わんこに「遊ぼ」と誘われて

ごろごろしていたら
Cocoさんがのぞきこんできて、
「遊ぼ」と誘ってきました。

バナナのおもちゃ持参で、
「これで遊ぼう」と具体的な提案。
そこまでされたのでは、断るわけにはいきますまい。

よーし。遊ぼう、遊ぼう!!

ところがCocoさんときたら、
バナナのおもちゃを持って走り回ったり


かじったりして、


ずっと一人で遊んでいます。

それでは面白くないから
ちょっと誘惑してみましょう。

ほーら、あなたの好きなりんごちゃんだよ。
バナナちゃんとばかり遊んでいると、
りんごちゃんが悲しむよ。

そう言われて、深く考え込んでしまうCocoさん。


近くに転がってきたりんごちゃんと
バナナちゃんを前に
ひたすら悩む悩む・・・。

悩みすぎて、すっかり疲れてしまいました。

ううん。やはり今日のところはバナナか。
苦渋の選択。

それでは今度は悩まなくてすむ遊びをしましょう。

バナナちゃんを餌にして
Cocoさんが釣れるかな。

あ、ちょっと向きを変えてもらいましょう。
どうしてかというと・・・

ほらほら。上を向いた顎のライン。
この写真が撮りたかったのよ。

撮れた？うまく撮れた？

念のため、もう一枚。

わーい、いい写真が撮れた!!
ブログにアップしちゃおうっと。

はしゃぐ家族をよそに
ちっとも楽しくなさそうなCocoさん。

お互いに楽しく遊ぶのは
なかなか難しいね。

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心が通い合っていれば

Cocoさんのおなかをなでたり

頭をなでたりといったふれあいは


毎日の習慣。

二年半もいっしょに暮らしていると
お互いに信頼しあっているので、
どこをどんな風にさわっても
Cocoさんはちっとも気にはしないのです。

首根っこをわしづかみにしてみても

顔の毛を両横にびろーんとひっぱってみても

鼻先をきゅっとつかんでみても

案外平気、それどころかカメラに視線まで送る余裕のCocoさん。

目の周りのゴミや

口のそばのゴミを取るときは

ちょっと嫌なので思わず舌が出てしまうこともありますが

肉球の間に埋もれたゴミをとるときは大丈夫。

どうしてそんなに体中ゴミだらけなのか、という疑問については
いずれ別の機会に検討しましょう。

眠っているCocoさんの手を、
いきなりつかんでも、
「おや、なんでしょう」と薄目を開けるものの


「ま、いいや。どうせ家族がいたずらしてるんてしょ」
と、平気でまた眠ります。


家族なら、心配ないもんねぇ。

「鼻ちょうちん、ぷくー」などといったふざけた写真も
気持ちよく撮らせてくれるCocoさん。


おそらくあきれて、抵抗する気にもなれないのでしょうが、
心が通い合ってさえいれば
くどくどと思いを説明する必要はないのです。

あなたの信頼に対するお返しとして
私の手のひらを、枕として提供しましょう。

鼻息がしゅうしゅうあたって
だんだん手のひらが湿っぽくなってはきますが

平和な午後の、ひとときです。

 

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わんこの暮らしがクイズになった！

Cocoさんの暮らしぶりを
今日はクイズにしてみました。

第一問　この生き物は、なんでしょう。

答　寝返りをうつと、わんこ(Cocoさん)とわかります。

第二問　Cocoさんの耳は、どこに行ってしまったのでしょう。

答　靴下を取り返されそうな危機が去ってしまえば、
頭の後ろから戻ってきます。

(ひとくちメモ・・・ただし、顔は険しいです。
まだ油断していないことがわかります。)

第三問　《寝姿初級》Cocoさんの頭は、どちら側についているでしょう。

答　右側です。これは簡単。

第四問　《寝姿中級》Cocoさんの右手、左手、頭のうち、
一番下にあるのはなんでしょう。

答　頭です。

(解説
カメラをひいてみるとわかります。
上半身を仰向け方向にねじりながら、
左手の下に、頭を入れています。)

第五問　Cocoさんは、何をしているのでしょう。

答　どちらのおもちゃで遊ぼうか、深く悩んでいます。

第六問　植え込みの中に顔をつっこんだCocoさんは
このあとどうなるでしょう。

答　口元に、わけのわからないゴミをつけて出てきます。

(ひとくちメモ・・・とてもよくあるパターンなので、
しっかり覚えておきましょう)

お疲れ様でした♪

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ピュアなわんこは幸せをつかむ

二つのイチゴちゃんを使って、
今日は短いお話。

《配役》
客・・・Cocoさん
二人のセールスマン・・・大小二つのイチゴちゃん

---

 

ある日、Cocoさんのところに、
二人組のセールスマンがやってきました。

「お客さん、いいお品物があるんですよ。
ぜひ、買ってください」

しかし、見るからにうさんくさい二人組みです。
怪しいと思ったCocoさんは
「いいえ。間に合ってます」
と最初はきっぱり断りました。

「必ず役に立ちますよ」
「ものすごく、性能がいいんです」

Cocoさんがいくら断っても、どんどん近づいてきて、
強引に勧めてきます。

心の優しいCocoさんはついに根負けしてしまいました。
「それでは話だけでも聞きましょう」



お勧めの商品は、これですか。

どれどれ。

箱を開けてみると・・・

♪ぽろ、ぽろろん、ぴろろろん♪

かわいい音が聞こえてきます。

二人のセールスマンは
うっとりと目を細めました。

「ほーら、とても気持ちのいい音でしょう。
一日の疲れが取れますよ」

そう勧められて、
気のいいCocoさんは、機械を買うことにしました。

へっへっへ。
二人のセールスマンはこっそりほくそえみます。
まさかあんな嘘に、だまされる人がいるとはね・・・。

機械はインチキ。
Cocoさんはまんまとだまされたようです。
どうしましょう。

しかし機械をためしてみたCocoさんは
綺麗な音に満足そう。

いい気持ちだねー。
確かに疲れがとれるよ。
これはいい買い物をした。
と喜んでいます。

Cocoさんは心がピュアなので
「体にいいですよ」と言われれば
「体にいいかな」と思ってしまうのです。

ある日Cocoさんは、
その二人組みにばったり会いました。
二人は、自分たちの嘘がばれたのじゃないかとびくびく。

しかしCocoさんは
「やあやあ。いつぞやはよいお品物を勧めてくれてありがとう」

「おかげで毎日快適です」
とていねいにご挨拶。

そ、そうですか。それはよかった。あはははは。

二人組みは適当に返事をして
逃げるように立ち去っていきました。

Cocoさんは今日も
まがいものの癒しグッズで
日々の疲れを取っています。
 

Cocoさんが単純、いや純粋だったおかげで
みんなが幸せでした、というお話です。

おしまい。

 

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わんこは意外と守備範囲が広い

かぎがたの廊下のど真ん中で
寛いでいるCocoさんを、
よけて歩くのはけっこう難しい。

慎重に歩けば通れるけれど、
ちょっとよろけたりしたら、確実に踏んでしまうし
敵だっていつ動き出すか、わかったものじゃないからです。

外から帰ったとき、玄関で出迎えてくれるのは嬉しいですが
いつまでもそこに立っていられると、
ちっとも中に入れません。

小さな体のくせに、
「とても邪魔」な場所に陣取ることにかけては、
ぬきんでた才能を発揮するCocoさん。

サッカーやラグビーのディフェンスをやれば
活躍できるかもしれません。

そこでじーっと立っているCocoさんは

リビングに入ってくる者にとっては
面倒な障害物。

誰か来たらよけてくれればいいけれど
そういうことは、ありません。
尻尾を振りつつ、狭い場所でどたばた。
・・・・・・通れないんですけど。

中に入ってくる人だけでなく、
外に出て行く人のことも、必ず邪魔するCocoさん。

ベランダに出て
洗濯物を取り込みたいのに、
ちょうど邪魔になる場所から、動こうとしません。

こっちが疲れていたりすると
(踏んでしまおうか・・・)と悪魔のささやきが聞こえることも・・・

ニンゲンが相手なら
こちらが進みたい方向を素振りで示すだけで
察してどいてくれることも多いですが

わんこの場合はいくら
「そっちに行きたいんですけど」
と脚や体の動きでアピールしても
全然気づいてくれません。

ドアの前で待っていてくれるのは可愛いけれど

出ようとしてもどいてくれないし

散歩に行った先でも
進行方向に同意できないのか


念入りに立ちはだかるCocoさん。

あなたは家族を信頼しすぎです。

いつ何時、家族は悪魔の呼びかけに負けて
あなたを踏むなり蹴るなり
し始めるかわかりませんよ・・・・・・。

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