2016年の春分の日が近づいて来ました。
天文学では春分点は天球座標の原点として最重要な概念です。
Google先生を検索すると
中国の暦では4000年前から、すでに天の赤道と黄道の交差原点として春分点が使用された太陰暦が発達しており、
古代オリエントのエジプト暦は既に太陽暦を用いており、当然、春分点は最重要概念であったようです。
中緯度の古代中国暦では、冬から春への季節の変化として春分点のほうが同じ交差原点である秋分点よりも重視するのは
理解が容易ですが、亜熱帯地域の古代エジプト歴でも春分点の方を重視したのは、偶然なのでしょうか。
日本では4月が新年度・新学期・入学シーズンですが、
欧米では秋入学・新年度が標準なので、秋分点を原点にすることに不思議はない。
Xmasも近いし。
南太平洋で生活していたとき、当方には気温による季節感は少なく、乾季と雨季の季節区分のほうが重要でした。
古代エジプト歴でも春分点の方を重視したのは、天動説的にみて、太陽が赤道面から昇交する点を降交する点よりも崇めることでもあったのでしょうか。
天文学を生み出したのは地中海に近い北緯20度周辺の北部エジブトであり、北西側にはメソポタミア文明があるのに、
一方のエジプトの南方地域には大砂漠と熱帯雨林があり、北側・北半球崇拝信仰が太陽が昇交することの方を選んだのかもしれません。
いずれにしろ古代エジプト歴だけが太陰暦によらず太陽暦を用いていており、これが後にローマのユリウス暦に受け継がれて近世に世界を制覇する西洋暦の基盤になったことは歴史的事実です。
(イスラム暦は別ですが)
春分点にこだわったのは、中学で天文学の初歩を習った時に、しつこく理科の先生に、
なぜ秋分点を基準に天文学は発展しなかったのか、秋分点を軽視するのは何故かを
問いかけた記憶が残っているからです。
その意味で北半球人間が南太平洋大学で南半球での長期間の生活をしたのは、
頭をフラットに初期化するのに大いに役だったと思います。
時刻や方角を知るのに太陽方向を基準にしてしまう当方のような人間には、
太陽が北中するということに慣れるまでの経験は貴重でした。
ランチタイムに南側に太陽が無い・発見できないということは、
北半球人間にはかなりのカルチャーショックだった記憶があります。
2015年6月の夏至の前頃から始まった、このブログのGNSS特にQZSをスマホ電波望遠鏡を通して
観測して記録を残すということが、秋分と冬至を経ていよいよ春分を通過して、次の2016年夏至を
目指すこととなります。
アジアでは中国とインドの測位衛星系の充実が進んでいます。
日本は衛星数では遅れをとっていますが、もっと重要なことは、
関心を持つ中高生以上のGNSS技術に指向する人材育成が重要であり、
スマホGNSS電波望遠鏡観測が、このための実践的で重要な教育的役割を果たすと思います。
私の経験では天文・測位を学ぶ初学者が最初の疑問が、春分点にかかわるものだったので、
敢えてこだわってみました。
vernal equinox自身が一番、「私が原点!?」とびっくりしていることでしょう。
天文学では春分点は天球座標の原点として最重要な概念です。
Google先生を検索すると
中国の暦では4000年前から、すでに天の赤道と黄道の交差原点として春分点が使用された太陰暦が発達しており、
古代オリエントのエジプト暦は既に太陽暦を用いており、当然、春分点は最重要概念であったようです。
中緯度の古代中国暦では、冬から春への季節の変化として春分点のほうが同じ交差原点である秋分点よりも重視するのは
理解が容易ですが、亜熱帯地域の古代エジプト歴でも春分点の方を重視したのは、偶然なのでしょうか。
日本では4月が新年度・新学期・入学シーズンですが、
欧米では秋入学・新年度が標準なので、秋分点を原点にすることに不思議はない。
Xmasも近いし。
南太平洋で生活していたとき、当方には気温による季節感は少なく、乾季と雨季の季節区分のほうが重要でした。
古代エジプト歴でも春分点の方を重視したのは、天動説的にみて、太陽が赤道面から昇交する点を降交する点よりも崇めることでもあったのでしょうか。
天文学を生み出したのは地中海に近い北緯20度周辺の北部エジブトであり、北西側にはメソポタミア文明があるのに、
一方のエジプトの南方地域には大砂漠と熱帯雨林があり、北側・北半球崇拝信仰が太陽が昇交することの方を選んだのかもしれません。
いずれにしろ古代エジプト歴だけが太陰暦によらず太陽暦を用いていており、これが後にローマのユリウス暦に受け継がれて近世に世界を制覇する西洋暦の基盤になったことは歴史的事実です。
(イスラム暦は別ですが)
春分点にこだわったのは、中学で天文学の初歩を習った時に、しつこく理科の先生に、
なぜ秋分点を基準に天文学は発展しなかったのか、秋分点を軽視するのは何故かを
問いかけた記憶が残っているからです。
その意味で北半球人間が南太平洋大学で南半球での長期間の生活をしたのは、
頭をフラットに初期化するのに大いに役だったと思います。
時刻や方角を知るのに太陽方向を基準にしてしまう当方のような人間には、
太陽が北中するということに慣れるまでの経験は貴重でした。
ランチタイムに南側に太陽が無い・発見できないということは、
北半球人間にはかなりのカルチャーショックだった記憶があります。
2015年6月の夏至の前頃から始まった、このブログのGNSS特にQZSをスマホ電波望遠鏡を通して
観測して記録を残すということが、秋分と冬至を経ていよいよ春分を通過して、次の2016年夏至を
目指すこととなります。
アジアでは中国とインドの測位衛星系の充実が進んでいます。
日本は衛星数では遅れをとっていますが、もっと重要なことは、
関心を持つ中高生以上のGNSS技術に指向する人材育成が重要であり、
スマホGNSS電波望遠鏡観測が、このための実践的で重要な教育的役割を果たすと思います。
私の経験では天文・測位を学ぶ初学者が最初の疑問が、春分点にかかわるものだったので、
敢えてこだわってみました。
vernal equinox自身が一番、「私が原点!?」とびっくりしていることでしょう。