南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

【訂正】遷移軌道BD-IGEO,中輪BD-3-IGSO-1軌道 2019 05/04 次の印NavIC両機/日QZS-2の太陽合競争 IGSO/QZS軌道2/4倍拡大アニメ

2019年05月04日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 05/04 見落し訂正・追加します。令和改元騒ぎに捕われているうちに、BD-IGEOの残った一つが遷移軌道衛星が消えていました。05/02の午前2時JST頃に、これまで遷移軌道にあったBD-IGEOが、IGSO中輪のBD-3-IGSO-1として所定の軌道に入っていました。

QZS-4太陽合に次いで、すれ違い型のインドNavIC東西両輪1D機/1B機と日本QZS-2の同期太陽合への準備が、競争的に進展する様子が見えてきました。どちらが先に太陽合となるでしょう?いずれも衛星側が北から降りるすれ違い型太陽合のため、おそらくスピーディに進むことでしょう。

2018年前半から太陽合カテゴリーを継続してお読みの方々には、2019年の同様な太陽合生起は前年よりも、数日から2週間程度早め早めに合生起が起きていることにお気づきのことと思います。

以下の新QZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 05/04 QZS/IGSO軌道を2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 05/04 QZS/IGSO軌道を4倍拡大アニメGIFを記録します。


BD-IGEO3機の中の1機はまだ遷移軌道にあってIGEOとなってはいませんが、BD-IGEO(西輪)を3機追加しています。BD-IGEOはおそらくIGSOとして整理されるでしょう。

平成の日本宇宙陣の先駆的な脱MEOという大胆なQZSSの頑張りが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBD-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。今後の中国測位宇宙セグメント戦略を読み取ることが重要でしょう。これはインドやロシアの測位衛星セグメント将来計画にも大きな影響を与えるでしょう。

日本QZSSと中印IGSO/IGEOとを協力させながら、仏教や漢字の列島への導入に成功した万葉期に大いに思いを馳せて、令和時代のアジアンGNSS技術を発展させることには、歴史的な意義・役割があるように思います。

平成期GNSSの欧米型MEO主流から、令和期ではアジアでは高々度QZS/IGSO/IGEO型へ、米国などでは逆に低高度LEO重視の傾向が見えます。IGSOなら米州地域ファーストになりますが、低高度LEOビジネスモデルでは米国ファーストにはならないはずです。とにかくIGSOとLEOの両宇宙測位方式は令和期に測位成果を大いに競い合うべきでしょう。

この記事についてブログを書く
« 2019 05/03-05/04 おはようYR... | トップ | 忍者か!遷移軌道BD-IGEOがIG... »

アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道」カテゴリの最新記事