南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 08/26 印Chandrayaan2 月周回順調 次のマヌーバー8月28日予定 印NavIC西輪1I→日QZSS太陽合バトンリレー追跡

2019年08月26日 | 月面軟着陸への挑戦
2019 08/26 インドChandrayaan2の月周回軌道調整マヌーバーは順調とのことです。次の周回船マヌーバーは8月28日と予定されています。その後に着陸船が切り離されて、月面の南緯80度付近に軟着陸する予定です。Chandrayaan2のWikipediaからのアニメGIFでは以下のとおりです。


9月初旬の月面南極軟着陸へ向けて、印NavIC西輪1I→日QZSS太陽合バトンリレーを追跡してゆきます。

NavIC電波をインド月面探査衛星チャンドラヤーン2号は、月面航法にも活用していると予想します。特にSバンドという前世紀から決まりの深宇宙通信用周波数を使用しているところが興味深いです。

ビッグ・ブラザーなどのため、G7サミットが史上初めて首脳宣言の採択不能という欧米経済力・政治力が分裂・減衰する中で、アジア中核の新しい月面探査競争・協力の時代が、アジアGNSS/QZSS増強・発展と合わせて到来してきているといえるでしょう。日本QZSS技術陣も堂々と月面探査分野へ展開できるアジアの先駆者です。

QZSS計画が先頭を切って、GPS/MEOの軌道枠の縛りを脱した日本は、軌道直径約8万kmのQZSS軌道を月面探査に先頭を切って応用すべきでしょう。日本QZSSこそが日印月面探査協力協定を生かして推進してゆくべきでしょう。https://blog.goo.ne.jp/qzss/e/b2d8d0e3bc824c5a1c014b35b7885c4b

軌道直径がMEOの倍近い8万kmクラスのIGSO/QZSS軌道からの送信波を使用して、地球ー月間30万kmのナビゲーションによる月軌道への投入や月面探査車の月面ナビゲーションへ活用すべきでしょう。新しい月面分野へのQZSS/IGSO応用に挑戦すべきでしょう。これは間違いなく破壊的イノベーションです。帰還奮闘中のはやぶさ2同様に納税者の大きな喝采を浴びることでしょう。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 08/26 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 08/26 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。



平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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