。どうしているかと言えば、知人の会社名を借り、領収書も発行してもらっている。こんな方法なら日本でもやれなくないだろうが、まあその他イロイロ、中国でビジネスをやる場合は様々なシーンで融通を利かせ、対応することが前進への重要な要素だと思っている。まあ、稼ぎによって順々に環境を整えていくのがリスクが少ないと思う。最初から法人を作ったってダメなものはダメだろう。

中国で法人を設立する場合、董事长と呼ばれる、日本での代表取締役の上に位置するような存在を置かなくてはならない。この董事长というのは、内資企業においては中国人しかなることができなく、日本人が内資企業を設立をしようとしても総経理(社長)にしかなれない。日本人は、営業許可書に氏名が記載される法定代表人になることはできるのだが、それと董事长になるということは違う。

董事长は会社を動かす権利があるので、下手に人選を間違うと会社乗っ取りなどのトラブルに発展しやすい。このことから、「中国人に騙された」として失敗する人も少なくないようだ。中国内資企業設立は日本人の私一人では実現不可能なので、董事长を誰にやってもらうかで悩んでいた。信頼に値する友人がいるのだが悩む。

なにをそんなに悩むのかと言えば、それはやはり日本人と中国人の思考回路の違いに対してだろう。上海に来てからの3年間、信用を失墜させる行為をたくさん見てきた。基本的に、中国人ホワイトカラー層には優秀な人が多く、すごいなぁと思わせられることも多々あるのだが、一方で信じられないくらいの言動をすることもわりとある。しかし、その「信じられない」のうち、おそらく3割くらいは、お互いの思考回路がかみ合わないだけのことで、倫理的には問題ない場合もわりとあると思う。

事実、「信じられない」という出来事は、この3年でずいぶん減ったというか、そういうものとして学習した結果、だいぶ異文化への適応力が上がったと思う。たしかに日本人は素晴らしいものを持っている。サービスや心遣いにおいては世界一を自負していい。この点は、日本人に勝てる国はないだろう。しかし、だからといって中国人のやり方が間違っているとは必ずしも言えない場合もある。間違っているとすれば、日本人の目線でしか見ることができないその見方ということも十分あり得るのだ。

日本人から見た中国人というのは、うるさくて落ち着きが無く、思慮浅く狡猾なイメージがあるかもしれない。色んな人がいるのは確かだが、まあ事実はそんなに間違っていない。だが、彼らにそういう傾向があるのは、その一つひとつに理由がないわけでもない。

うるさいのは、人口が多く比較的大きな声で喋らないと不便だ。また、口論において大きな声のほうが有利な場合も多い。落ち着きがないのは、穏やかな日本と違い、戦いと裏切り、自国の政府すらも信用できない歴史を繰り返してきた中国人の記憶がそうさせている可能性がある。思慮が浅いのは後先考えないということでもあるが、その反面、実行や行動のスピードが速いという利点があり、考えすぎない性格であるとも言える。狡猾というのは、智謀策略に長けているというか、自分を守り、戦わずして勝つための思考である、ということも言える。

こうして中国人を掘り下げてみると、よいところも色々と見つかる。しかし私は、それらの要素よりも、中国人の持つおおらかさというか、朗らかさが好きだ。これは、ビジネスとは直接関係ないことかもしれないが、中国人の最大の魅力ではないかと思っている。おおらかさついでに大風呂敷を広げることもままあるのだが…、それはそれで愛嬌だろう。

それで、話が脱線したが、中国人の友人に董事长を頼むにあたり、信用したくても踏み切れない思いもあった。彼なら信用できるはずなのだが、万が一のことを考えてしまう。しかし、日本人だって裏切るときもあるのだ。それに、銀行アカウントを押さえ、事業全体を掌握されなければ、会社がなくなっても次を作ればいいだけのことだ。細かいことはさておき、どうあったとしても、まずは信用することが大事だろうな。

ということで、すでに友人の承諾は得た。少し時間がかかるだろうけど、あとは設立の申請を受理まで完了さればいい。オフィス内覧に、また新居への引越し。ちょい面倒だけど、こういうのはすごい楽しい。候補はすでに絞ってあるので、今月中に決まりそうだ。

今年もすでに2月の2週目だ。今、とりあえず順調続きだけど、こういうときこそ足元に気をつけて、浮かれずにしっかりと前進していくように心がけなければいけない。今年もバリバリやっていきますよ~。