Quaint Coco

ヨークシャテリアCoco(2008年7月20日生♀)の生活と雑感を、写真と想像で綴ったブログ。毎日更新。

パーワン

2012-01-17 20:31:25 | パロディ

真っ赤なマントのCocoさんは、
今日はパーワンです。

骨型のこのおもちゃは、
実はコピーロボット。

パーワンがカプッと歯をたてると

ロボットはきゅきゅきゅ・・・と音を立てて
パーワンそっくりに変身するのです。

 

あとからおでこをくっつければ
記憶も共有できるから
安心です。

ある日、パーワンは
町の警備をコピーロボットに任せて

自分はのんびり、家で
バナナを食べて遊んでいました。

コピーロボットは、その間
パーワンの姿になってパトロール。

すると、よその家に忍び込もうとしていた
あやしいぞうさんをみつけたのです。

つかまえたっ。

コピーロボット、お手柄です。

ところが、もみあううちに
ぞうさんに鼻のボタンを押されてしまい

あわれ、コピーロボットは
きゅきゅきゅ・・・と、
もとの姿に戻ってしまいました。

さあ、大変!

その様子を
物陰から見ていた
パーワン2号のりんごちゃん。

あわてて、パーワンに知らせに
走っていきました。

「なんだって。それは大変だっ」

町の警備を
コピーロボット任せにしていたパーワンは
事の重大さに気づき

りんごちゃんの案内で
現場に到着。

しかし現場にはなんと
ぞうさんが二人いたのです!

さっき、パーワンから元の姿に戻ってしまったコピーロボットを
今度はぞうさんが使って
自分の分身を、つくりだしてしまっていたのです!

なんて頭のいいぞうさんなのでしょう!!

二人のぞうさんと戦うのは
大変です。

コピーロボットの方をみつけて、
なんとか元に戻したいものです。

えいっ。

きっとこっちだ!!

パーワンはやみくもに
一方のぞうさんの鼻にかみつきました。

しかし、そのぞうさんは
「きゃっ」と悲鳴を上げただけで
コピーロボットには戻りません。
本物のぞうさんだったのです。

ですがパーワンが鼻を噛んだおかげで
本物とコピーの区別がつくようになりました。

パーワンに噛まれたぞうさんは
ちょっぴり鼻が腫れてしまったのです。

パーワンはりんごちゃんと力を合わせて
コピーを元の姿に戻し

本物のぞうさんを

みごとに投げ飛ばして

「もう悪いことはしません」と
約束させたのでした。


コピーロボットもちゃんと
持ち帰りました。

めでたしめでたし♪

 

 

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わんこ版「かさじぞう」

2011-12-31 20:24:27 | パロディ

Cocoさんは、バンダナ売りです。

いろいろなバンダナを、毎日売り歩いています。

大晦日の今日も、
「バンダナはいらんかね~」
と売り歩きましたが、ちっとも売れません。

バンダナが売れないと、
お正月の支度ができないなあ、と
Cocoさんはため息をつきました。

ふと見ると、
道路のわきに、お地蔵様が立っています。

Cocoさんはその寒そうな姿を見て
バンダナをプレゼントしてあげることにしました。

一つ足りなかった分は
自分のバンダナを
外して、あげました。

家に帰ってその話をすると
「それはよいことをしましたね」と
ぞうさんも喜んでくれました。

その日。
Cocoさんが水を飲んでいますと
どこからか、足音が聞こえてきました。

なんと、Cocoさんがバンダナをあげた
お地蔵様たちが
パンダやわんこに姿を変えて、
Cocoさんを訪ねてきたのです!

「Cocoさん。さっきはありがとう。
いっしょにお正月を迎えましょう」

そういうわりには、
お地蔵様たちは何も持っていません・・・。

すると、
一人のお地蔵様が、
部屋の隅に立ってCocoさんを呼びました。

「ほらほら。かどっこに立つ。これが『かどまつ~』」

と、くだらない駄洒落を披露します。

Cocoさんはちょっと、あきれてしまいました。

「今度はこっちこっち」
別のお地蔵様が、Cocoさんを呼びます。

「ほら。鏡を持って『かがみもち~』」

それを聞いて、ほかのお地蔵様たちは大はしゃぎです。

「うまい、うまい」
「あはは、あはは」

「さあ。Cocoさんたちも、なにかお正月のものを使って
駄洒落を言ってください」

そう言われて、ぞうさんは知恵を絞ります。

「えーとえーと。
ハネた毛がついたCocoさんは『はねつき~』」

「いいぞ、いいぞ」
「その調子、その調子」
「あはは、あはは」

お地蔵様たちは、ご機嫌です。

「さあ、次はCocoさんの番ですよ」

・・・・・・仕方ないなあ・・・。


Cocoさんももともと、嫌いじゃないので
とっておきのギャグを繰り出すことにしました。

「四が四枚で『ししまい~』」

「あはは、あはは」
「やんや、やんや」
「茶碗は飛ぶわ包丁は投げるわ」

こうして、Cocoさんとぞうさんと
お地蔵様たちは、
一晩中駄洒落を言って過ごしました。

宴会の席もどんどん乱れてきます。 

ごちそうはなかったけれど
にぎやかに、楽しく年を越し
お正月を迎えられましたとさ。

めでたしめでたし♪

本年は大変お世話になりました。
皆様どうぞよいお年を
お迎えくださいませ。

 

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わんこ版「クリスマス・キャロル」

2011-12-24 20:27:12 | パロディ

「クリスマス・キャロル」は、ディケンズの小説です。
守銭奴の老人スクルージが、クリスマスの夜に
三人の精霊によって、
「過去」「現在」「未来」の自分の姿を見せられ、
人間らしい心を取り戻すお話です。


 

意地悪なぞうさんのスクルージは
今日も町の人を苦しめていました。

心配したクリスマスの精霊、Cocoさんは
スクルージに幻を見せて
優しい心を取り戻させようと考えました。

最初に「過去のクリスマスの精霊」となって
スクルージを訪ね、過去の幻を見せました。

そのころのスクルージは明るくて、
学校ではみんなの人気者でした。

物知りだし、落ち着いた性格だったので
「スクルージ」をもじって「スクール爺」とよばれ
慕われていたのです。

それが、いつのころからか、
すっかり強欲なぞうさんへと、
変わっていってしまったのでした。

次に「現在のクリスマスの精霊」は
街のみんながクリスマスを祝っている様子を
スクルージに見せました。

けれどスクルージがけちなので
豊かなお祝いはできません。
中には具合の悪い人もいます。
それでも、みんな精一杯に、
パーティを楽しんでいるのでした。

スクルージは少しだけ、
胸が痛みました。

 

さらに「未来のクリスマスの精霊」となったCocoさんは、
「このままでは大変なことになりますよ」と
冷たく言いました。

「あなたは今以上に、誰からも相手にされなくなり
一人ぼっちの、とても寂しい生涯を送ることになってしまいすよ・・・」

スクルージはそれを聞いて、
とても悲しくなってしまいました。


そして、今日からは、
みんなに親切なスクルージになろうと決めたのです。

 

それは良かったのですが
心を入れ替えたスクルージは、
自分の未来がちゃんと変わったのかどうか。
それが気になって仕方がありません。

精霊のCocoさんに会うたびに
「私の未来はどうなりましたか。
是非見せてください」としつこく頼むのです。

「ねえねえ。見せてくださいよう」
本当に、しつこいです。

精霊のCocoさんはすっかり根負けして
「わかったわかった。見せてあげよう」
と、ため息をつきながら応じました。

ぴろぴろぴろり~ん♪

すると、恐ろしい幻が見えました。

未来を気にして、
何度もその幻を見たがるスクルージに
精霊のCocoさんはとうとう、
堪忍袋の緒を切ってしまい
スクルージの鼻にがぶりと噛みついているのです・・・・・・。

 

スクルージは大慌て。
精霊に噛みつかれて怪我をしてしまったのでは
「サイレント・ナイト」どころか、救急車の
「サイレン、鳴ると」になってしまいます。
そんなことになってしまっては、大変です。

未来のことばかり心配するのはもう止めて、
毎日を一所懸命
暮らそうと
スクルージは、決心したのでした。

めでたしめでたし♪

 

 

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スチュワンデス物語

2011-12-17 20:24:51 | パロディ

立派なスチュワンデスになるのが
Cocoさんの夢です。

しかし、いっしょに入社した仲間たちは

みんななにをやってもCocoさんより上手で

しかも、ことあるごとに

Cocoさんを、馬鹿にしてくるのです。

Cocoさんは悲しくて
ときどきこっそり、泣いてしまうのでした。

しかし、実際Cocoさんは
なにをやってもへたくそです。

返事だけは
「はい。教官」
と、元気いっぱいなのですが

飛行機がちょっと揺れただけで
派手に転んでしまうし

時差ボケに弱くて
居眠りばかりしてしまいます。

「おまえはドジでのろまなカメだ」

そう言われて本当に
カメのような気持になってしまいました。

おまけに
大好きな教官の、婚約者のマリコさんは
これ見よがしに、口を使って
白い手袋を外します。

それはとても恐ろしくて
夢に出てきたら、うなされてしまいそうな
光景でした。

スチュワンデスになるための道は
こんなに遠く、険しいのです。

しかし、そんなことに負けてはいられません。

Cocoさんは、スクワットで足腰を鍛え

お客様を

座席までご案内する練習を積み

さらにヘッドホンで英語を聞いて
語学の勉強にも励みました。

そしてついに、
バンダナの似合う、さっそうとしたスチュワンデスに
なれたのです。

今日もおそらくCocoさんは、
どこか外国の空を
大活躍で飛び回っていることでしょう。

キーーン、と、
こんな感じで・・・。

 

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わんこ版「金の卵を産むにわとり」

2011-12-02 20:32:06 | パロディ

あるところにとても貧しい村がありました。

ある日、村人の一人が村の片隅で
薄汚れたフリースの布を拾いました。

するとその翌日、
フリースの布からは、
可愛いりんごのおもちゃが生まれたのです。

村人は街に行き、そのりんごのおもちゃを売りました。
売ったお金で、村の暮らしは少し楽になりました。

その翌日には、
パンダのおもちゃが生まれました。

村人たちはそれも、
生活のためにお金に替えました。

来る日も来る日も
フリースの布は、

まるでイソップ物語の
「金の卵を産むにわとり」のように

新しいおもちゃを毎日一つずつ産みつづけ
村人の生活を助けました。

 

 

ある日、一人の村人が言いました。

「こんなに毎日、おもちゃを産みつづける布だもの。
このなかにはきっと、素晴らしい宝物が入っているに違いないよ」

それを聞いて村人たちは顔を見合わせました。

「それなら、この布を切り裂いて、
中から宝物を取り出して売れば、
きっとこの村はいっぺんに、大金持ちになれるに違いないよ」

そこで、村人たちは力を合わせて
フリースの布を引き裂いたのです・・・・・・。

すると・・・・・・

中からは
素晴らしい宝物どころか

ごく普通のわんこが一匹

くねくねしながら出てきたのです。

村人たちはがっかりしてしまいました。

しかもせっかくのフリースの布を引き裂いてしまいましたから
明日からはもう、新しいおもちゃも生まれてきません。

「ああ欲張らなければよかった・・・」

しかし、布から出てきたわんこは
堂々とした顔で言いました。

「私はあんなちょっとしたおもちゃたちより
ずっと価値がありますよ。

ほら、水泳競技の高飛び込みなんか
上手にできそうだし

いろいろな球技にも
才能を発揮しそうです。

あるいはタレントとして
バラエティ番組でお茶目にふるまったり

シリアスな演技で俳優として
活躍する可能性だってあります。

つまり私は、
スポーツ界、あるいは芸能界の
『金の卵』というわけです!!」

わんこはそう締めくくると、
得意そうな顔を見せました。

村人たちはそれを聞いてため息をつきました。

そして、あまり期待できない金の卵の
成長をあてにするのはやめて
みんなで地道に働きましたとさ。

めでたしめでたし♪

 

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