■韓国映画「古山子 コサンジャ ~王朝に背いた男~」 予告
2016年の韓国映画
チャ・スンウォン主演、ユ・ジュンサン、キム・イングォン、ナム・ジヒョンらが熱演。
19世紀の朝鮮、庶民にも手が届く正確な地図を創り上げるため、
地図師のキム・ジョンホは今日も半島を徒歩で旅していた。
地図に命をかけた男の、人生の行方は?
■古山子(コサンジャ)
金 正浩(キム・ジョンホ)は、李氏朝鮮の実学者、地理学者。
朝鮮において初めて精巧な全国地図『大東輿地図』を作成した人物として知られているが、
その詳しい経歴についての記録は残っていない。
生没年不詳(1800年頃から1864年頃)。
彼の作成した『大東輿地図』を興宣大院君に献上したところ、
その精巧な地図を見て国家機密を漏らしたという罪で投獄され、
その版木は没収焼却されたと言われてきたが、実はそうではなかった
とみられている。
崇実大学校と高麗大学校に『大東輿地図』の木版が残っており、
『大東輿地図』の製作を後援した崔漢綺、申櫶も処罰されてはいなかった。
史書に残る金正浩の項にも処罰や獄死を示すような文言はない。
(Wikipediaより抜粋)
■古山子 大東輿地図
国立中央博物館に所蔵されている古山子、キム・ジョンホの大東輿地図木版の原本を
実際に撮影してスクリーンに表わした。
韓国の古地図の完成版であり、金字塔と呼ばれる、歴史的に最も偉大な地図である。
「古山子 大東輿地図」の映画の意義を伝えた制作陣は、文化財庁の支援を受けて、
映画史上初の大東輿地図の実際の木版本をカメラに収めることができた。
原版を直接撮影した、チェ・サンホ撮影監督は
「最も感動的なのは、一番初めの大東輿地図と書かれた原版だった。
カメラで映してみると木版ではなく、まるで鉄を彫ったような感じがする。
それだけ細かくて、精巧で丈夫に見える」
と、大東輿地図の原版の圧倒的な繊細さと精巧さに対する感嘆を禁じえなかった。
(Webより抜粋)
※この木版は映画の最後に映し出されていました。
韓国の古地図の中で最も大きく、正確で豊かな内容を盛り込んだ地図として挙げられる。
朝鮮の山と川一つ一つ正確に表現した大東輿地図は、木版に墨を塗って紙に印刷できる方式で作られ、
大量生産が可能で、地図が必要な民たちの誰もが使用できるように制作された点で高い評価を受けている。
特に22帖の屏風折りの切り継ぎ式で、携帯性があり便利なのが特徴である大東輿地図は、
民のために、朝鮮八道の場所をすべて地図に入れようとしたキム・ジョンホの熱望が込められた力作として評価される。
※この地図も映画の終盤でバウが王宮の前で広げるシーンがありました。
ドラマ「武神」でも「八万大蔵経」が出てきてとても興味深かったです。
初版は蒙古軍に焼かれて焼失しましたが、こちらは復元されて現在でも
木版が残されているそうです。
■韓国史劇「武神」 予告 ※HPより抜粋
舞台は13世紀の高麗時代中期。
蒙古軍により国土は蹂躙され、最終的に服属を余儀なくされたものの、
世界最強と謳われた蒙古軍を相手に、高麗は民族を挙げての徹底抗戦を繰り広げた。
30年近くにわたるこの熾烈な戦いが、緻密なストーリーと壮大な戦闘シーンで
見事に再現。
これまで韓国時代劇で描かれたことのない空白の時代に初めてスポットが当てられている。
この他、ユネスコ世界の記憶に指定されている“八万大蔵経”や、
日本の幕府体制に似た特殊な政治体制である武臣政権など、
この時代を代表する歴史テーマも余すところなく盛り込まれ、
時代劇ファンには外せない作品となっている。
■韓国映画「古山子 コサンジャ 王朝に背いた男」
実在の人物が偉業を成す作品はどれを観ても面白いです。
以前観た「チャン・ヨンシル」 もとても興味深かったですが、この映画も興味深いシーンばかりでした。
昔の人にとって地図がどれほど大切だったか、誤った地図を頼りに道に迷い、全員が凍死してしまうシーンを
観ればわかります。
バウが現代の「ナビ」を想像しジョンホに話してバカにされるシーンがあるのですが、
とても興味深かったです。
このキム・イングォンさんが演じたバウ役もとても良かったです。
キム・イングォンさんは「神の一手」でも面白かったです。
「クリミナル・マインド KOREA」では悪役を演じていました。
ジョンホが書写ではなく、木版を作って地図を広めようとしたのも、誤写を恐れたからでした。
身分の低かったジョンホが、自分の足で歩いて確かめた地図を民に広がることを夢見て
娘の命と引き換えに地図を守っていくシーンはジンときました。
チャ・スンウォンさんの史劇を観るのは「雲を抜けた月のように」、「華政」とこれで3作目ですが
どれもとても良かったです。
■STORY
「古山子、大東輿地図」は、朝鮮後期、ひたすら朝鮮八道の本当の姿を地図の中に入れたいという熱望で、
歴史上最も偉大な地図「大東輿地図」を完成するまで、権力と運命、時代に対抗した「古山子(コサンジャ)キム・ジョンホ」の
隠された話を描いた作品。
2009年、大山(テサン)文学賞を受賞した作家パク・ボムシンの小説を原作に、韓国映画初の千万時代を開いた
「SILMIDO シルミド」をはじめ20年間、韓国映画界をけん引してきたカン・ウソク監督が映画化。
山の気品や川の深さ一つ逃さない地図を作るために、朝鮮全域を二本の足で歩き回った地図家であり、
権力と時代の嵐の中で、決して執念と夢をあきらめなかった人間、キム・ジョンホの多彩な姿を披露する。
キム・ジョンホの地図を手に入れて権力を掌握しようとする「興宣大院君」役のユ・ジュンサンは、
既存の愉快で人間的なイメージとは異なるカリスマを放ってくれると期待を集めた。
キム・イングォンは、キム・ジョンホの木版地図製作を助ける彫刻匠「バウ」に扮して、
チャ・スンウォンと愉快な共演ををし、ナム・ジヒョンは表向きには無愛想だが、父を深く気遣う
キム・ジョンホの娘「スンシル」役を演じる。
この他にもスンシルを家族のように面倒をみる「ヨジュの奥さん」役はシン・ドンミが、
興宣大院君と対立する安東金氏の一族「キム・ジャグン」役にはナム・キョンウプが、
「キム・ソンイル」役にはテ・インホが、「シンウォン」役はコン・ヒョンジンが務め、ドラマを豊かに彩る。
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