赤ほねさんはずっと、Cocoさんと仲良くしたいと思っていましたが
なかなかうまくいきません。
それを聞いた青ほねさんは
「それなら私がCocoさんに襲いかかるので
赤ほねさんは、私をやっつけて
Cocoさんを助けてください。
そうすればCocoさんは喜んで
赤ほねさんと仲良くなってくれますよ」と
「泣いた赤鬼」の青鬼のようなことを言いました。
「泣いた赤鬼」は、村人と仲良くなりたい赤鬼のために
青鬼が悪役を演じます。
青鬼を退治してみせることで、赤鬼の願いは叶いますが
その後黙って立ち去る青鬼の置手紙に
涙する赤鬼の物語。
そのお話さながらに、
青ほねさんはさっそく
Cocoさんに喧嘩を売りました。
Cocoさんも負けていません。
激しい死闘。
赤ほねさんは約束通り
戦いに割って入り
Cocoさんと力を合わせて
青ほねさんをやっつけました。
そして赤ほねさんは、
Cocoさんとすっかり仲良くなったのです。
「赤ほねさん、良かったね…」
の言葉を残して、姿を消す青ほねさん。
まさしく「泣いた赤鬼」通りの展開です。
ある日のことでした。
Cocoさんと赤ほねさんが
喧嘩をすると・・・
どこからともなく
青ほねさんが
駆けつけてきました。
あの日、寂しく立ち去った青ほねさんでしたが
Cocoさんと赤ほねさんの友情を
手助けしたことに自信を得て
「友情コンサルタント」として立派に成功し
帰ってきたのでした。
「わたくし、青ほねにかかれば
どんな争いごとにもきっちり、
黒白つけてみせますよ」
と、青ほねさんは言いました。
「黒白つけるといいますが
あなたは、青白じゃありませんか」
とCocoさんは言い返しました。
青ほねさんは少しもひるまず答えます。
「そうです。私は青いので
『争』に『青』をつけて・・・
どんな争いごとも
「『静』かにさせることができるのです!」
久しぶりに会った青ほねさんの
つまらないギャグに
赤ほねさんは、やはり
ちょっぴり泣いてしまいましたとさ。
おしまい♪
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