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映画「黄金のアデーレ」名画の帰還

2016-01-01 | 映画・ドラマ・小説
新年あけましたおめでとうございます。
今日は、とても穏やかな元旦でした。

今年もいいことあるといいなと思っていましたが
今日、早速映画を観に行って来たところ、新年早々
とても内容の深い良い映画を観ることが出来ました。

以前、ブログの日記で紹介されていて
ずっと気になっていて観たかったのです。

黄金のアデーレ 名画の帰還(オーストリアのモナリザと言われた絵画)





この映画も実話で、ナチスが奪略した絵画を取り戻すために、
一人の女性がオーストリア政府と裁判で戦った記録です。

最高裁で、弁護士のランディが最後に裁判の中で切々と
訴えた言葉には涙が出てきました。
そして、自分の父親がナチス党の一員だったことから、
父親の贖罪のために絵画の返還に協力したフベルトゥスにもジンときました。

こういった映画は多くの人に観てもらいたいと思いました。

■実在のマリア・アルトマン
1916年、マリア・アルトマンはウィーンに生まれる。
マリアの母とアデーレ・バウアー(絵画のモデル)は姉妹で、
ブロッホ家のフェルディナントとグスタフの兄弟とそれぞれ結婚していた。
彼らはブロッホ=バウアーと名乗り、エリザベート通りに佇む宮殿風の
アパートで一緒に暮らす。

フェルディナントとアデーレの夫妻は非常に裕福で、芸術家のパトロン
としても知られており、2人のサロンには、画家のクリムトや作曲家のマーラー、
作家のシュニッツラー、精神科医のフロイトなど名だたる顔ぶれが通っていた。

アデーレは1925年に髄膜炎で亡くなるが、クリムトは生前の彼女をモデルに
肖像画を2枚残している。(「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」
「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅱ」)

マリアは21歳でオペラ歌手のフリッツ・アルトマンと結婚。1938年3月13日、
ヒトラー率いるナチスがオーストリアを占領する。フリッツがダッハウ強制収容所に
一時的に拘束された後、彼とマリアは亡命を実行、スイスを経由してイギリスからアメリカへと辿り着く。

マリアの父親はウィーンに残ったがすぐに亡くなり、財産はナチスに没収される。
マリアに譲られたアデーレのネックレスも、ドイツの政治家ゲーリングの妻の首を飾った。

1943年、ナチスの指揮下でクリムトの絵が展示された時、「アデーレ・ブロッホ
=バウアーの肖像 I 」には、「Lady in Gold」という別名が付けられた。

1998年、マリアは家族ぐるみの友人の息子である弁護士ランディ・シェーンベルクに、
オーストリア政府に対して伯母の肖像画を始めとする絵画の返還を求めたいと頼む。

数年かけて全ての裁判で勝訴し、最高裁でもマリアに有利な判決が下されると、
オーストリアはオーストリア人裁判官3名で構成された仲裁委員会で示談に応じることに合意。

2006年1月17日、マリアへの返還が決定する。
「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」も、マリアの「誰もが鑑賞できるよう、
常時展示すること」を条件に、コスメ界の大物ロナルド・ローダーに1億3500万ドルで
買い取られ、ニューヨークのノイエ・ギャラリーに現在も展示されている。
2011年、マリアは94歳で永眠した。

マリアと共に戦ったランディは、勝訴して以降、美術返還の弁護を多く引き受け、
それを専門とする会社を設立した。さらに、ロサンゼルスにホロコースト博物館を
設立するために動くなど、過去の大切な記憶を引き継いでいくために熱心に活動している。
(HPより抜粋)

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